銀行の利率低下などにより、貯蓄の見直しを考えている人もいるのではないでしょうか?明治安田生命が取り扱う「じぶんの積立」は、手軽な資産形成を目指した保険商品と言えます。その特徴やニーズについて紹介します。
目次
明治安田生命「じぶんの積立」のニーズ
「資金」を貯めたい人に幅広くマッチ
計画的に貯蓄をしたいと考える若い世代のニーズにマッチした商品が「じぶんの積立」です。保険商品でありながら貯蓄の代わりに活用できるという一面を持っており、教育資金・結婚資金・住宅購入資金など、さまざまな目的に合わせて資金を貯めたい人が加入するケースがあります。
貯蓄が苦手でお金を貯めたい
預貯金だとすぐに口座から引き出して使ってしまうという人であっても、保険に加入すると浪費を防げる可能性があります。途中で解約すると払い込んだ保険料より少ない金額しか手元に戻って来ない保険もあるため、満期まで払おうという気持ちになりやすいためです。他の保険商品についても言えることですが、貯蓄に苦手意識を持っている人がお金を貯める手段として保険を活用できる場合があります。
「じぶんの積立」の保障内容や特徴
保険料払込期間は5年、保障期間は10年
「じぶんの積立」は、保険料の払込期間が5年、保険期間は10年に設定されています。被保険者は満6歳~満65歳、契約者は満18歳以上が対象となっており、保険金の用途は限定されていません。そのため、「子どもを被保険者として教育資金を貯める」「住宅や車などの購入資金を貯める」など、自分の目的に合わせて加入することができます。
掛金は月々5,000円の小額から
月々の保険料は、5,000円~20,000円となっており、5,000円を1口として最大4口まで加入することができます。比較的小さな額から積み立てることができ、家計の負担にはなりにくいと言えます。保険料は指定の口座から毎月自動で引き落とされるため、振込みの手間の軽減にもつながります。
審査や健康状態の告知が不要
生命保険や年金保険などとは異なり、審査や健康状態についての告知、診断書の提出などは基本的に不要です。そのため、病院に行く時間が取れない人や健康状態に不安がある人、既往症などがある人にも加入しやすい保険であるという見方ができます。
「じぶんの積立」のメリット
生命保険料控除が利用できる
「じぶんの積立」は保険商品の一種であるため、生命保険料控除の対象となります。年金商品などと比べると利率面で勝るわけではありませんが、控除が受けられる点を考慮すると、預貯金などよりは資金を貯めやすいと言えるかもしれません。
満期保険金があり途中解約も100%以上の受取率
途中解約した場合でも、原則として返戻率は100%となります。積立や貯蓄を目的とした保険商品は満期にならないと100%以上の受取率とならないことが多いのですが、「じぶんの積立」は途中解約した場合・満期まで払い込みを行った場合、いずれにおいても100%以上の受取率になります。満期まで払い込みを行うと103%の受取率で満期金を受け取ることができるため、貯蓄性の高い商品であると言えるでしょう。
「じぶんの積立」のデメリット
死亡保障としての効果は限定的
「じぶんの積立」は貯蓄に重点をおいた商品であるため、「充実した死亡保障がほしい」と考える人にはあまり向いていない可能性があります。死亡保障の内容は「払い込んだ保険料の1.1倍の金額が死亡給付金として支払われる」というものであり、若い世代にとっては十分な金額と言えないかもしれません。しかし、払い込んだ保険料と同程度の死亡保障であれば損をすることはないため、ある程度以上の年齢であれば老後資金形成を目的として加入するという方法もあります。
「じぶんの積立」のシミュレーション
保険料1万円の場合
「じぶんの積立」では、年齢や性別に関係なく、保険料の設定によって返戻率や受取率が決まります。毎月の保険料を1万円に設定した場合の経過年数とそれに伴う解約返戻金、満期保険金の金額を見ていきましょう。
経過年数 | 払込保険料総額(払込期間が5年であるため、5年以降は変化なし) | 解約時返戻金(または満期金) | 受取率 |
---|---|---|---|
3年 | 36万円 | 36万円 | 100.0% |
5年 | 60万円 | 60万円 | 100.0% |
7年 | 60万円 | 60万8,280円 | 101.3% |
10年(満期) | 60万円 | 61万8,000円 | 103.0% |
※受取率は小数点第2位切捨にて計算
保険料の払い込みが5年で終了してから満期となる10年までの間については、金銭的な負担なく資産を運用することが可能であると言えます。
まとめ
「じぶんの積立」は、資金を貯めたいと考えている若い世代に良い保険商品と言えます。中長期的な資産形成として考えるとそれほど利率が良いわけではないものの、生命保険料控除の適用を受けることができるため、節税につながります。受取率や貯蓄性の高さを考え、加入を検討するのも良いかもしれません。