InsurTechSaaSを提供するhokanは、2017年11月に悪意のある商標出願への対策を目的に申請した「InsurTech(登録第6098992号)」の商標を無償で一般開放することを発表しました。
InsurTech(インシュアテック)は、保険(Insurance)×テクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語です。「保険分野における FinTech」と定義されていますが、FinTechに比べ、日本での認知度はまだ低く、国内InsurTechは黎明期にあるとのこと。世界のInsurTech企業を見ると、2018年の調達額が約3520億円に上っていますが、国内では現時点で資金調達に成功したInsurTech企業は4社、合計約5億円です。
同社は、国内InsurTechの発展が揺るぎないことを確信する一方で、InsurTech先進国の諸外国との競争力に大きな見劣りがあることから、「InsurTech」の商標を一般解放することを決定しました。
悪意のある第三者が業界の成長を阻害するリスクを軽減することを目的に「InsurTech」の商標を幅広い指定商品で登録していますが、InsurTechの幅広い普及、業界を超えた一般社会への定着に貢献するため、利用を無償とし、ライセンス契約も不要とします。なお、クオリティコントロールが必要だと判断した場合には、商標の利用について適切な措置を取るとのことです。