スキー・スノボーに行く前に入っておくべきなのは、どのような保険なのでしょうか?スキー・スノボーは愛好者も少なくないレジャースポーツですが、思わぬリスクが潜んでいることもあります。この記事では、スキー・スノボーに必要な保険について説明します。
目次
スキーやスノボー向けの保険とは
「スキー保険」とは?
以前は「スキー保険」という名称の保険が存在していたものの、2017年時点では、スキーやスノボーのみの保障に特化した保険商品は販売されていません。(「スキー・スノボープラン」のようなネーミングで通常の傷害保険を販売している場合はあります)。
スキーやスノボーで必要な保障
ウインタースポーツであるスキー・スノボーは行うことのできる場所や期間が限られているため、混雑しやすい傾向にあります。他のプレーヤーとの距離も近くなりがちであり、気をつけなければならない事がたくさんあります。
スキー・スノボーは常に足を固定された状態で行うため、不慣れな人は転倒時の骨折等の傷害につながる可能性があります。上級者であっても「雪山は久しぶり」という人も少なくなく、普段の生活よりも怪我をしやすい環境である分、怪我への保障は必要と言えるでしょう。
他人に怪我をさせたり、他人の物を壊してしまったりした時の賠償責任に関する保障も、スキー・スノボーと無関係ではありません。混雑したゲレンデで人に衝突して怪我を負わせてしまったり、他人の物を壊してしまったりする可能性がゼロとは言えないためです。
このような保障を備えた保険として、次のようなものが挙げられます。
■個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、負わせてしまった傷害の治療費、壊してしまった財物の修理費用等、他人に対する損害賠償を保障してくれるものです。他人に怪我をさせてしまった場合、状況によっては高額な治療費が必要となることもあるため、加入しておくと安心かもしれません。
■携行品損害保険
スキー・スノボー用品の中には高価なものもあり、衝突などの際に破損してしまうことも考えられます。ゲレンデに限ったことではありませんが、食事や休憩の際には道具が盗難されるリスクも存在します。自分の持ち物が破損した場合、時価(その時の評価額)または修理費用が保障されるのが携行品損害保険です。
■傷害保険特約
雪山で遭難すると、消防隊やレスキュー隊等による捜索隊が編成されて遭難者の救助・搜索に当たりますが、その際の費用は遭難者本人に請求されることになります。傷害保険の中には、救援・救助等に要した費用が保障される特約もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
日常生活もカバーする傷害保険で代用
特約が限られたシチュエーションに対するものであっても、傷害保険自体は日常生活で発生するトラブルをカバーできる保険であると言えます。
傷害保険の保障内容とは
傷害保険の保障には、以下のようなものがあります。
・怪我による入院・通院に関する保障
・他人の財物を傷つけてしまったり、他人に傷害を与えてしまったりした時の賠償責任に関する保障
・傷害により手術を受けた場合の保障等
このように、スキー・スノボーでのリスクに対応できる保障もあるため、備えとして加入を検討するのも良いかもしれません。
傷害保険の保険料の目安
傷害に特化した保険ということもあり、通常の医療保険等よりは保険料が安くなるケースが多くあります。家族までは障範囲を広げず、契約者本人のみの保障を選択すると保険料が1,000円台や、さらに安価である場合もあります。
スキーやスノボーの保険は1日だけでも入れる?
傷害保険は1日だけの加入はできない
傷害保険については、基本的には1日だけの加入はできないことが多いと言えます。ただし、スポーツやレジャーに関する保障に特化したスポーツ・レジャー保険や、旅行中のリスクに備える旅行保険などは、1日単位から加入できる商品もあります。
1日単位での加入は旅行保険を検討
スキー・スノボーへは泊りがけで出かける人も多く、移動中やレジャー中の怪我の他、携行品損害保険や個人賠償責任保険などの保障があった方が良い場合もあります。そのため、1日単位で加入できる保険の中で検討するのであれば、旅行保険が良いと言えるかもしれません。保険料が比較的低額だったり、スマートフォンから手続きができたりと、加入しやすい商品もあります。
スキーやスノボーで最低限入るべき保険
以上のようなことを踏まえて、スキーやスノボーに行く際に最低限入っておいた方が良いと思われる保険を考えてみましょう。
賠償に対応できる保険は必要
自分が雪山で遭難したり持ち物が盗難に遭ったりした時のために備えることは大切ですが、他人に怪我を負わせたり持ち物を破損してしまったりした場合のことを考えると、賠償に対応できる保険の必要性は高いと言えます。
個人賠償責任保険は加入するべき
賠償に関する保険の中でも、保障の範囲が広い個人賠償責任保険への加入は検討しておくと良いでしょう。他人の身体や持ち物に損害を与えてしまうというのは、普段の生活でも起こり得るケースです。保険料が月々数百円程度に設定されている場合もあるため、スキー・スノボーへ出かけることを機に加入するのも一つの方法です。
個人賠償責任保険はほかの保険に付帯していることも
個人賠償責任保険は、傷害保険や自動車保険、火災保険等に付帯することができるため、知らず知らずのうちに申し込んでいる人もいるかもしれません。自分が加入している保険とその内容について、一度きちんと確認してみましょう。
まとめ
季節や場所が限定されることもあり、スキー・スノボーに行く際にはさまざまなリスクを想定しておくことが大切です。必要な保険に加入しておくことで、今までよりも安心して雪山へ出かけられるよう備えておきましょう。