au損害保険は、コロナ禍におけるペット飼育に関する調査を行い、その結果を発表しました。対象は犬もしくは猫を飼っている男女1,000人。
「ペットを飼い始めた理由」を尋ねたところ、1位は63.0%が回答した「おうち時間を楽しく過ごすため」でした。2位は「寂しい時に寄りそってくれると思うから」46.2%、3位は「一緒に散歩に行ったり、遊んだりしたいから」43.8%でした。
次に、新型コロナ流行前後で「おうち時間を楽しく過ごすため」と答えた人の割合を比較しました。その結果、流行前となる「2020年3月以前」に飼い始めた913人のうち、おうち時間を楽しく過ごすためが占める割合は61.9%。流行後となる「2020年4月以降」に飼い始めた87人を見ると、74.7%でした。
ペットと出合ったきっかけは、81.8%が「実物をみて(ペットショップ、譲渡会、知人からの紹介、保護した)」と回答。「インターネットをみて(インターネットペットショップやブリーダーサイトなど)」は、11.7%でした。
次に、新型コロナ流行前後で「インターネットをみて」と答えた人の割合を比較しました。流行前となる「2020年3月以前」に飼い始めた913人のうち、インターネットをみては10.8%でしたが、流行後となる「2020年4月以降」に飼い始めた87人を見ると、9.9ポイント差となる20.7%に伸びています。新型コロナ流行後は、人が集まりやすいペットショップや譲渡会を避け、インターネットで情報を見る人が増えたと考えられそうです。
新型コロナ流行後、生活や考えにどのような変化があったか尋ねたところ、「かなり当てはまる」26.5%、「やや当てはまる」48.7%を合わせて75.2%が「ペットとのおうち時間を充実させたいと思うようになった」と回答しました。次いで「万が一、自分が新型コロナに感染した際、ペットをどうするか(世話をする人、世話をする場所)を考えるようになった」70.1%、「ペットが新型コロナに感染しないよう、気を付けるようになった」68.3%と続いています。
ペットを飼う上で本当に大切だと思うことは、74.4%が回答した「ペットが住みやすい環境を作ること」が1位でした。2位は「ペットの健康を管理すること」68.0%、「ペットとコミュニケーションをとること」66.5%でした。ペットが住みやすい環境づくりや健康の管理に気を配っていることが伺える結果となっています。
次に、ペットを飼い始めたことによる生活への影響を尋ねたところ、1位は「家族の会話が増えた」65.7%でした。2位は「寂しさを感じることが減った」57.4%、3位は「家の掃除をするようになった」37.2%となっています。
ペットを実際に飼い始めて思っていたよりお金がかかることは、72.3%が回答した「医療費(ケガの治療や病気の治療、予防接種など)」が1位でした。2位は「ペットフード代」59.6%、3位は「日用品代(ペットシーツ、消臭剤など)」49.4%となっています。
ペットが高齢になるにつれて医療費がかかることを知っているかどうかを尋ねると、79.5%が「知っている」と回答しました。平成27年度に日本獣医師協会が発表した調査によると、1カ月にかかる犬の平均医療費は0才から6才は7,136円でしたが、13才以上になると9,801円に増えています。猫も0才から6才は6,779円、13才以上は7,991円と増えています。
ペット保険に加入しているかどうかを尋ねた結果は、「加入している」が44.8%となっており、半数近くがペット保険に加入していました。
加入している448人を対象にどこで保険に加入したかを尋ねたところ、1位は「インターネットで」40.2%となっています。2位は「ペットショップで勧められて」38.4%、3位は「動物病院で勧められて」19.0%となりました。