警備サービスを提供しているセコムには、セコム損保というグループ会社があり個人向けの火災保険を取り扱っています。セコム損保の火災保険にはどのような特徴があるのでしょうか。今回は、セコム損保の火災保険の特徴や見積もり方法について調べてみました。
目次
セコム損保の火災保険、特徴は?
「7つの費用補償」がついてくる
セコム損保の火災保険にはワイドプラン、ベーシックプラン、スリムプランの3つがあり、プランにより7つの費用補償があります。7つの補償は以下の通りです。
1.火災、落雷など
2.風災・ひょうによる災害など
3.盗難
4.建物の外から物がぶつかる、または落ちてきたことが原因の損害
5.給排水設備の事故等による水漏れ
6労働争議に伴う暴力・破壊行為
7.水災
ワイドプランは1~7、ベーシックプランは1~6、スリムプランは1~3を補償の対象としています。
建物・家財など保険の対象を選べる
セコム損保の火災保険では、建物だけ、あるいは家財だけなど保険の対象を選ぶことができます。例えば建物のみを保険の対象としていた場合、火災が発生し建物と家財が消失してしまうと家財は補償されません。ちなみに、40歳前後の世帯主と主婦と子ども2人の4人家族だった場合、家財の再調達価額の目安は1390万円程度です。
補償の対象を絞れば保険料を抑えることはできますが、万が一火事が起きた場合には多額の費用が発生する、ということは覚えておいた方が良いかもしれません。
個人賠償責任補償特約をつけられる
特約で個人賠償責任補償特約もつけることができます。個人賠償責任補償とは、日本国内の日常生活において本人または家族が他人にけがをさせてしまったり、他人の所有物に損害を与えたりしたときに備えるものです。個人賠償責任補償には示談交渉サービスもついています。
個人賠償責任補償特約以外にもドアロック交換費用補償特約など、日常のトラブルをサポートする特約があります。
賃貸には借家人賠責特約がある
賃貸住宅に住んでいる人がセコムの火災保険を契約した場合、借家人賠償責任補償特約を付加できます。借家人賠償責任補償特約とは、事故により居室が損壊して家主への損害賠償責任を負った場合に補償を受けられるものです。また、事故により居室が破損または汚損したときの修理費を自己負担した場合にも、補償の対象になります。
ただし、借家人賠償責任補償特約は水災による損壊は対象外です。
免責金額の設定で保険料が安くなる
免責金額とは損害に対しての自己負担額のことですが、免責金額を保険に設定することができます。免責金額を設定すると、設定しない場合に比べて保険料が安くなります。ただし免責金額を設定した場合、受け取れる保険金は免責金額を引いた額になりますので注意が必要です。
保険料は安い?高い?
スリムプランのシミュレーション
スリムプランは火災、風災、盗難など補償が限定されたプランです。補償が火災による損害だけ欲しい人やできるだけ保険料を抑えたい人に向いています。実際に例を挙げて保険料がいくらになるのか見てみましょう。
愛知県の築20年の木造住宅ですべての基本補償に免責を10万円設定して5年一括払いで契約した場合、5年分の保険料は88,870円になります。
ベーシックプランのシミュレーション
ベーシックプランはスリムプランに外部からの損害や水漏れなどを加えたプランです。ただし、台風などの水災は補償の対象外です。高台やマンションの高層階などに住んでいて浸水や土砂崩れなどの水災の心配がない人であればワイドプランに比べて保険料を抑えることができます。
スリムプランと同条件でベーシックプランに加入した場合、保険料は5年分で93,200円です。
ワイドプランのシミュレーション
ワイドプランはベーシックプランに水災をプラスしたプランです。スリムプランと同条件で試算すると保険料は5年分で151,920円です。
いずれのプランも火災保険のみで試算しています。地震保険をつけると金額も変わってきますし、場合によっては割引が適用されることもあります。
加入後のデメリットはある?
年末調整は地震保険料のみ控除対象
平成19年の税制改正により損害保険料控除は廃止になり、地震保険料控除が創設されました。年末調整では地震保険料のみが控除可能で、火災保険は控除対象外です。地震保険料控除は対象保険契約の全額のうち50,000円まで、住民税は25,000円までが対象となっています。
ちなみに、地震保険は単独で加入できない保険で火災保険とセットで加入することが義務付けられています。地震によって発生した火災は火災保険では補償されないため、地震保険に加入していない人は一度地震保険も検討した方が良いかもしれません。
店舗・代理店以外からも申し込める?
HPからパンフレットの閲覧が可能
セコム損保のホームページでは、PDF形式の火災保険パンフレットを閲覧することができます。トップページからパンフレット一覧をクリックするとセコム損保の主な保険のパンフレットを見ることができます。火災保険は、セコム安心マイホーム保険のパンフレットに記載があります。
また、パンフレットには安心チェックシートがついているので自身の必要な基本補償をチェックすることも可能です。
オンラインでも見積もり・契約が可能
セコム損保の火災保険は個人情報を入力することなくオンライン上で見積もりすることができます。ただし、賃貸住宅はオンライン見積もりの対象外です。。
契約もオンライン上で可能ですが、場合によっては代理店などの訪問による契約になる可能性もあります。既に保険に加入している場合、更新手続きもオンラインで行うことができます。
まとめ
セコム損保のセコム安心マイホーム保険は、プランによって自身にあった補償を選ぶことができます。オンライン上でパンフレットを閲覧でき、見積もりもできるので気になる人はホームページを確認してみてはいかがでしょうか。