オフィスワーカーの約半数が生命保険など複数の保険に「手厚く備えている」という調査結果が2026年8月12日に発表されました。この調査は、会社員を中心としたGRAND視聴者と、就業状況を限定しない一般生活者の保険加入状況を比較したものです。GRAND視聴者の49.0%、約2人に1人が、3種類以上の保険に加入している「手厚く備える」層に該当しました。これは、一般生活者の30.0%と比較して約1.6倍の密度です。
調査の概要と「手厚く備える」層とは
今回の調査は、保険を「手厚く備える」層にどれだけの人が該当するのか、オフィスワーカーと一般生活者で比較して明らかにしました。保険加入に対する意識の高さを知る上で、興味深いデータとなっています。
調査はどのように行われたのか
調査は、オフィスビルを利用するGRAND視聴者1,036名と、就業状況を限定しない一般生活者1,035名の合計2,071名を対象に行われました。同じ設問で両者を比較することで、オフィスワーカー特有の傾向を浮き彫りにしています。
- 調査対象: GRAND視聴者1,036名、一般生活者1,035名
- 比較方法: 同一の設問と定義で集計
- 「手厚く備える」層の定義: 3種類以上の保険に現在加入
「保険を手厚く備える」層の定義
調査では、「生命保険(死亡保険)」「医療保険・入院保険」「がん保険」「個人年金保険」「学資保険」「就業不能保険」の6種類のうち、3種類以上に「現在加入している」と答えた人を「保険を手厚く備える」層と定義しています。これは、単に保険に加入しているだけでなく、万が一の備えを複数の面からカバーしていることを意味します。
この定義に基づく調査結果は明確でした。GRAND視聴者の49.0%、つまり約2人に1人(508名)がこの「手厚く備える」層に該当しました。一方、一般生活者では該当者は30.0%でした。この差から、オフィスで働く人々は一般生活者に比べ、約1.6倍の密度で複数の保険に加入していることが分かります。ライフステージの変化や将来設計に対する意識の高さが、この数字に表れていると言えるでしょう。
「手厚く備える」層の具体的な保険加入状況
保険を「手厚く備える」とは、具体的にどのような保険に加入していることを指すのでしょうか。この層は、医療保険と生命保険への加入率が9割を超え、がん保険の加入率も8割を超えるなど、基本的な保障を高い水準でカバーしていることが特徴です。
調査では、生命保険(死亡保険)、医療保険、がん保険、個人年金保険、学資保険、就業不能保険の6種類のうち、3種類以上に現在加入している人を「手厚く備える」層と定義しています。この層の加入状況を、他の人々と比較してみると、その特徴がよりはっきりと見えてきます。
| 保険の種類 | 「手厚く備える」層の加入率 | 一般生活者の加入率 |
|---|---|---|
| 医療保険・入院保険 | 94.3% | 54.8% |
| 生命保険(死亡保険) | 93.1% | 48.4% |
| がん保険 | 83.1% | 31.9% |
| 個人年金保険 | 63.8% | 20.2% |
| 学資保険 | 32.1% | 6.3% |
| 就業不能保険 | 32.3% | 4.2% |
表から分かるように、医療保険と生命保険はほぼ全員が加入しており、万が一の病気や死亡に対する備えが徹底されています。さらに注目すべきは、がん保険の加入率が一般生活者と比べて約2.6倍にのぼることです。これは、働き盛りの世代が特に意識するリスクを反映していると言えるでしょう。
「手厚く備える」層は、現時点の保障だけでなく、将来の生活設計にも積極的に保険を活用しています。個人年金保険の加入率は一般生活者の約3.2倍、就業不能保険は約7.7倍という高い数値です。また、学資保険の加入率(32.1%)も一般生活者(6.3%)と比べて約5倍と顕著な差があり、子どもがいる家庭では教育資金の準備にも力を入れていることがうかがえます。
加入率が特に高い保険の種類、一般生活者との比較で見える特徴
このように、オフィスワーカーの中でも特に保険加入に積極的な層は、「今の病気や死亡リスク」と「将来の収入、老後、教育費」の両方に対して、複数の保険を組み合わせて多角的に備えている姿が浮かび上がります。
一般生活者との比較からは、働く世代が抱える特有の関心や責任の重さが読み取れます。例えば、収入が途絶えるリスクに備える就業不能保険の加入率の差は非常に大きく、安定した収入を基盤とした生活設計の重要性を強く意識していることが考えられます。
この層はどのような人たちなのか
保険を「手厚く備える」層は、単に加入している保険の数が多いだけでなく、仕事上の立場や将来設計に対する意識の高さにも特徴があります。調査結果を詳しく見ると、この層がどのような属性や考え方を持つ人々なのかが浮かび上がってきます。
役職と購買決定への関与
まず注目されるのが、高い役職にある人の割合です。保険を手厚く備える人のうち、「部長クラス以上」の役職に就いている人は26.4%に上ります。これは、オフィスワーカーの全体平均(18.9%)と比べて約1.4倍の高さです。
さらに、仕事上でシステムやサービスの導入に関与している割合も60.8%と高く、全体平均の約1.3倍となっています。業務上の意思決定に慣れている人が多い傾向にあると言えるでしょう。このような背景から、個人の保険についても、情報を収集し、自ら判断して加入を決断する力が高いと推測されます。
- 部長クラス以上の役職者が全体平均の約1.4倍多い
- 業務上の意思決定(システム導入等)に関与する割合が約1.3倍高い
- 導入を検討するよう担当者に依頼したり、資料請求をする行動も活発
資産形成や将来設計への意識
この層のもう一つの特徴は、将来に対する計画的な考え方です。「将来のため今の消費を抑えても資産形成を優先する」と回答した人は62.0%に上り、オフィスワーカーの全体平均よりも高い傾向にあります。
また、FIRE(経済的自立と早期リタイア)に関心があると答えた人の割合も52.4%と、半数を超えています。これは、単に目の前のリスクに備えるだけでなく、長期的な資産形成や、仕事から解放された後の人生設計にも積極的に関心を寄せていることがうかがえます。
情報感度が高く、実際に行動に移す傾向
保険を「手厚く備える」層は、単に加入している保険の数が多いだけでなく、新しい情報への感度が高く、知った後で実際に行動を起こす傾向が強いことも特徴です。
どのような情報収集行動をとるか
調査によると、この層は日常的に幅広く情報を収集し、仕事場でも積極的に話題にしています。具体的には、ニュースやビジネス情報のサブスクリプションサービスの利用率が35.6パーセントと、全体平均の約1.3倍に上ります。また、仕事に関わる情報収集を欠かさない人は32.5パーセント、週に2から3日以上職場で話題にする人は54.5パーセントと、情報を能動的に取り入れ、共有する姿勢がうかがえます。
検討や資料請求への移行率
この層の最も注目すべき点は、情報を得た後の行動力です。保険について知った後、「導入を検討するよう担当者に依頼する」人は19.7パーセント、「資料請求や問い合わせをする」人も同じく19.7パーセントに達します。これは、全体平均と比較してそれぞれ約1.5倍、約1.4倍の割合です。つまり、単なる情報収集段階で終わらず、具体的な検討や比較のステップへとスムーズに移行しやすい層であると言えます。
情報感度と行動力の高さは、保険の見直しや新規加入を検討する際に大きな強みとなります。自分自身で情報を集め、比較し、必要に応じて専門家に相談するという一連のプロセスを、スムーズに進められる傾向があります。
このように、情報を積極的に収集し、かつ具体的なアクションに結びつけやすいという性質は、ライフステージの変化に伴う保険の見直しを考える上で、非常に重要な資質と言えるでしょう。
このデータから考える、自分の保険の備え方
オフィスワーカーの約半数が複数の保険に加入しているという調査結果は、私たちにとってどのような意味を持つのでしょうか。重要なのは、「手厚く備える」ことが正解というわけではなく、自身のライフスタイルや責任の範囲に合った備えを見極めることです。調査結果は、社会の中での自分の位置づけを確認し、様々な保険商品が存在することを知るきっかけとして活用できます。
データをどう解釈すればよいか
この調査で「手厚く備える」と定義された層は、生命保険や医療保険など、3種類以上の保険に加入している人たちです。確かに、経済的な責任が重い立場の人や家族を支える立場にある人は、万が一のリスクに備えて複数の保障を準備する傾向にあると言えます。しかし、保険はあくまでリスクマネジメントの一つの手段です。加入数が多いことが必ずしも「正しい備え」を意味するわけではありません。自分にとって本当に必要な保障は何か、今の保障で過不足はないかを見直すことが大切です。
保険の加入状況は、年齢や家族構成、職業、資産状況など、個人の状況に大きく依存します。他者との単純な比較ではなく、自分自身の状況に照らし合わせて考えることが出発点です。
ライフステージに合わせた見直しのヒント
結婚や出産、住宅購入などのライフイベントは、必要な保障額や保険の種類を見直す大きな契機となります。たとえば、独身時代は死亡保障の必要性は低いかもしれませんが、結婚して配偶者ができた時点で、万が一の際の生活費をカバーする保障を考える必要が出てきます。さらに子どもが生まれると、教育費の準備も視野に入ってくるでしょう。
保険を見直す際の一般的なチェックポイント
まずは、現在加入しているすべての保険の契約内容(保障の種類、金額、期間、保険料)を一覧にしましょう。会社の福利厚生(団体保険)なども含めて確認します。何に備えているのかを明確にすることが第一歩です。
最近、結婚、出産、転職、住宅購入など、生活や経済状況に影響を与える変化はありましたか。その変化によって、新たに生じたリスクや、逆に不要になった保障がないかを考えます。
すべてのリスクに備えることはできません。自分や家族にとって、今最も守るべきものは何か、そして毎月支払える保険料の予算はどれくらいかを現実的に設定します。保障内容と保険料のバランスを見直しましょう。
調査では、この層が新しい情報に敏感で、実際に資料請求や担当者への相談に動く傾向が強いことも示されていました。保険の見直しを検討する際は、複数の情報源を比較し、必要に応じて専門家のアドバイスも受けることが、自分に合った選択につながります。
調査の背景と、読者へのメッセージ
この調査は、保険(生命保険・医療/がん保険・個人年金・就業不能保険/保険比較・保険代理店)の広告を出稿する企業が、媒体の視聴者層を定量的に理解するための一次データとして、2026年8月12日に公開されました。保険広告の出稿判断において、媒体の視聴者の中に「保険を手厚く備える層」がどれだけ含まれているかを、同じ定義で集計された一般生活者データと比較し、数値で「見える化」することが目的でした。
なぜこの調査が行われたのか
調査を実施したGRAND株式会社によると、保険広告の出稿では、「その媒体に、狙う層がどれだけ含まれているか」を定量化すること、特に一般的な生活者向けの媒体と比べて密度が高いかどうかを事前に確かめる手段が限られていました。そこで、自社のオフィスビルメディアの視聴者属性調査と、同一調査内の一般生活者のデータを同じ設問・同じ定義で比較し、ターゲット含有率と層の質・行動を可視化したとしています。
この調査における「一般生活者」には、専業主婦やパート、無職の方々も含まれています。一方、「オフィスワーカー(GRAND視聴者)」は働く人々を主な対象としています。つまり、母集団の職業構成が異なることを踏まえてデータを解釈する必要があります。
調査結果をどう活かすか
このデータを、保険の加入や見直しを検討している個人が参考にする際には、重要な視点があります。それは、調査結果が示す「約半数が複数の保険に加入」という事実が、全ての人にとっての「正解」や「目標」を示すものではないということです。
- データは、自身が属するかもしれない社会集団(オフィスワーカー)の中での一つの傾向を知る「材料」として活用できます。
- 「手厚く備える層」が高い割合で生命保険や医療保険に加入している背景には、家族を養う責任や、収入を失うリスクへの備えといった、働く世代ならではの事情があると考えられます。
- 大切なのは、このデータを他人との比較の尺度にするのではなく、自身のライフステージ、家族構成、経済的な責任の範囲に照らし合わせて、必要な備えは何かを考えるきっかけにすることです。
調査結果は、広告主向けのビジネスデータではありますが、私たち読者にとっても、保険について客観的・相対的に考えるための有益な情報源となり得ます。自身の保険加入状況を見つめ直し、必要に応じて専門家に相談する際の、一つの判断材料として役立ててみてはいかがでしょうか。
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