学資保険は子供の将来のための資金を準備する商品ですが、一般的にはどれくらいの保険料を平均で支払っているのでしょうか。今回は学資保険の支払金額や保障額の平均などについて、年代別や性別なども交えて紹介します。
目次
【全体】学資保険の支払金額分布
学資保険の保険料の支払金額は月に「3,001~5,000円」の人が28.3%で最も多く、「1,001~2,000円」が23.6%の2位で「2,001~3,000円」が23.1%で3位でした。この3つのゾーンが20%を超えており合わせると70%以上となります。
1,000円以下が1.7%で10,001円以上が2.7%と少数になっていますので、学資保険は月々の保険料は1,000円以上で10,000万円以内の世帯が大多数を占めています。したがって、学資保険の支払金額は5,000円までが一つの目安で、学資保険にはそれほど高額の保険料は支払っていないことが考えられます。
【全体】学資保険の保障金額分布
学資保険の保障金額の分布では「50~100万円」が最も多く27.8%になっており、30万円以下の保障が19.5%の2位で、3位が「100~300万円」の17.5%でした。10%を超えているのはこの3つのゾーンのみで500万円以下の総数が80%を超えていますが、学資保険は貯蓄性がメインで高額の死亡保障に加入する人は少ないためと考えられます。
なお、少数ではありますが「1,000~2,000万円」より2,000万以上の加入率が高いことから、保障型の学資保険に入る場合は保障金額が高くなる傾向があります。
【年代別】学資保険の支払金額平均
年代別学資保険の支払金額の平均は20代では「1,001~3,000円」が30%を超えており、「5,001~10,000円」が2番目に多い結果になっています。10,000円以下の支払金額が80%を超えていますが、1,000円以下の加入率は年代別では最も高くなっています。
30代では「1,001~3,000円」の加入率と「5,001~10,000円」の加入率がほぼ同数となり、「3,001~5,000円」の層も20代より多いです。10,000万円以下の加入率が90%に近く、支払金額の上限の目安といえます。
40代では10,000円以下が80%を超えていますが30,001円以上の加入率も多く、学資保険の支払額が20代、30代よりも高くなっています。50代では「3,001~5,000円」までの加入率が50%以下となり「5,001~10,000円」までの加入率が30%を超えています。
この結果により、年代が上がるほど子供の年齢も上がり、学資保険に掛ける保険料も高くなるといえるでしょう。
【年代別】学資保険の保障金額分布
年代別学資保険の保障金額の分布では20代では「100~300万円」の加入率が最も高くなっており「50万以下」と「300~500万円」の加入率がほぼ同率です。30代では50万円以下の加入率が増えて、「100~300万円」のゾーンとほぼ同じになっています。
40代では他の年代と比較して「50~100万円」の加入率が少なく、1,000万以下の加入率が年代別で最低になっており、「100~300万円」の加入率が最大になっています。50代では500万円以下の加入率が年代別で最も高くなっていますが、「100~300万円」の加入率が30%を超えており50万円以下も20%と加入率が高くなっています。
学資保険は年代別でも全体的に保険金額が低い保険に加入している率が高い結果となっていますが、90%の人が2,000万円以下となっており、2000万円が学資保険の加入金額上限の目安といえます。この結果は、年代ごとに支払金額は上がっても、保障より貯蓄部分に当てられていることが原因と考えられます。
【性別】学資保険の支払金額平均
性別による学資保険の支払金額の平均ですが、男性では「5,001~10,000円」の加入率が最も高く「3,001~5,000円」の加入率が2番目になっています。10,000円以上の支払金額の加入率も高く、30%以上の人が加入している結果が出ています。
女性では「3,001~5,000円」と「5,001~10,000円」の加入率がほぼ同数で、続いて「1,001~3,000円」となりました。女性では半数近くが5,000円までの加入で、10,000円以上が20%台となっており、男性より支払金額は低くなっています。このデータから、契約者を男性にした場合、女性に比べて支払金額は多くなるといえます。
【性別】学資保険の保障金額分布
性別による学資保険の保障金額の分布では「300~500万円」の加入率が最も高くなっています。300万円以下が約40%ですが500万以上の人も40%近い加入率となっており、高額保障では「500~1,000万」の加入率が高くなっています。
女性も「300~500万」の加入率が最大ですが、「100~300万」の加入率も高く70%以上の人が500万円以下の保障金額です。学資保険は夫婦の年齢や健康状態によって加入する契約者が決まるため、性別による保障金額の差は小さくなっています。
学資保険金額を変更するには?
学資保険は契約時に祝金や保障金額を決定して加入しますが、途中での増額はできない保険が多いです。万が一増額した場合には、別の学資保険に追加で加入したり、他の貯蓄性のある保険に加入しましょう。
学資保険は満期まで加入すれば契約時の祝い金を受取ることができますが、途中で解約すれば返戻金が少なくなることもあります。万が一保険料が支払えなくなった時は、減額や払い済み保険にする方法があり、資金が必要になったときには契約者貸付などを利用することも可能です。
まとめ
学資保険は子供の教育資金や養育資金を準備しながら保障を持つこともできる保険商品です。子供の年齢や契約者の年齢でも支払金額や保障額は違いますが、長く続けることでメリットも多い保険です。学資保険に加入する際には、それぞれの家計に合わせた金額で加入するようにしましょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |