自動車保険の更新を迎えたり、新しく車を購入したりして、どこの自動車保険に入ろうか検討している人もいることでしょう。さまざまな保険会社が自動車保険を出していますが、今回はセゾン自動車火災保険から出ている「おとなの自動車保険」に注目してみます。
目次
セゾンの自動車保険って?
事故率の低い40・50代は保険料が割安
一般的な自動車保険では21以上補償、30歳以上補償など区分けして運転者の年齢条件を設定しますが、「「おとなの自動車保険」では1歳きざみの保険料体系です。そのため、契約者ひとりひとりにあわせた保険料が設定できます。
また、保険料に年齢ごとの事故率を反映しており、事故率が低い40代と50代は年齢による保険料の割引が大きくなります。
過去1年間の走行距離に応じた保険料
通勤で毎日使う人や、週末だけ車を使う人など個人で車の使い方はさまざまです。「おとなの自動車保険」では、過去1年の走行距離によって保険料を計算します。実際に走った距離で保険料が計算されるため、契約内容にもよりますがあまり車に乗らない人はよく車を乗る人に比べて保険料が安くなる可能性があります。
「つながるアプリ」で緊急時も相談OK
「おとなの自動車保険」契約者がスマホにあらかじめ「つながるアプリ」をインストールしておくと、「つながるボタン」を押した場合に保険会社に連絡がいくシステムになっています。事故担当者との連絡やALSOK隊員の要請ができるため、事故などの緊急時に利用可能です。さらに、「つながるボタン」を押すことにより事故現場の位置情報なども担当者に伝えられます。
また「つながるボタン」は衝撃を感知する機能が付いているため、事故などで衝撃を感じると「つながるアプリ」のプッシュ通知が届きます。2回目のプッシュ通知に反応がないときには事故受付担当から電話がかかってきます。
「おとなの自動車保険」の補償内容は?
相手への賠償は「人・車(物)」
事故を起こしてしまった場合の相手への補償は対人賠償保険、対物賠償保険の2種類で必ずセットされます。対人、対物共に補償は無制限で示談交渉サービスも付いています。万が一他人に借りた車を運転中に事故を起こした場合に補償する他車運転特約もセットされています。
さらに、対物賠償保険には「対物全損時修理差額費用特約」をオプションで付けることができます。「対物全損時修理差額費用特約」とは、古い車などと衝突して修理代金が時価を上回るときに費用を補償する特約です。
自身へは「基本補償+選べる補償」
自身と同乗者の補償には、無保険車傷害/自損事故傷害、人身傷害、搭乗者傷害の3種類があります。無保険車傷害は必ずセットされる基本補償で、事故の相手の車が保険に加入しておらず、事故で死亡・後遺障害を負い損害賠償を十分に受けられない場合に備えるものです。自損事故傷害は単独事故などで死傷し、自賠責保険から補償が受けられないときに備えるもので、人身傷害をセットしていない場合は契約に必ずセットされます。
人身傷害と搭乗者傷害はオプションになっています。人身傷害は、過失割合に関わらず支払われ、保険金の先払いが可能です。「おとなの自動車保険」では、車内にいるときだけ補償するタイプと車外にいるときにも補償するタイプのどちらかを選択できます。
搭乗者傷害には治療中でも費用が支払われることや、人身傷害との組み合わせにより保障内容を変えることで補償の重複を防ぐことができる特徴があります。
車への補償の特約も充実
車への補償は車両保険で備えられます。車両保険はオプションになっており、自身の必要な補償に合わせて細かく補償内容を選択可能です。車同士の事故だけでなく、火災や落書き、台風などで被害を受けた場合や車が盗難された場合などにも補償されます。
また、自己負担額を選択することで保険料の節約が可能です。ちなみに、自身の過失のない事故により車両が被害を受けたときに車両保険を使っても翌年の等級は下がりません。
自転車・バイクは特約で補償
自転車傷害特約を付加すれば、被保険者と被保険者の家族が自転車事故によってケガをした場合に備えることができます。例えば、自転車に乗っていて転倒したことで負傷し入院したとき、あるいは自転車走行中に他の自転車とぶつかって負傷し入院したときなどに補償の対象になります。ただし、自転車傷害特約は入院、死亡、後遺傷害を負ったときの補償であり、通院は補償対象になりませんので注意が必要です。
また、原動機付自転車については、ファミリーバイク特約を付加すれば対人賠償や対物賠償などが補償されます。
ロードサービスの特徴や内容は?
担当者が専任でサポート
事故が起きてしまった場合、病院や修理工場への連絡、相手方の対応などが必要です。「おとなの自動車保険」では、サポートの進捗状況の報告を1事故につき専任の担当者が始めから終わりまでサポートします。
脱輪・ガス欠・レッカーなどに対応
脱輪時には引き上げサービス、自力走行が不可能な場合にはレッカーによる運搬サービスを受けることができます。ただし、1回の事故で補償される費用は15万円までです。
ガス欠の場合には、1年目の契約でも10Lの範囲で燃料給油が無料で受けられます。電気自動車の場合は近くの充電施設へレッカー搬送になります。ただし、給油サービスは保険期間中1回までです。
ロードサービスなしで保険料節約も可
一般的な自動車保険はロードサービスが契約にセットされているものが多いですが、「おとなの自動車保険」は、ロードアシスタンスはオプションとなっています。そのため、ロードアシスタンスを付けなければ保険料の節約をすることもできます。自身で会員制のロードサービスや、クレジットカードに付帯したロードサービスに加入しているときは、ロードサービスを無くすことを検討してもいいかもしれません。
まとめ
「おとなの自動車保険」は、年齢ごとに保険料が設定されていることや必要な補償を自分で選べるという特徴があります。見積もり、契約はインターネット上でできますので、気になる人はホームページを見てみるとよいでしょう。