子どもの誕生により学資保険の加入を検討する人が多いですが、学資保険は取り扱っている保険会社によって特徴や返戻率が異なります。日本生命では「ニッセイ学資保険」と取り扱っていますが、どのような特徴があるのでしょうか。「ニッセイ学資保険」について説明します。
目次
「ニッセイ学資保険」のニーズ
教育資金を計画的に用意したい人向き
子どもがもしも大学まで進学した場合、多くの費用がかかるため子どもが小さいうちから教育資金を貯める必要があります。教育資金の貯め方は人によって様々ですが、「ニッセイ学資保険」に加入すると保険期間内に子どもの教育資金を貯めることができます。計画的に教育資金を準備したいと思っている人に向いている学資保険です。
「ニッセイ学資保険」の保障内容や特徴
「こども祝金なし型」は学資金の受取りは5回
「こども祝金なし型」は、子どもが0~6歳まで加入することができるプランです。保険料の払込総額よりも、学資年金総額の方が多く受け取ることができます。第1回目の学資年金は、大学の入学金などの準備のために第2~5回までの学資年金よりも多く設定されています。
子どもの年齢が「17歳または18歳(契約時に選択可能)になる契約応当日」から毎年1回、合計5回にわたって学資年金を受け取ることが可能です。ただし、学資年金開始年齢を18歳で設定すると、契約日によっては大学入学までに間に合わないこともあります。17歳で設定すれば大学入学前に学資年金を受け取ることができるので、契約日に応じて開始年齢を決めましょう。
「こども祝金あり型」は3回のこども祝金もある
「こども祝金あり型」は、子どもが0~2歳までに加入することができる保険です。17歳もしくは18歳から毎年1回の合計5回にわたって学資年金を受け取ることができるのに加え、小学校・中学校・高校入学時期にも祝金を受け取ることができます。進学のタイミングに合わせて祝い金を受け取ることができるため、入学時の出費に備えられる保険です。
契約者が亡くなった場合は保険料の納付を免除
契約者である親が亡くなった時には、それ以降の保険料の払込は不要です。学資年金や子ども祝金の受取額はそのままに、保険の内容を継続することができます。
保険料の払い込み期間は3種類
保険料払込期間は、「学資年金開始時まで」「5年」「10年」の3つの種類から選択することができます。学資年金開始時まで」を選択すれば一回あたりの保険料の負担が少ないですが、「5年」「10年」を選べば、子どもが小さいうちに保険料の支払いが終ります。家庭の状況によって好きな期間を選びましょう。
保険料の払い込み回数は月払いと年払い
保険料の払込回数は、毎月保険料を払い込む「月払い」と、年に一回払う「年払い」から選択することができます。「年払い」にすると「月払い」よりも一回あたりの保険料は多いですが、返戻率が高いため多くの学資年金を受け取ることができます。
「育児相談ほっとライン」を利用できる
「育児相談ほっとライン」は、ニッセイの契約者専用のサービスのひとつです。24時間365日無料で小児科医や看護師、保健師などのプロに電話相談できます。「ニッセイ学資保険」の加入者であれば、子どもの急な発熱や体調不良などの緊急時の相談だけでなく、子育ての悩みも聞いてもらえるサービスです。
「ニッセイ学資保険」のプランニングのポイント
返戻率を高くするコツ
返戻率を高くするためには、保険料の払込期間を短くする必要があります。貯蓄目的の保険商品は、払い込んだ保険料を保険会社が運用しています。早い段階で保険料の総額を払い込めば資金運用する期間も長くなり、運用資金が増え返戻率も高くなります。
また、基準保険金額を高く設定すると返戻率が高くすることができます。基準保険金額は、学資年金の基準となる金額で、第1回目の学資年金の金額となります。基準保険金額は70万円未満・70万円以上・100万円以上の3つに分けることができ、100万円以上の場合に保険料単価が安くなり、返戻率も高くなるようになっています。
その他にも、できるだけ若い時に学資保険に加入すると返戻率を高くできます。
人気のプランは「こども祝金なし型」
「ニッセイ学資保険」の人気プランは、「こども祝金なし型」です。祝い金なし型は、17歳あるいは18歳まで学資金は受け取ることができませんが、祝い金あり型よりも運用する資金が多いため返戻率が高くなります。
「ニッセイ学資保険」の保険料シミュレーション
契約者30歳男性、被保険者0歳、基準保険金額100万円の場合の保険料シミュレーションは以下の通りです。
こども祝金なし型
・保険料払込期間を学資年金開始年齢までとした場合
支払方法 | 一回で支払う保険料 | 返戻率 |
---|---|---|
月払い | 13,350円 | 約104.0% |
年払い | 159,560円 | 約104.4% |
・保険料払込期間を5年とした場合
支払方法 | 一回で支払う保険料 | 返戻率 |
---|---|---|
月払い | 46,060円 | 108.5% |
年払い | 550,570円 | 108.9% |
保険料の払込期間が短いと、一回に支払う保険料は多いですが返戻率が高くなります。資金に余裕がある人は5年を選択しても良いでしょう。
こども祝金あり型
支払方法 | 一回で支払う保険料 | 返戻率 |
---|---|---|
月払い | 16,300円 | 約102.2% |
年払い | 194,820円 | 約102.6% |
こども祝い金あり型の場合には、保険料払込期間は「学資年金開始時まで」しか選択できません。
まとめ
「ニッセイ学資保険」は、祝い金の有無によって同じ基準保険金額でも返戻率が異なります。学資保険に加入する際には、いつのタイミングでどのくらいの学資金が必要なのかをよく考えてから加入することが大切です。