三井住友DSアセットマネジメントは、マーケットレポート「大きな社会的役割を担う『AI』の発展は続く」を発行しました。第3次ブームと言われる『AI』の市場動向などをまとめています。
AIは、ビッグデータと深層学習を基にあらゆる分野で幅広く活用されており、これまで好調に株価が上昇してきています。米国のITセクターは極めて好調で、2021年10月末で最高値を更新。株価収益率(PER)を見ると、2020年夏以降は25~28倍程度と高い水準で推移しています。しかし、2000年のITバブルの頃の50倍超と比べれば、それほど高くはないと考えられます。
技術の発展や進歩を見る上で「イノベーションのSカーブ」という考え方がありますが、これは技術が開発された当初は緩やかな普及から始まり、その進歩に伴って急速に普及し、その後普及のペースはダウンして市場が成熟化するというものです。しかし、AIには「イノベーションのSカーブ」が当てはまらなそうだと考えられます。
AI技術は、開発ステージが長いことに加え、活用できる分野も幅広く、利用対象にもほぼ制限がありません。当初の目的に応じた開発をした後にも改良や改善を加えることで、市場規模が益々大きくなると考えられます。また、AIは人手不足の解消や効率性の向上、無駄の排除等に活用できます。こうしたことからSDGsの推進にもAIは必要だと思われます。
AIには大きな社会的な役割があり、そのの活用を追い求める限り、AIの発展は続いていくと考えられます。私達自身の暮らしを充実したもの、持続可能なものへと進めて行く為にAI分野への投資は重要で、その結果として投資収益が上がることが期待されます。