損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険が行った「乳がんと就労に関するアンケート」により、年代によって仕事を続けることへの不安要素が違うことが明らかになりました。調査対象者は、20代~50代の有職女性1,091名。
「乳がんを罹患したら、今の仕事を続けたいですか?」と尋ねたところ、約半数となる51%が「今の仕事を続けたい」と回答しました。
次に、続けたくないと回答した人に「その理由」を尋ねた結果、最も多かった回答は32.1%を占めた「通院等での休みなどが取りづらい」でした。続いて、「仕事量が多い」29.5%、「労働時間が長い」25.6%、「労働環境が悪い」25.3%となっています。
「乳がんを罹患したら仕事量を変えたいですか?」という設問に対しては、約半数となる51%が「変えたい」と回答しました。
また、「乳がんを罹患したら労働時間・労働環境を変えたいですか?」という設問にも、約半数となる55%が「変えたい」と回答しています。
続いて、「乳がんに罹患して仕事を続ける場合、仕事面での不安なこと」を尋ねました。その結果、20代は「仕事量」「労働時間」「労働環境」といった労働に関することが目立ちました。30代・40代・50代は、休暇など会社の制度への不安に加え、人間関係や家庭との両立など他者との関わりが上位にランクインしており、年代で不安要素が違うことが明らかになっています。
また、「乳がんを罹患したら、生活の中で不安なこと」については、20代、30代、50代は子育てや介護、40代は金銭面の不安が目立つ結果となりました。
「乳がん検診をしたことがありますか?」という設問では、67%が「はい」と回答しました。
年代別の検診の有無を見ると、40~50代は7割以上が検診の経験ありと回答しています。
「乳がんのセルフチェック」を尋ねた結果では、「定期的にしている」16%、「気が向いた際にしている」42%となっており、全体の半数以上がセルフチェックをしていることがわかりました。
さらに、定期的にセルフチェックをしている人の9割が、乳がん検診の受診経験ありと回答しています。
「あると嬉しい保険のサービス」は、51.1%を占めた「乳がんについて正しい情報の提供」が最も多くなりました。