チューリッヒ生命が実施した「シニア世代のワークライフバランスに関する調査」によると、73.2%が「自身の健康や病気」を老後の不安に挙げていることが明らかになりました。調査対象は、50歳~79歳の男女1000人。
50~70代をシニアと定義し、現在働いている人に対して、仕事とプライベートの両立ができていると感じているか尋ねたところ、「とても感じている」「まあまあ感じている」を合わせた65.9%が「両立できていると感じる」と回答しました。
仕事に対しての感じ方については、37.5%が「やりがいがある」と回答。続いて、「自身の能力にあっている」36.5%、「楽しい」30.7%となっており、上位には前向きな回答が並びました。男女別に見ると、「人間関係を形成するのがつらい」以外の項目は、男性のポイントが全てで女性を上回っています。
プライベートの時間に対しての感じ方は、39.0%を占めた「プライベートの時間は充実している」が1位を獲得。男女で差がついたのは、男性11.6%、女性31.7%が回答した「プライベートな時間はあるが家事などに追われている」で、20.1ポイントの差がついています。
続いて、プライベートの時間をどのように過ごす時が楽しいか尋ねました。その結果、66.3%が回答した「趣味をして過ごす」が1位にランクイン。2位「配偶者/パートナーと過ごす」以降は男女で大きな差があり、男性は「配偶者/パートナーと過ごす」が女性を上回りました。女性は「家族・友人・ペットと過ごす」が男性よりも多くなっています。
次に、老後不安に感じていることを尋ねたところ、1位は「自身の健康や病気」73.2%でした。2位は「家族の健康や病気」と「収入・家計」が同率で、53.5%が回答しています。「幸福を感じている」と回答した人と「幸福を感じていない」と回答した人を比較した結果では、「収入・家計」に大きな差がついており、幸福を感じていない人の74.6%が「収入・家計」に対して不安を持っていることが明らかになりました。
老後の不安について行っている対策は、53.3%が回答した「食事に気を付ける」が1位を獲得。続いて、「運動を行う」43.7%、「趣味を持つ」37.4%となっています。また、4人に1人が老後の不安について「特に対策はしていない」と回答しています。
次に、必要だと思う葬儀費用に尋ねたところ、「平均125.5万円」となりました。日本消費者協会「2017年葬儀についてのアンケート調査報告書」によると、実際は195万円程度かかることから、想定よりも認識が低い人が多いようです。
理想的な年の取り方をしていると思う有名人は、男女ともに「所ジョージ」さん、「吉永小百合」さんが1位、2位にランクイン。先日亡くなった「樹木希林」さんは、50代~70代の各世代の女性から支持を集めました。
続いて、過去に戻りたいと思うか尋ねました。その結果、男性83.0%、女性76.2%が「はい」と回答。戻りたい年齢の平均は、「25.9歳」となりました。
終活を行っていますかという質問に対しては、83.2%が「いいえ」と回答。「はい」は16.8%でした。「はい」と回答した人を男女別に見ると、男性11.0%、女性22.6%となっています。