2026年8月19日、お金の情報メディア「スマートマネーライフ」が30〜40代の保険加入者1,146人を対象に実施した調査で、この1年間に保険について何らかの行動を取った人が42.8%に上ることが明らかになりました。保険の見直しや新規加入、相談の動きが広がっている中で、加入経路によって行動の傾向に明確な差が出ていることも判明しています。
4割超が保険について行動 保険見直しの動きが広がる

30〜40代の保険加入者のうち、約6割が「保険会社の営業担当」を通じて契約していることが本調査でわかりました。知人や親戚の紹介、職場での紹介などが主なきっかけとなっており、この加入経路は依然として最も多く、公的機関の調査結果とも一致しています。
一方で、この1年間に自分の保険について「何かしらの行動」を取った人は全体の42.8%(490人)にのぼり、保険見直しの関心の高まりがうかがえます。行動した内容は「担当者に連絡した」「自分で調べた」「新たに加入した」など多様で、特に保険相談窓口やFP相談を利用して契約した層では、56.9%と半数以上が何らかの行動を起こしていました。
保険の見直し行動は加入経路に強く影響されているものの、どの層にも「自分で調べたい」「第三者に相談したい」という主体的な傾向が見られます。契約後のサポートや情報収集の方法を見直すきっかけとして、保険相談窓口の活用が有効であることがうかがえます。
加入経路別に見る 保険見直しの行動パターン

保険に加入した経路によって、その後の見直し行動に明確な違いが表れています。特に、保険相談窓口やFPに相談して契約した層は、他の加入経路と比べて保険について積極的に行動する傾向が強いことがわかりました。
保険ショップ・FP相談層が最も行動頻度が高い
この1年間に保険について何らかの行動を取った人の割合を、加入経路別に見ると、最も高いのは「保険相談窓口(保険ショップ)・FP相談」で契約した層で56.9%に上りました。銀行・郵便局の窓口で契約した層も56.3%と高い行動率です。
一度第三者の専門家に相談して加入した経験がある人は、契約後も同じ窓口に相談しやすく、保険を見直すハードルが低いと考えられます。
ネット契約層は「自分で調べる」が突出
一方、自分でネットで契約した層は、この1年間に行動した割合が24.0%と4経路中最も低く、約76%が特に何もしていない状態です。しかし、行動した人のうち「自分で保険会社や保険商品について調べた」は47.5%と最も高く、能動的に情報収集する姿勢が顕著です。
また、保障内容や保険料を見直した割合も27.5%と高く、誰かに頼らず自分で判断・実行する傾向が強いことがわかりました。
- 保険相談窓口やFPに相談(34.3%)
- 自分で保険商品について調べる(29.3%)
- 保険相談窓口を改めて調べる(20.7%)
- 自分で保険商品について調べる(47.5%)
- 保障内容や保険料を見直す(27.5%)
- 新たに保険に加入する(25.0%)
行動のきっかけは金利上昇と保険会社からの連絡

この1年間で保険について何らかの行動を取った人(490名)に、そのきっかけを尋ねたところ、「金利が上がっているというニュース」と「保険会社から送付された書類や担当者からの連絡」がともに23.3%(114名)で並び、最も多く挙がりました。保険を取り巻く経済環境の変化と、業界内部からの働きかけが、見直し行動の主なトリガーとなっていることがわかります。
金利上昇ニュースがきっかけの人は貯蓄性保険を保有
「金利上昇のニュース」をきっかけに行動した114名の保有商品を分析したところ、75.4%が「円建ての貯蓄性保険」を契約していることが判明しました。予定利率が上昇する環境下では、これまでの保険商品と比べてより有利な条件の商品が登場するため、既存契約の見直しや新規加入を検討する動きが活発になるのです。
貯蓄性保険とは、死亡保障に加えて一定期間後に満期保険金が受け取れるなど、資産形成や将来の資金準備を目的とした保険です。代表的なものに個人年金保険や一時払い終身保険があり、金利変動の影響を受けやすい特徴があります。
- 予定利率が上昇 → 同じ保障でも保険料が安くなる
- 解約返戻金の返戻率が改善 → 契約者にとって有利な条件に
- 新商品の登場 → 既存契約と比較して見直しの検討が進む
不祥事報道は直接的な見直しにつながらず
一方で、2025年から2026年にかけて相次いだ生命保険会社の不祥事報道について、「保険見直しの直接的なきっかけになった」と回答したのは14.9%(73名)にとどまりました。情報漏洩や不正契約などに対する関心は高いものの、現時点では「契約の見直し」にまで至る行動は限定的であると言えます。
なぜ今、自分で調べる人が増えているのか

保険に加入している30〜40代の4割以上が、この1年間で保険について何らかの行動を取ったことが明らかになりました。特に注目すべきは、営業担当がいるにもかかわらず、4人に1人が自分で保険情報を調べているという結果です。これは、契約先の担当者に任せるのではなく、自分自身で確認・比較したいという意識の高まりを示しています。
専門性への不安とリテラシー向上の意識
銀行や郵便局の窓口で保険に加入した層では、契約先の担当者に相談するよりも、保険相談窓口やFPに相談する人が多い結果となりました。この背景には、預金や投資と並行して保険を取り扱う担当者は、保険の専門家ではないと認識されている可能性があります。相談相手の専門性に対して疑問を感じる中で、より中立的な第三者に相談する行動が広がっています。
第三者相談の活用は「自分で決める」ための手段に
保険相談窓口は、「誰かに決めてもらう場」ではなく、「自分で判断するための材料を集める場」として機能している傾向が見られます。複数社の商品を扱う窓口であれば、特定の保険会社に偏らずに情報を得られる点がメリットです。
特に、一度保険相談窓口を利用した経験がある層では、追加で情報収集するために再び相談先を調べるケースも見られました。これは、相談自体が「最終決定を任せる」のではなく、「選択肢を広げ、知識を深める」ための手段として定着しつつあることを意味しています。
金利上昇や保険会社の不祥事報道といった外部要因も、こうした主体的な行動を後押ししています。情報を鵜呑みにせず、複数の視点から検討したいという意識が、保険選びにおいても高まっているのです。
保険見直しを始めるには どうすればいいか
保険の見直し行動は、保障内容の変更や保険料の見直し、他社への切り替えといった大きなステップだけではなく、「担当者に連絡する」「自分で調べる」といった小さな一歩から始まります。スマートマネーライフの調査では、4割以上の30〜40代がこの1年間で何らかの行動を取っており、誰もが気軽に始められるものだといえるでしょう。
まずは自分の保険を確認する
見直しの第一歩は、現在加入している保険の内容を正しく把握することです。保険証券や契約内容の確認から始めましょう。特に、ライフステージの変化(結婚、出産、住宅購入など)に伴い、保障が足りていない、あるいは重複している可能性もあります。
無料相談を「学ぶ場」として活用する
保険相談窓口の無料相談は、「誰かに決めさせる場」ではなく、「自分で判断するための材料を集める場」として有効です。特に、複数社の商品を取り扱う窓口であれば、特定の保険会社に偏らない視点で情報を得られます。
ネットで契約した人も含め、一度第三者の視点を取り入れることで、保険リテラシーが高まり、より納得した選択ができるようになります。
保険証券や契約書をもとに、保障内容・保険料・支払い期間を整理しましょう。
結婚、出産、転職など、保障の必要性が変わったかをチェックします。
複数社の商品を扱う相談窓口で、比較の視点を得ましょう。
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