損害保険会社のひとつに日新火災保険がありますが、火災保険だけでなく自動車保険も取り扱っています。この記事では、日新火災の自動車保険について解説していきます。
目次
日新火災の自動車保険の補償
対人賠償責任保険と対物賠償保険
対人賠償責任保険は自動車事故により相手を死傷させ、損害賠償責任を負担する場合に自賠責保険の支払い金額を超える部分の金額を支払う保険です。また、対物賠償責任保険は、自動車事故により相手の財物を壊したときに補償する保険です。
人身傷害補償保険
人身傷害補償保険は、契約車両に乗っている人などが事故により死傷した場合の治療費や入院・通院費、休業損害などを補償します。もし被保険者の入院、通院日数が3日以上になった場合、5万円を「傷害一時金」として保険金とは別に支払われます。人身傷害補償保険は対人賠償責任保険を契約した場合にセット可能です。
車両保険
車両保険は、火災、台風、盗難等の事故により契約車両に損害が生じた場合に修理費等を補償します。契約タイプは一般条件とエコノミーの2種類です。エコノミーの場合は自転車、電柱、建物などの衝突や転落等の単独事故に対する補償がないため、一般条件の車両保険よりも保険料が低く設定されています。
また、車両保険は免責金額を設定することもできます。
特約を付加することも可能
日新火災の自動車保険では、希望より特約を付加できます。例えば、交通乗用具事故特約や、日常生活賠償責任補償特約、弁護士費用特約などがあります。
交通乗用具事故特約では、人身傷害補償保険では補償されない契約車両以外の車や自転車搭乗中の事故を補償するものです。日常生活賠償責任補償特約は、契約者や家族の日常生活での事故により相手を死傷させた場合などに保険金が支払われます。弁護士費用特約は、示談など弁護士に依頼する場合に保険金が受け取れます。
日新火災の自動車保険は3種類
新総合自動車保険の「ユーサイド」
対人賠償や対物賠償など事故の相手への補償と、人身傷害補償や車両保険などの自身の補償を商品の基本補償としています。バッテリー上がりやロードサービスに対応したドライビングサポート24を利用できます。
車両保険料が安い「アサンテ」
「アサンテ」は「ユーサイド」の補償内容にリサイクル部品使用特約と指定修理工場入庫条件付車両保険特約をつけたものです。契約車両の事故時に、日新火災が指定する優良工場でリサイクルパーツを使用し修理することを前提に車両保険料を10%割引します。リサイクルパーツを使用するため地球環境の保護に貢献できる特徴があります。
盗難補償がある「おとなのバイク保険」
バイクが盗難された場合や、盗難後に見つかったものの破損していた場合に補償される保険です。35歳以上の人だけが契約できるなどの条件があります。無料のロードサービスもついています。
日新火災の自動車保険の等級と保険料
保険料は等級などによって決まる
日新火災の自動車保険は、型式別利率クラス制度、ノンフリート等級別利率制度、そして各種割引などの有無によって保険料が決まります。型式別利率クラス制度は、車の型式ごとの事故実績をランク付けし保険料に反映させている制度です。
ノンフリート等級別利率制度は、1から20までの等級区分を適用したものです。一年間無事故で継続契約の場合等級が上がりますが、事故を起こすと下がります。
偶然の事故であれば1等級ダウン
ノンフリート等級では、事故の種類によってダウンする等級が異なります。車両保険のみに関わる事故や自然災害、いたずらなどの偶然によって起こった事故の場合は、事故1件につき1等級ダウンになります。
7等級以上の等級は、事故が無ければ無事故の係数、事故があった場合は事故有りの係数で保険料が計算されます。1等級の場合は1年間、事故有の係数が適用された保険料になります。
その他の事故は3等級ダウン
ノーカウント事故と1等級ダウン事故以外の事故は、事故1件につき3等級ダウンになります。事故有係数適用期間は3年間です。ノーカウント事故とは、以下の保険金請求のことを指します。以下の事故を組み合わせて請求した場合もノーカウント事故とされます。
・人身傷害補償保険(実損払い)
・無保険車傷害保険
・交通弱者補償特約
・地震・噴火・津波による車両全損一時金特約
・ファミリーバイク特約の事故
まとめ
日新火災の自動車保険は大きく分けて3種類の保険があり、ニーズに合わせたカスタマイズが可能です。自動車保険の乗り換えや新規加入を検討している人は、ぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか。