ライフネット生命保険株式会社は、2026年7月29日、がん患者とその家族の経済的不安に向き合う無料のセッションを開催することを発表しました。このセッションは、日本最大級のがん医療フォーラム「ジャパンキャンサーフォーラム2026」の一環として、2026年8月8日に実施されます。がんという病気と向き合う中で多くの方が直面する「お金の悩み」について、実践的なアドバイスが提供される予定です。
がん経験者の8割が知らない高額療養費制度改正

がんの治療は長期間に及ぶことが多く、それに伴って収入の減少や想定外の支出が発生し、家計への負担は深刻化しています。同社が2025年に実施した調査によると、がん罹患後の収入は平均で約2割減少し、さらに約4割の方が「公的制度だけでは治療費が足りない」と回答しています。これは、治療費そのもの以外にも、仕事を休むことによる収入減や、通院のための交通費、栄養補助食品など、目に見えない支出が重なるためです。
- がん罹患後の収入は平均約2割減少。
- 約4割の方が「公的制度だけでは治療費が足りない」と回答。
- 多くの患者が経済的な不安を抱えている実態が浮き彫りに。
こうした状況の中で、患者の家計を支える重要な公的制度である「高額療養費制度」が、2026年8月に改正されることは、大きな関心事です。この制度は、医療費の自己負担額が一定額を超えた場合、超過分が後から払い戻される仕組みで、治療費の負担軽減に欠かせません。
改正の内容とその影響を正しく理解することは、治療に専念しながら家計を守る上で極めて重要です。今回のセッションでは、このような制度改正のポイントについても詳しく解説が行われるため、現在治療中の方やそのご家族はもちろん、将来の備えとして知識を深めたい方にも貴重な機会となるでしょう。
乳がんサバイバーのFPから学ぶ、治療中のマネープラン再構築
セッションの前半で講演を担当する黒田尚子氏は、ファイナンシャルプランナーとして長年のキャリアを持つ一方、ご自身も乳がんを経験したサバイバーです。そのため、当事者としての切実な想いと、専門家としての冷静な視点の両方を兼ね備えていることが、本講演の大きな特徴です。治療が長期化する中で収入が減少したり、想定外の出費が増えたりする状況下で、具体的にどのように家計を管理し、将来を見据えるべきなのか、実践的なアドバイスが期待できます。
病気と向き合う当事者だからこそ分かる、治療生活にまつわるお金の不安や、制度利用の「実際の難しさ」。一方で、FPとして多くの方の家計相談に乗ってきた経験からは、冷静な分析と具体的な対策案が導き出せます。この二つの視点が融合することで、机上の空論ではない、現実に即したマネープランの立て方を学ぶことができます。
講演では、治療と両立しながらのマネープランの立て直しに加え、特に重要なテーマとして保険の考え方と資産運用についても触れる予定です。病気になると、それまで加入していた保険の保障内容が十分なのか、あるいは見直すべきポイントはどこなのか、迷う方が少なくありません。また、治療中であっても、将来に備えたお金の準備は必要です。NISAなどの制度を活用しながら、無理のない範囲で資産形成を続ける方法についても、具体的なヒントが得られるでしょう。
このセッションは、単なるお金の管理法を学ぶ場ではなく、「自分らしい生活」を治療中も治療後も守り、支えていくための知恵を共有する場として設計されています。がんと診断された方やご家族はもちろん、将来の備えとしてこの問題に関心を持つ全ての方にとって、貴重な学びの機会となることが期待されます。
セッションの詳細と参加方法
このセッションは、日本最大級のがん医療フォーラム「ジャパンキャンサーフォーラム2026」の一環として、2026年8月8日(土)の14時から15時までの1時間で開催されます。会場は東京都文京区の文京シビックセンターです。参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。
- 日時: 2026年8月8日(土)14:00〜15:00
- 会場: 文京シビックセンター(東京都文京区)
- 参加費: 無料(事前申し込み制)
- 定員: 記載なし(先着順の可能性)
プログラムは、前半と後半の2部構成です。前半は、ファイナンシャルプランナーであり、ご自身も乳がんを経験した黒田尚子氏による講演です。治療と向き合いながら、収入が減少する中での現実的な家計管理や、保険の見直し、資産運用の考え方など、具体的なアクションにつながる内容が期待されます。
後半は、ライフネット生命の社員を交えたトークセッションです。ここでは、がん経験者の約8割が詳細を知らないとされる、2026年8月の高額療養費制度改正について、具体的な内容と家計への影響が解説されます。制度改正がもたらす変化を正しく理解し、不安を解消するための貴重な機会となるでしょう。
このセッションは、現在がん治療中である方やそのご家族だけでなく、将来に備えて知識を深めておきたいという方の参加も歓迎されています。
がんと診断された後の家計管理、保険の見直しを考える
がんの治療は長期間にわたる場合もあり、治療費そのものだけでなく、収入の減少や生活費の増加など、家計全体への影響を考慮することが非常に重要です。乳がんサバイバーでファイナンシャルプランナーの黒田尚子氏も講演で指摘するように、治療中にマネープランを再構築し、保険の考え方を見直すことは、「自分らしい生活」を守るための具体的な一歩となります。
治療と並行して考えたい経済的備え
ライフネット生命が実施した「がん経験者に聞いた『がんとお金』の調査2025」によると、がんと診断された後の収入は平均で約2割減少し、約4割の人が「公的制度だけでは治療費が足りない」と回答しています。これは、多くの方が経済的な不安を抱えている現状を示しています。このような状況で家計を支える重要なカギとなるのが、公的な医療費負担軽減制度を正しく理解し、活用することです。特に「高額療養費制度」は、毎月の医療費が高額になった場合に、自己負担額に上限を設けるセーフティーネットです。しかし、同社の調査によると、この制度が2026年8月に改正されることについて「知らない」と回答した人は約8割に上るという結果があり、制度への理解を深めること自体が、経済的備えの第一歩と言えるでしょう。
- 現在の収入と、治療期間中の見通し(減収の可能性)
- 治療費以外の出費(交通費、栄養補助食品、家事代行など)
- 利用できる公的制度(高額療養費制度、障害年金など)の内容
- 現在加入している生命保険・医療保険の給付内容と条件
- 保有資産(預貯金、投資信託など)の流動性と、必要に応じた運用計画の見直し
保険を見直す際の基本的な視点
治療とお金の現実に向き合う上で、既に加入している保険の内容を見直すことは有効な手段です。まずは、現在の生命保険や医療保険で、がんと診断された際にどのような給付金が受け取れるのか、入院や手術の保障内容はどのようになっているのかを、保険証券で必ず確認しましょう。その上で、公的制度と既存の保険でカバーしきれない部分を、新たながん保険や就労不能保険などで補うかを検討する材料となります。例えば、がんで働けなくなった場合の収入補填や、先進医療にかかる費用など、ライフスタイルに応じた具体的なリスクを洗い出すことが大切です。
また、黒田氏の講演で触れられる「NISAなどを活用した資産運用」は、治療中であっても長期的な視点で家計を考える上で重要な視点です。ただし、状況に応じて運用を一時的に見直したり、流動性を確保したりする判断も必要になるでしょう。治療と仕事、家計をどう支えるかという問いは、一人ひとりの生活設計に大きく関わるものです。こうした悩みに、当事者目線と専門家の知見から具体的なヒントを得られる機会は、経済的不安を和らげ、前向きな選択をするための大きな助けとなります。
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