変額保険とは、運用実績によって保険金額や解約返戻金額などが変動する保険です。保険の機能に加えて、運用による資産作りができるのが特徴と言えます。変額保険は各保険会社からさまざまな商品が発売されていますが、この記事ではソニー生命の変額保険について紹介していきます。保険選びの参考にしてみてください。
目次
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」とは
運用益によって保険金や解約返戻金が変動
ソニー生命が取り扱う変額保険は「バリアブルライフ」という商品名です。「バリアブルライフ」では、死亡したとき・高度障害状態になったときなどに、基本保険金に加えて運用実績に応じた死亡保険金や高度障害保険金が支払われます。
運用実績によってはより大きな保障を得ることができますが、損失を被るリスクもあります。資産状況や投資経験を踏まえたうえで、契約をする必要があるでしょう。
「終身型」と「有期型」がある
「バリアブルライフ」には「終身型」と「有期型」があります。終身型の保険料は契約時から一定で、一生涯にわたって死亡・高度障害状態に対する保障を受けることができます。
有期型は、保険期間中の死亡・高度障害状態が保障対象となります。終身型と同じく保険料は契約時から一定ですが、有期型の場合は満期時に保険金を受け取ることができます。
ソニー生命の変額保険のニーズ
「バリアブルライフ」の死亡・高度障害保険金額は、保険期間中に資産運用をすることで増減します。そして、保険金が請求されたときの運用状況により、保険金額が決まります。死亡や高度障害状態へ備えながら資産の運用もしてみたいという人にニーズがある商品と言えます。
ソニー生命の変額保険の特徴
死亡・高度障害保険金は基本保険金額を保証
変額保険の保険金額は状況によって変動するものですが、運用実績に関わらず保障されるのが保険契約時に設定する「基本保険金」です。満期保険金(有期型の場合)や解約返戻金には決まった保険金額が設けられておらず、運用状況によっては満期保険金が基本保険金額を下回ることがあります。解約返戻金についても、払い込んだ保険料の合計額を下回ることがあるという点に注意が必要です。
運用対象は8つの特別勘定
「バリアブルライフ」には、8つの特別勘定が用意されています。契約時にはどの特別勘定に資産を組み入れるかを決めますが、年間12回を上限にいつでも変更が可能です。ただし、株式型・日本成長株式型・世界コア株式型・世界株式型については合計で資産の50%までしか組み入れることができません。
「バリアブルライフ」の特別勘定
株式型(手数料0.0483%)
日本成長株式型(手数料0.0351%)
世界コア株式型(手数料0.0554%)
世界株式型(手数料0.5063%)
債券型(手数料0.0301%)
世界債券型(手数料0.0301%)
総合型(手数料0.0448%)
短期金融市場型(手数料0.0301%)
特別勘定は、種類により運用方針やリスク、手数料などが異なります。詳細については、特別勘定のしおりを確認してください。
「積立重視」と「保障重視」の2タイプから選べる
「バリアブルライフ」には、積み立てを重視した「オプションA」と保障を重視した「オプションB」があります。オプションA は運用実績が3.5%を超えたタイミングで積立金額がオプションBより高くなります。オプションBは、両者の運用成績が一緒であった場合にオプションAの変動保険金額を上回る点が特徴です。
資産を運用した利益を解約返戻金として受け取りたいと考えている人はオプションA、死亡保障をできるだけ充実させたいと思っている人にはオプションBを選ぶと良いでしょう。
身体障害状態になると保険料払込免除
被保険者が不慮の事故により180日以内にソニー生命所定の身体障害状態になった場合、以後の保険料の支払いは免除されます。保険料の払い込みをしなくても保険契約は維持され、死亡・高度障害への保障も継続して受けることができます。
契約者貸付を利用可能
保険契約中に資金が必要になった場合、契約者貸付を利用することが可能です。契約者貸付は、解約返戻金額の中から所定の範囲内でお金を借りることができる仕組みです。
「バリアブルライフ」では解約返戻金額が日々増減するため、利用可能金額などはソニー生命に確認するようにしましょう。また、利用の際にはカスタマーセンターへの電話もしくはwebサービスで手続きを行ってください。
ソニー生命の変額保険の契約例
終身型の契約例
被保険者:35歳男性
保険期間:終身
保険料払込期間:60歳
基本保険金額:1,000万円
月払保険料:27,440円
運用状況による保険金額の推移(万円未満切り捨て)
運用実績0%・・・・1,000万円(オプションA、B共通)
運用実績3.5%・・・1,000万円(オプションA、B共通)
運用実績7.0%・・・5年後:1,008万円(オプションA)1,016万円(オプションB)
10年後:1,040万円(オプションA)1,070万円(オプションB)
20年後:1,227万円(オプションA)1,319万円(オプションB)
30年後:1,728万円(オプションA)1,806万円(オプションB)
運用状況による解約返戻金の推移(万円未満切り捨て)
運用実績0%・・・3年後:30万円(オプションA、B共通)
5年後:70万円(オプションA、B共通)
10年後:166万円(オプションA、B共通)
20年後:321万円(オプションA、B共通)
30年後:332万円(オプションA、B共通)
運用実績3.5%・・・ 3年後:33万円(オプションA、B共通)
5年後:77万円(オプションA、B共通)
10年後:199万円(オプションA、B共通)
20年後:467万円(オプションA、B共通)
30年後:685万円(オプションA、B共通)
運用実績7.0%・・・ 5年後:86万円(オプションA)86万円(オプションB)
10年後:239万円(オプションA)236万円(オプションB)
20年後:695万円(オプションA)662万円(オプションB)
30年後:1,414万円(オプションA)1,253万円(オプションB)
有期型の契約例
被保険者:35歳男性
保険期間:65歳満期
保険料払込期間:60歳
基本保険金額:1,000万円
月払保険料:28,390円
運用状況による保険金額の推移(万円未満切り捨て)
運用実績0%・・・・1,000万円(オプションA、B共通)
運用実績3.5%・・・1,000万円(オプションA、B共通)
運用実績7.0%・・・ 5年後:1,012万円(オプションA)1,022万円(オプションB)
10年後:1,060万円(オプションA)1,089万円(オプションB)
15年後:1,162万円(オプションA)1,207万円(オプションB)
25年後:1,655万円(オプションA)1,615万円(オプションB)
運用状況による解約返戻金の推移(万円未満切り捨て)
運用実績0%・・・・3年後:55万円(オプションA、B共通)
5年後:112万円(オプションA、B共通)
10年後:253万円(オプションA、B共通)
15年後:377万円(オプションA、B共通)
25年後:629万円(オプションA、B共通)
運用実績3.5%・・・3年後:60万円(オプションA、B共通)
5年後:124万円(オプションA、B共通)
10年後:303万円(オプションA、B共通)
15年後:495万円(オプションA、B共通)
25年後:1,000万円(オプションA、B共通)
運用実績7.0%・・・ 5年後:137万円(オプションA)137万円(オプションB)
10年後:363万円(オプションA)361万円(オプションB)
15年後:658万円(オプションA)651万円(オプションB)
25年後:1,655万円(オプションA)1,615万円(オプションB)
まとめ
ソニー生命の「バリアブルライフ」は、終身保険・資産形成の両面から利用することができる商品と言えます。特別勘定が8種類用意されており、契約者それぞれが運用方法を選べる点もポイントです。今すぐ使う予定が無い資金のある人は、ライフプランのひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。