チューリッヒ保険会社と広島大学発のベンチャー企業であるミルテルは、業務提携を行い、乳がんリスク検査「乳がん ミアテスト」を付帯した保険商品「がん保険 ミエルケア」を開発し、販売を開始しました。
「がん保険 ミエルケア」は、採血のみで身体に負担が少なく、乳がんリスクを早期発見できる乳がんリスク検査「乳がん ミアテスト」を提携医療機関で毎年一回、費用の追加負担なしで受けることができる新しいコンセプトの保険です。日本初となる乳がんリスク検査付帯のがん保険となります。
早期に乳がんリスクを発見し、がん治療を最小限に抑えて身体的、精神的負担を軽減するほか、発症リスクを知る事で日常生活の改善を促し、病気を遠ざけることが期待できます。
「乳がん ミアテスト」により高リスクと判定された場合は、専門家への相談や二次スクリーニングの医療機関を紹介。がんと精密検査で診断確定された際には、ステージに応じたがん診断一時金や入院保険金などが支払われます。また、乳がんと精密検査で診断された場合は、業界オピニオンによるアフターフォロー体制を要望により提供します。
販売は広島銀行を皮切りに、提携先企業が保有する会員、顧客へ、順次開始。また、両社は共同研究契約を締結し、「乳がん ミアテスト」のデータを活用した乳がん以外のリスクについての新たな保険商品、サービスを開発していきます。また、日本乳癌検診学会の協力のもと、早期発見、早期治療効果のデータ収集、再発率、死亡率の低減効果の分析などの共同研究を行う予定です。
「ミアテスト」は、各臓器から出る疾患特異的な因子(マイクロRNAなど)を検出し、疾患の早期発見を促す血液検査です。採血で検査をするため、患者の負担が既存の検査に比べて少なく、画像検査などでは発見されにくいレベルのものでも検知が期待できます。