キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、第一生命保険と共同で、保険業務の契約と保全業務の手続きを簡略化するデジタルソリューションを構築しました。
今回構築したソリューションは、保険の契約や手続きなど保全業務のワークフローをデジタル化、自動化し、業務プロセス全体を最適化します。2つのデジタルソリューションを構築しており、既存のシステムとの連携によって保険の契約からメンテナンスまでの業務プロセス全体を最適化し、生産性の向上を支援します。
一つ目は生命保険業界初のソリューションで、契約手続きの際、健康診断結果が必要な場合に撮影した健康診断結果を自動でテキストデータ化し、本社へ即時に送信します。このソリューションにより、ユーザーにその場で医的査定結果の見込みを提示できます。
キヤノンMJ は、タブレット端末のカメラで撮影した画像をOCRデータとして取り込める「モバイルキャプチャー」や「非定型OCR ソリューション」のカスタマイズを行い、業務システムと連携するシステムを構築しました。書類のカメラ撮影が誰でも簡単にできるユーザーインタフェースを実装するとともに、画像をスリム化しており、使い勝手がよく利便性の高いシステムとなっています。
二つ目は、スカイコムとの協業により、手続きをする際に使用頻度が高い名義変更や保険料払込方法変更といった帳票をデジタル化し、署名が画面上でできるデジタルソリューションを構築。複数の手続きを1回の署名でできる一括請求機能、本人確認書類等の本社への即時送信機能も実装しており、不備の抑制と手続き完了までの時間を短縮します。
第一生命は、今回約1,000万人の保険契約者のデータと約200帳票をデジタル化しており、紙と同様な操作感による使い勝手の良さや手続き時間の短縮などで高い評価を得ました。今後もデジタル化により、ユーザーの利便性向上、業務の効率化を図ります。
キヤノンMJは、金融業界の各社ごとの業務プロセスを可視化し、定型業務やルーチン業務のデジタル化や自動化に加え、業務プロセスの全体最適化を目指す変革を支援していくと同時に、金融機関や製造業、公共・流通業向けにデジタルソリューションを展開していきます。
モバイルキャプチャーの特長