明治安田生命では、終身保険や医療保険だけでなく学資保険も販売していますが、保障内容や返戻率はどのようになっているのでしょうか。明治安田生命の学資保険「つみたて学資」の特徴について、保険料シミュレーションなどを交えて紹介します。
目次
「明治安田生命つみたて学資」のニーズ
教育資金を先取りで確保したい人向け
子どもの教育には多額の資金が必要と言われています。特に大学にかかる費用は、国公立でも入学金や授業料などを合わせると年間100万円前後で推移しており、私立文系では年間140~150万円かかるとされています。
「つみたて学資」は子どもが小さいときに加入して計画的に教育資金を貯める商品なので、子どもの将来のために教育資金を先取りして確保したい人に向いています。また「つみたて学資」は、生前贈与での相続税対策にもなるので、祖父が契約者になり孫への教育資金の贈与に利用することもできます。
「明治安田生命つみたて学資」の保障内容や特徴
保険料の払い込みは15歳まで
一般的な学資保険では、保険料の払込期間を子どもが満18歳や満22歳になるまでと定めているものが多いです。しかし、明治安田生命の「つみたて学資」では払込期間を長くても子どもが15歳までとしており、義務教育期間中に保険料の払込が終了します。高校以降は保険料の払込が発生しないため、教育資金との折り合いもつきやすいと言えます。
保険料払い込み期間は3種類
「つみたて学資」の保険料の払込期間は、10歳・15歳・全期前納払いの3つの種類があります。被保険者である子供の年齢によって、選択できる払込期間は異なります。
契約時の被保険者の年齢 | 10歳払込終了 | 15歳払込終了 | 全期前納払 |
---|---|---|---|
0~2歳 | 〇 | 〇 | 〇 |
3~6歳 | - | 〇 | 〇 |
教育資金と満期保険金の計4回の受取り
「つみたて学資」では、子どもが18歳から1年ごとに教育資金と満期保険金を合わせて4回受け取ることができます。教育資金と満期保険金は、契約月に関わらず子どもの誕生日以降に初めに到来する10月1日に支払われるため、大学の入学や進学の時期に合わせて資金を準備することができます。
契約者の死亡時などは保険料の払い込みが免除
「つみたて学資」では、契約者が死亡、あるいは約款で定められた障害になった時は保険料の払込は免除されます。ただし、教育資金や満期保険金などの保障内容はそのまま継続されます。
また、「つみたて学資」2型では、契約者ががんと診断された時にもその後の保険料の払込が免除されます。免除になる条件は以下の通りです。
1型 : 契約者が死亡または所定の身体障害表の第1級・第2級の障害状態に該当した場合
2型 : 契約者が1型の事由に該当した時、または責任開始時期を含め、はじめて悪性新生物(がん)と診断確定された時
子どもが万が一の際には死亡保険金を給付
被保険である子どもに万が一のことがあった場合には、死亡給付金が支払われます。
・保険料払い込み期間中に死亡した場合
「基準保険金額に対応する一般の保険料率で計算した月掛保険料」×「経過年月数」
・保険料払い込み期間満了後の保険期間中に死亡した場合
以下の計算式で求めた給付金のどちらか大きい金額が支払われます。
「基準保険金額に対応する一般の保険料率で計算した月掛保険料×経過年月数」-「すでに支払事由が発生した教育資金の合計額
あるいは、被保険者が死亡した日の積立相当額
「すこやかキッズライン24」を利用可能
「すこやかキッズライン24」は、ALSOK あんしんケアサポート株式会社が提供するサービスです。子どものけがや病気だけではなく、妊娠中の栄養や注意点なども看護師や保健師などの専門家に相談できます。24時間いつでも利用で可能です。
明治安田生命で学資保険代わりにできる保険は?
「明治安田生命じぶんの積立」
「じぶんの積立」は、契約後にいつ解約しても解約返戻率が100%以上ある積立保険です。保険期間は10年かつ保険料払込期間は5年で、満6歳~満65歳まで加入することができます。学資保険や貯蓄保険と同じような内容でありながら、短い期間で効率的に資金を準備することができます。
契約者に万が一の時には災害死亡保険金として支払った保険料総額の1.1倍程度の給付金を受け取ることができるため、貯蓄だけではなく保険としての安心も備えられます。
「明治安田生命つみたて学資」に加入できない場合は検討
「つみたて学資」に加入することができるのは、被保険者である子どもが満6歳までと決められています。よって、6歳以上で教育資金を保険で準備しようと思うと、「つみたて学資」には加入できません。
しかし、同じ明治安田生命の「じぶんの積立」は契約者が満18歳以上であれば、6歳以上の子どもから加入することができます。また、解約した場合でも返戻率が100%以上となるため少ないリスクでしっかりと資金を準備することが可能です。「つみたて学資」に加入できない場合は、「じぶんの積立」の加入を検討しても良いでしょう。
「明治安田生命つみたて学資」の保険料のシミュレーション
契約者が30歳男性、被保険者である子どもが0歳の場合の保険料のシミュレーションを紹介します。
受取総額300万円の場合
払込終了時の被保険者の年齢 | 月々の保険料 | 受取率 | ||
---|---|---|---|---|
10歳 | 23,640円 | 105.7% | ||
15歳 | 15,995円 | 104.1% | ||
※高額割引適用済み
受取総額200万円の場合
払込終了時の被保険者の年齢 | 月々の保険料 | 受取率 | ||
---|---|---|---|---|
10歳 | 15,910円 | 104.7% | ||
15歳 | 10,814円 | 102.7% | ||
受取総額を300万円にすると、月々の負担は増えますが高額割引が適用されます。200万円にした場合、利率は下がりますが少ない負担で教育資金を貯めることができます。ライフプランなどをよく考え、受取総額を決めた方が良いでしょう。
まとめ
学資保険で教育資金を準備すると、契約者の万が一の時に備えられるだけでなく保険料控除の対象になるため、預貯金で準備するよりもお得に貯められることがあります。まだ教育資金を準備できていない場合には、預貯金だけでなく保険での教育資金準備を検討してみるのもいいでしょう。