資産を増やすために資産運用をする人が増えています。しかし、資産運用と言っても銀行や証券会社を介すオーソドックスなものから、AIやスマホのアプリでできるものなど様々な商品が販売されています。自分に合った資産運用をするためにも、様々な運用方法についてその特徴を確認していきましょう。
目次
資産運用とは
資産運用を考えるべき理由
日本では60歳で定年を迎える会社が多いですが、老後の生活資金である公的年金の開始年齢は65歳となっており、5年間の生活資金をあらかじめ用意しておく必要があります。また、日本は世界的に見ても長寿国であり、定年退職後のセカンドライフは長い傾向にあります。加齢に伴い病気や介護のリスクが高まり、セカンドライフには相応の資金が必要になる可能性が高いです。
つまり、老後の生活資金を増やすために、資産運用が必要になっているのです。
資産運用のリスク
資産運用の種類によってはリスクがあり、為替の影響や企業の経営状況、時には自然災害や戦争に運用結果は影響を受けることがあります。場合によっては投資した資金が元本割れする可能性もあるため、資産運用は余裕のある資金で行うことが重要です。また、長期保有や分散投資などリスクを避ける方法を取ることも大切です。
資産運用会社とは
身近に感じるのは銀行系
銀行は預金を扱っていますが、定期預金なども資産運用になります。銀行預金で資産運用をするメリットは、元本保証がされている点です。また、万が一銀行が破綻したとしても1000万円までは保証されているため、リスクのある資産運用を避けたい人に向いています。
また、銀行で資産運用をすると預金と投資資産がまとまり資産全体が見渡せるので、運用のバランスが取りやすいというメリットもあります。
元本保証型運用も可能な保険系
保険の中には、資産運用に使えて元本を保証した運用をすることもできる商品もあります。資産運用ができる貯蓄型保険として、終身保険や養老保険、そして年金保険が挙げられます。
ただし、貯蓄型保険は途中解約した場合には元本割れする可能性が高いです。
注目されている独立系
独立系と呼ばれる銀行や証券会社の傘下に属さない運用会社もあります。独立系のメリットは、販売する商品などが親会社の意向に左右されない点です。また、どのような人が自分達のお金を運用しているかがわかりやすいことも特徴です。
資産運用商品の種類
資産運用型マンション等の実物資産
実物資産とは不動産や金、美術品など、そのものに資産価値があるものを指します。実物資産はインフレになった場合、価値がプラスになることが特徴です。また、資産自体に価値があるため、株式のように企業の信用力を必要としません。
一方で流動性に欠け、売りたいタイミングで売れるとは限らず、現金化に時間がかかる場合もあります。
株や証券、預金などの金融資産
株、債券、などの有価証券や預金や現金のことを金融資産と言います。金融資産の運用は銀行や証券会社などの金融機関で管理、運用するのが一般的です。金融資産は銀行預金や株式、債券などは現金化しやすいという特徴があります。
初心者でも簡単にできる運用方法
投資信託
投資信託は投資の専門家に資産を運用してもらうことのできる金融商品です。投資信託にはそれぞれ運用方針があり、運用方針によって投資の専門家がどのような運用対象に投資するのかを決めます。投資信託は銀行や保険会社でも販売されています。
ロボット資産運用アドバイザー
ロボット資産運用アドバイザーとは、人間が行っていた運用銘柄の選定などをAIが行う資産運用です。AIが過去データに基づく方針で運用、管理を行うため、投資信託をどうやって選べばいいかわからないという人に適しています。人に代わってAIが運用するため、コストが削減でき手数料が安く、少額から始められるという特徴があります。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種で、お金を借りたい企業とお金を貸して運用したい人をつなげるサービスです。利回りが10%以上になることもありますが、満期になるまで資金を引き出せなかったり、借り手企業の事業不振で投資した資金が回収できないリスクもあるので注意が必要です。ソーシャルレンディングは1万円から始めることができます。
資産運用に活用できるアプリ紹介
おつりで資産運用できる「トラノコ」
トラノコは、連携するクレジットカードや電子マネーで買い物したおつりで世界中の資産に自動分散投資できるアプリです。おつりでコツコツ投資すると投資時間を分散させることになり、購入価格を平均化するという効果があります。まとまった資金がなくても数円単位で始められることが特徴です。
自動資産運用「ウェルスナビ」
資産運用にはどのような対象に投資するのかなど、ポートフォリオの構築が必要です。ウェルスナビは世界標準のアルゴリズムによって資産運用を自動で行うことができるアプリです。投資結果によってはあらかじめ決めた投資割合が変わることもありますが、ウェルスナビは自動的に投資割合を整えるリバランスも自動で行います。
まとめ
どんな資産運用が向いているかは、人によって異なります。また、生活資金で資産運用を行うと生活に支障がでる可能性もあります。まずは少額から資産運用を始めて、自分に合った資産運用を探してみてはいかがでしょうか。