火災をはじめ、風災や水災、雪災などの自然災害から建物や家財を守る保険商品「火災保険」は、さまざまな保険会社から販売されています。今回は火災保険の「満足度」や「口コミ」など、加入者のリアルな声を元にランキング形式でまとめ、おすすめの火災保険情報をピックアップします。
目次
【全体】火災保険満足度ランキング
火災保険を比較検討する際に気になるポイントのひとつ「満足度」ですが、火災保険の保険会社別のランキングでは、「そんぽ24損害保険」が満足度で1位という結果になりました。それぞれの火災保険を比較してみると、掛け金との兼ね合いや補償範囲が選べる自由度の高いものなど、無駄をできるだけ抑えられる商品は高い満足度が得られていると考えられます。
【年代別】火災保険満足度ランキング
年代別にまとめると、20代では朝日火災海上保険、30代ではこくみん共済、40代では共栄火災海上保険、50代では県民共済が満足度でそれぞれ1位を獲得しています。それぞれを比較してみると、朝日火災海上保険では一般的な掛け捨て火災保険と共に、満期時に返戻金が受け取れる満期戻火災保険も取り扱っています。共栄火災海上保険では、契約時の評価額に基づいた補償が受けられる評価済み保険を採用しているプランも提供されています。
〇20代の火災保険加入者ランキング
20代1位は朝日火災海上保険でした。朝日火災海上保険は保険内容を自由に組むことができるフリープランが特徴的なプランとなっています。ワイド、ベーシック、エコノミー、フリーと大きく4つのプランがあり、フリープランは自分に適した保険内容を選択する事が出来るプランとなっているため人気があるといえます。
〇30代の火災保険加入者ランキング
30代2位のセコム損害保険は、セコムホームセキュリティを導入している場合、最大31%の保険料が割引される「ホームセキュリティ割引」などの高い割引率の制度があります。また、条件を満たすことでインターネット契約をすることができます。
〇40代の火災保険加入者ランキング
40代4位はセゾン自動車火災保険となりました。セゾン自動車火災保険には「じぶんでえらべる火災保険」という商品があり、基本保障である「火災」「落雷」「破裂・爆発」以外に加入者自身が「雪」「水災」「盗難」等々の幅広い保険の中から自分に適した保険を選び事ができる商品となっています。
〇50代の火災保険加入者ランキング
50代1位は県民共済となりました。県民共済は利益を目的とした運営体制ではないため、年に一回割戻金が返還されされる場合があります。また、「新型火災保険」は火災だけでなく地震や車両の衝突などの幅広い災害から保障をしてくれます。
【性別】火災保険満足度ランキング
全体ランキングと比較すると、全体ランキングで1位だった「そんぽ24損害保険」が、男性の満足度ランキングでも1位として高く評価されています。一方女性の満足度ランキングでは、「セゾン自動車火災保険」と「こくみん共済」が同率1位の満足度を得ています。
〇男性の火災保険加入者ランキング
〇女性の火災保険加入者ランキング
【口コミ】~保険トップ5の良い評判
ランキング5位「セゾン自動車火災保険」
「保障内容が細かく選べるところが満足。」(40代・男性)
セゾン自動車火災保険の提供する火災保険「じぶんでえらべる火災保険」では、火災や落雷、破裂・爆発に対する基本の補償が用意されており、風災や水漏れなど「えらべる補償」を必要に応じて自由に組み合わせることが可能です。自身の予算や希望に合わせて選択できるのが良いなどの意見がたくさん見られました。
ランキング4位「セコム損害保険」
「セコムのセキュリティにも加入していて、合わせ技で保険料が安い。」(50代・男性)
セコム損害保険の火災保険「セコム安心マイホーム保険」では、セコムグループならではの割引として、ホームセキュリティを導入し有効状態にしている場合17~37%の割引が受けられます。他にも住宅設備や支払い方法に応じてさまざまな割引が受けられるので、自身の条件次第では割引の合わせ技ができる点はおすすめポイントのひとつです。
ランキング3位「こくみん共済」
「割戻金が結構あるので、総合的に見て割安な保険だと思う」(30代・女性)
こくみん共済を含む「全労済」は一般的な保険会社と比較すると、「非営利団体」であるという点が大きな違いのひとつです。こくみん共済と共に提供されている「住まいる共済」も、利益が出た場合は組合員へ割戻しを行います。必ずもらえるというわけではありませんが、トータルで割安になって満足という意見が出ています。
ランキング2位「県民共済」
「支払いが迅速な点がよい。 」(30代・男性)
県民共済では支払いが迅速という意見がありました。火災保険を含む保険商品で気になるポイントのひとつとして「支払いの早さ」もあげられ、万が一の時に修繕費の補償が素早く行われると安心できる人も多いです。県民共済では24時間365日において火事などの災害事故受付をしており、スピーディな対応が受けられます。
ランキング1位「三井ダイレクト損害保険」
「掛け金も手ごろで補償範囲も広く満足している。いざというときに頼りになる。」(50代・男性)
三井ダイレクト損害保険が提供する火災保険「GK すまいの保険」では、補償内容や付帯サービスを拡充するオプションを選択できる「GK すまいの保険 グランド」があります。そのため、必要な補償を幅広くすることも可能で、さまざまなサービスを受けられることがこのような意見につながっていると考えられます。
【口コミ】~保険トップ5の悪い評判
ランキング5位「セゾン自動車火災保険」
「掛金は低く抑えることができたが、補償が少し足りない印象。」(40代・男性)
セゾン自動車火災保険が提供する「じぶんでえらべる火災保険」では、自由に組み合わせることへの良い意見とは対照的に、補償が足りないという意見もありました。好みや予算委合わせて組み合わせるので、選び方次第では補償に物足りなさを感じる部分が出てくることもあります。希望する補償内容や金額、範囲などをしっかりと把握して組み合わせましょう。
ランキング4位「セコム損害保険」
セコム損害保険の提供する火災保険商品の「セコム安心マイホーム保険」では、希望の補償範囲に合わせたさまざまなプランや特約を選択できます。インターネット上から契約できる手軽さもある反面、地震で選択する際は無駄な補償を選択してしまっている可能性があり、このような悪い口コミがあると考えられます。
まずは必要な補償金額や補償範囲など、自身のライフスタイルに合った条件を把握することで、適切な保険料に抑えることが可能になります。
ランキング3位「こくみん共済」
「補償が足りるか心配。地震保険もセットになってくれるとありがたい。(40代・女性)
こくみん共済が提供している火災保険(火災共済)のうち、「シンプルプラン」の場合は手ごろな掛け金を重視したプランのため、地震への補償が付帯されいないことから出た意見だと考えられます。
また、こくみん共済では損害が発生した場合、加入した口数に応じて補償金が支払われます。それぞれ損害の原因や程度によって一口当たりの共済金が定められているので、自身で必要な口数を所持することになります。こくみん共済で火災保険を検討している人は、必要な補償額をしっかりと把握しましょう。
ランキング2位「県民共済」
「万が一の補償内容は充実している。掛け捨てにしては高いと思います。」(20代・男性)
先述しましたが、県民共済を含む共済は非営利団体のため、損保会社とは運営方針の違いがあります。共済は加入している組合員同士でお金を出し合い、助け合うというものでほぼすべての組合員が同一の共済商品を共有しているため、補償内容の選択肢は損保保険に比べ狭くなる傾向があります。
そのため、不要な補償を外すなどの掛け金の調整幅も狭まり、割高に感じてしまう人もいるようです。しかし共済商品は保険商品と異なり非営利商品のため、余った共済金があれば各自所持している口数に応じて「割戻金」として返金されることがあります。
ランキング1位「三井ダイレクト損害保険」
三井ダイレクト損害保険加入者へのアンケート調査では、不満がないという人が多い結果で、目立って悪い口コミはありませんでした。
まとめ
それぞれの商品でメリットはもちろん、デメリットが生じる可能性もあります。自身の求めている補償内容やそれに伴った掛け金とのバランスなど、たくさんの損保会社・共済で比較し、メリットを最大限に活かしましょう。さまざまな保険商品を取り扱う保険代理店では、それぞれの要望に合わせた保険商品の提案や比較をしてくれるので、一度最寄りの保険代理店に足を運んでみてはいかがでしょうか。