メットライフ生命保険が行った「老後」に関する調査によると、8割以上が「老後に対する不安を感じている」ことが明らかになりました。調査対象は、全国47都道府県の20歳~79歳までの男女14,100人。
調査は、昨年と同規模で実施。2回目となる今回は、特に「老後」「資産」「健康」について年代間や男女間での意識や傾向の違いと、都道府県別の「老後への意識」に焦点をあてています。また、今回の調査には、がんへの罹患の経験者、現在介護中、過去に介護経験がある人も協力しています。
老後への意識を調べたところ、「老後に対する不安を感じている」と8割以上が回答しました。年代別に見ると、昨年に比べ20代~40代で「両親の介護」への不安が高くなっています。
資産への意識は、昨年と比べ20代~50代で「資産運用意向」の割合が高くなりました。20代~30代女性は「資産運用意向」の伸びが大きく、「現在資産運用中」には変化がありませんでした。金融資産の使い道は、「老後の生活費」が全年代で最も高くなっています。
次に、健康への意識を調べました。「怖いと感じている病気」は「がん」が最も多く、次いで「認知症」となっています。「がん」の罹患経験者に不安要因を尋ねたところ、「治療費の負担」「日常生活を問題なく送れるサポートが得られるか」「精神的な負担」「最適な治療法を選ぶことができるか」という回答が得られました。
30代~40代男性を見ると、約3割が「早期発見・早期治療によって認知症の進行を遅らせることができる可能性があると知らなかった」と回答しています。
介護費用に関する設問では、7割以上が「自らの介護費用の準備をしていない」と回答。「300万円以上準備できている」と回答したのは16%でした。また、約7割が「自らの両親の介護に不安がある」と回答しており、そのうち「親の介護費用を準備している」のは約16%でした。