メットライフ生命保険は、老後についての年代間・地域間などの意識の違いや、健康、お金、人とのつながりなどへの意識や傾向などに焦点をあてた「老後」に関する調査を実施しました。調査対象は、全国の20歳~79歳までの男女14,100人です。
「老後の備えとして十分な金融資産と自ら想定している金額」と「現在の金融資産」を全年代で比較したところ、どの年代も約2,000万円前後の乖離がありました。年代や保有している金融資産額が上がっても、約2,000万円前後の乖離に変化はありませんでした。
「老後に不安がない・あまりない」と答えた60代~70代を見ると、41.8%が「資産運用をしている」と回答しており、金融資産額の平均は2,653万円でした。「老後の不安がある・ややある」と回答した同世代の金融資産額の平均は1,545万円で、約1,100万円の差が出ています。また、「老後に不安がない・あまりない」と回答した人の74.4%が、「若いうちは貯金よりも自分に投資をすべき」と回答していました。
「老後に対する不安」を調べると、最も高かったのは40代で、50代以降は減少傾向になっています。男女別に見ると、不安度が高いのは女性でした。
年代別に見た「老後に対する具体的な不安要因」では、20代は30代~50代と比較して、「認知症」や「自らの介護」に対する不安感が「お金」に次いで高くなっています。
「老後と感じるきっかけ」を年代別に見ると、 20代~30代の上位は「60代になったら」「年金を受給し始めたら」「退職したら」でした。60代~70代は、「身体が思うように動かないと感じたら」という自らの実感を上位に挙げています。
「何歳まで生きたいか」という質問に対しては、20代が最も短く77.5歳でした。最も長かったのは、60代~70代の84.5歳。男女別に見ると、ほとんどの年代で平均寿命(男性81.09歳、女性87.26歳)より低く想定していました。また、相対的に男性が女性よりも自らの寿命を長く想定していました。
「老後に積極的に取り組みたいこと」は、「趣味」「旅行」「家族で過ごすこと」が男女ともに上位にランクイン。男性に比べ、女性は積極的に取り組みたい意欲が高い傾向が見られました。男女間の差が最も大きかったのは、人とのつながりを示す「友人と過ごすこと」でした。
60歳以上の傾向を地域別に見ると、老後への資産準備意識が高い県は「鳥取県」「宮城県」「兵庫県」「和歌山県」でした。老後への健康意識は「山梨県」「神奈川県」「京都府」「熊本県」、日常生活における人とのつながり意識は「島根県」「徳島県」「秋田県」で高くなっています。