女性はケガや病気の他に、妊娠出産でも医療費がかかることがあります。日本生命では、女性の健康に幅広く備えられる保険「シュシュ」を販売しています。この記事では「シュシュ」の詳しい保障内容について、シミュレーションも交えながら紹介します。
目次
日本生命の不妊治療保険「シュシュ」とは
日本初の不妊治療サポートの保険
「シュシュ」は、日本初の不妊治療をサポートする日本生命の保険です。CMなどで見たり聞いたりしたことがある人もいるのではないでしょうか。
「シュシュ」は、日本生命が推進する「女性が輝く社会のために」というコンセプトのもとに「ニッセイ 出産サポート給付金付3大疾病保障保険」として発売されました。3大疾病や死亡の保障に加え、日本で初めて出産時の給付金と特定不妊治療への保障を備えています。保険期間満了時(満期時)には、一時金を受け取ることもできます。
「16歳~40歳」の女性向け商品
「シュシュ」を契約できるのは、16歳~40歳の女性です。契約年齢が絞られている理由は2つあります。
1つ目は女性のがんの増加です。日本生命の資料によると、15歳~39歳の女性のがんは20年前に比べて乳がんが1.7倍、子宮がんが2.4倍に増加しています。増加傾向にある年齢層のがんに備えるために、16歳~40歳という年齢が設定されました。
2つ目は、不妊治療の増加です。日本生命の資料では、6組の夫婦に1組(16.4%)が不妊に関しての検査や治療を行っているというデータがあります。不妊治療にかかる経済的負担を軽減するという保障内容のため、不妊治療をする人が多い40歳までを契約できる年齢としました。
日本生命の不妊治療保険「シュシュ」の保障内容
3大疾病保障で300万円が支給される
「シュシュ」には不妊治療以外に、3大疾病への保障も付いています。3大疾病とは、がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中です。保障内容は、3大疾病となった時に300万円が支払われます。
ただし、がんには契約後の責任開始の日から90日間の不担保期間があります。不担保期間中ににがんになっても保障を受けることができないので注意してください。
出産給付金(出産祝い金)で10万円~100万円以上もらえる
「シュシュ」の保険期間中、被保険者が所定の出産をした時には出産給付金を受け取ることができます。給付金額は以下のようになっています。支払いの回数は無制限です。
出産回数 | 出産給付金額 |
---|---|
1回目 | 10万円 |
2回目 | 30万円 |
3回目 | 50万円 |
4回目 | 70万円 |
5回目 | 100万円 |
特定不妊治療は12回まで給付金支給
「シュシュ」の保険期間中、特定不妊治療を被保険者が行った時に、12回を限度として特定不妊治療給付金が支払われます。特定不妊治療とは、体外受精あるいは顕微授精のための採卵や肺移植です。1回目~6回目までは1回につき5万円、7回目から12回目は1回につき10万円の給付金額です。
不妊治療のための検査や手術、あるいは一般不妊治療(タイミング法・排卵誘発法・人工授精)は、公的医療保険の対象であり3割負担で治療を受けることができます。そのため「シュシュ」では、給付金の対象外としています。
死亡時には300万円の死亡保険金が支給される
被保険者が保険期間中に死亡した場合、300万円の死亡保険金があらかじめ指定した受取人に支払われます。「シュシュ」は不妊治療だけでなく、万が一にも備えられる保険と言えるでしょう。
ただし、「シュシュ」ではがんなどの3大疾病保険金になった時にも一時金が支給されます。3大疾病保険金と死亡保険金の両方を受け取ることはできません。
日本生命「シュシュ」に加入するメリットと注意点
満期時に一時金を受け取れる
被保険者が保険期間満了時に生存していた時には、所定の金額を満期一時金として受け取ることができます。満期一時金の金額は、保険期間により異なります。
また、満期一時金は給付金の支払い回数によっても変動するため、特定不妊治療の給付金を何度も受け取っている場合には、満期一時金が少ない可能性があります。
リビングニーズ特約は自動付加される
リビングニーズ特約とは、余命6カ月と判断される時に死亡保険金の全部に代えて特約保険金を被保険者が受け取ることができる特約です。被保険者に万が一のことがあった場合に死亡保険金受取人に残すことができるのが死亡保険金であるのに対し、リビングニーズ特約では被保険者自身が保険金を受け取ることができます。
ただし保険期間満了前1年以内の保険契約の死亡保険金額については、特約保険金として受け取ることができないので注意が必要です。
給付金がもらえないケースに要注意
「シュシュ」での出産に対する保障は、契約後の責任開始の日から1年を契約した後に保障が開始されます。責任開始日から1年経過してない出産に関しては、出産給付金が支払われないので注意してください。
また、特定不妊治療に対する保障は、契約後の責任開始の日から2年を契約した後に保障が開始されます。責任開始日から2年経過していない特定不妊治療に関しては、給付金が支払われません。
日本生命「シュシュ」の加入シミュレーション
保険期間「20年」で加入した場合
契約時の年齢25歳、払込満了・満期年齢45歳、保険期間20年のシミュレーションは以下の通りです。
日本生命「シュシュ」の加入シミュレーション | |
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保険料 | 10,086円(口座振替月払い) |
死亡保険金・3大疾病保険金 | 300万円 |
出産給付金 | 1回目10万円 2回目30万円 3回目50万円 4回目70万円 5回目以降1回につき100万円 |
特定不妊治療給付金 | 1~6回目は1回につき5万円 7回目から12回目は1回につき10万円 |
満期一時金 | 200万円 |
保険料の支払い方法、払込回数
「シュシュ」では保険料の払込経路と払込回数を、契約者が選ぶことができます。支払い方法によって保険料が異なるので、よく確認してから選ぶようにしましょう。
・払込経路
口座振替:日本生命が指定する銀行等の金融機関の口座から、自動的に保険料を振替えます。
クレジットカード払い:日本生命が指定するクレジット発行会社のクレジットカードにより、保険料を払い込みます。
金融機関等への振込:日本生命が送付する払込用紙で、指定の金融機関等に保険料を払い込みます。
団体扱い:勤務先などが日本生命と団体取扱契約をしている場合に選択できます。
・払込回数
月払い:毎月1回、保険料を支払う方法です。当月分以降の3カ月分~12カ月分の保険料をまとめて払い込む「一括払込」をすると、所定の率で保険料が割り引かれます。
年払い:毎年1回、保険料を支払う方法です。「前納」を選択すると、所定の利率で保険料が割り引かれます。まとめて払い込まれた保険料は所定の利率により計算した利率を付けて積み立てられ、契約応当日ごとに保険料に充当されます。
まとめ
日本生命の発売している「シュシュ」は女性が抱える健康の悩みについて、資金面での備えをすることができる保険です。3大疾病や特定不妊治療への給付金だけでなく万が一の保障も付いています。これから保険に入ることを検討しているという女性は「シュシュ」を候補のひとつとしてみてはいかがでしょうか。