生命保険会社の日本生命は確定拠出年金を取り扱っていますが、確定拠出年金にはどのような特徴があるのでしょうか。今回は、日本生命が取り扱う確定拠出年金の種類や特徴を紹介します。
目次
日本生命保険の確定拠出年金、その特徴は?
運用商品のラインナップが豊富
日本生命の確定拠出年金の特色は、豊富なラインナップです。元本が確保されているものや、海外の債券を利用して運用するものなど合計で18種類販売されています。そのため、自分に合った運用スタイルの確定拠出年金を選ぶことが可能です。
運用手数料が安い
確定拠出年金の運用手数料は、加入期間中に発生するものと、加入時や給付金受付時、還付金の受取などの際に発生するものとに分けることができます。加入期間中の手数料は、確定拠出年金に加入している限り毎月払う必要があります。
日本生命の加入期間中の手数料は、加入者(毎月掛け金を払い資金を運用する者)が480円で、運用指図者(掛け金は毎月払わず積み立てた資金だけで運用する者)が377円/月です。加入者、運用指図者どちらの手数料も500円以下なので、運用手数料が安いと言えます。
その他には、加入時にかかる手数料は2,777円、給付金受取時には送金1回あたり432円がかかります。また、還付金の受取にも1,461円の手数料が発生します。
コールセンターなどサポートが充実
日本生命の確定拠出年金は、外部機関であるHDI-Japanが提供している「五つ星認証プログラム」で、「五つ星認証」を4年連続で受けています。五つ星認証されるためには、「問合せ窓口格付け」部門と「Webサポート格付け」部門のどちらも前年に実施した全業界の平均よりも上回る必要があります。以上のことから、日本生命のサポートは充実していると言えるでしょう。
ニッセイ確定拠出年金にはどんな商品がある?
バランス運用タイプ年金
バランス運用タイプには、下記の4つの商品があります。
● DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(債券重視型)
● DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(標準型)
● DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(株式重視型)
● DCニッセイ安定収益追求ファンド
DCニッセイ/パトナム・グローバルバランスは、運用期間やライフプランに合わせ株式と債券を組み合わせて運用する商品です。また、DCニッセイ安定収益追求ファンドは、市場の値動きに合わせてリスクを排除し、安定的な収益の確保を目標としている商品です。
元本確保型年金
元本をしっかりと確保しつつ、リスクをできるだけ排除した安定型の商品です。リスクをできるだけ少なくしたい人に向いています。元本確保型年金は以下の5種類です。
・ニッセイ利率保証年金(5年・元本保証タイプ/日々設定)
・ニッセイ利率保証年金(5年保証/日々設定)
・ニッセイ利率保証年金(10年保証/日々設定)
・三菱東京UFJ 確定拠出年金専用 3年定期預金
・三井住友銀行 確定拠出年金 定期預金(3年)
国内債券
国内債券を扱った商品にはインデックス型とアクティブ型の2種類がありましたが、現在はインデックス型のみが販売されています。
・DCニッセイ日本債券インデックス 信託報酬 0.18%(税抜)
DCニッセイ日本債券インデックスは、資産配分を自分で決めることができる商品です。ただし、運用に関しては「ニッセイアセットマネジメント」が担当します。
国内株式
国内株式を扱った商品は3種類です。投資経験や投資に関する知識を持った人に向いています。
・ニッセイ日本株ファンド 信託報酬 1.00%(税抜)
・DCニッセイJPX日系400アクティブ 信託報酬 1.44%(税抜)
・ニッセイ健康応援ファンド 信託報酬 1.465%(税抜)
海外債券
海外債券を扱う確定拠出年金は、2種類です。
・DCニッセイ外国債券インデックス 信託報酬 0.21%(税抜)
・ニッセイ/パトナム・インカムオープン 信託報酬 1.50%(税抜)
DCニッセイ外国債券インデックスは、資産配分を自分で決め、資産運用は「ニッセイアセットマネジメント」が行う商品です。ニッセイ/パトナム・インカムオープンは、アクティブ型の商品のため投資経験者に向いています。
海外株式
海外株式を活用した商品では、先進国株式・新興国株式の2種類があり、それぞれ運用会社に違いがあります。
・DCニッセイ/パトナム・グローバル・コア株式 信託報酬 1.80%(税抜)
・インデックスファンド海外新興国(エマージング)信託報酬 0.55%(税抜)
DCニッセイ/パトナム・グローバル・コア株式の運用会社は、ニッセイアセットマネジメントとなります。インデックスファンド海外新興国(エマージング)は、日興アセットマネジメントが運用します。
確定拠出年金の特徴やメリットとは?
個人型と企業型の2種類がある
確定拠出年金には、個人で加入できる個人型と企業が従業員の資産形成のために加入する企業型の2種類があります。個人型は、個人の資産形成を目的とした資金運用のひとつで、確定拠出時や資産運用時、受取時に税金の優遇を受けながら資産形成をすることができます。個人型確定拠出年金は「iDeco(イデコ)」の愛称でも呼ばれており、日本生命でも個人型の確定拠出年金を取り扱っています。
企業型は、企業で働く従業員の資産形成のために企業が加入するものです。運用方法は従業員自身が選択可能で、福利厚生の一環で導入する企業も多いです。
掛け金が所得控除の対象になる
確定拠出年金は、掛け金の全額が所得控除の対象となります。したがって、確定拠出年金に加入すると、資産運用するだけでなく税金を安くすることもできます。以前は国民年金の第1号被保険者しか個人型に加入することができませんでしたが、現在では第3号被保険者である専業主婦でも加入することができるようになりました。
運用益が非課税になる
生命保険などの一般の金融商品は課税対象になるため、運用によって発生した利益にもついても課税されます。しかし、確定拠出年金の運用益は非課税です。確定拠出年金で資産運用すると、税金で引かれるはずの資金も運用に回すことができるため、多くの運用益を得ることが可能です。
給付時にも税制優遇措置が受けられる
通常の金融商品では、年金の受け取りも課税対象となり、給付金額から税金が天引きされます。しかし、確定拠出年金は受け取り時にも税制優遇措置が受けられます。もしも老齢給付金を一時金として受け取る場合には「退職所得控除」、年金として受け取る場合には「公的年金等控除」が適用されます。
まとめ
確定拠出年金は、税制優遇を受けつつ資産形成ができる制度です。また、運用スタイルによって特性や利率も異なります。確定拠出年金についての知識を深め、自分に合ったスタイルで資産運用をしましょう。