被保険者の“万が一”に備える終身保険については、各保険会社から多数の商品が発売されています。死亡保険金のみを備えるベーシックなものから、その他の保障を兼ねたものまで種類もさまざまです。この記事では、アフラックの発売する終身保険「WAYS」について紹介します。
目次
アフラックの「WAYS」のニーズとは
アフラック「WAYS」の特徴は、万が一のときの死亡保障を将来の資金としても活用することができるという点です。保険には「将来へ備えるためのもの」という一面がありますが、契約時には将来的にどのような資金が必要になるか分かりません。
その点「WAYS」は、保険金の受取方法を柔軟に変えることができる点がポイントとなっています。将来の状況次第で保険金の活用方法を決めていきたい、と考える人にニーズのある商品といえるでしょう。
未来の自分が決める保険「WAYS」の特徴や保障内容
終身保険として契約
年齢や家族構成などによって、必要となる資金や備えも変わります。保険を契約するときにはそのときの状況に合った保険であると思っていても、ライフステージが変われば保障内容や金額の見直しが必要となることもあります。
「WAYS」では、保障の内容を2段階に分けることで、ライフステージの変化に対応しやすくなっています。まず、契約時には終身保険として申し込みを行います。働き盛りで子供にお金のかかる人も多い30代から50代は、万が一のときにまとまった保険金を受け取ることができる死亡保障が必要とされるためです。保険料払込期間終了後については、以下で説明します。
将来のニーズで「年金」「介護年金」「医療保障」に変更可能
保険料の払い込みが終了した後は、保険金の活用方法を選択することができます。終身保険のまま継続する方法以外に、老後の資金に備える「年金コース」や介護に備える「介護年金コース」、病気やけがに備える「医療保障コース」などへの変更も可能です。その時点におけるニーズに合わせて保険金を活用できる設計の保険と言えます。
60歳払済タイプを例にとって紹介します。終身保険を年金コースに変更したい場合、60歳以降であればいつでも可能ですが、変更できる回数は1回のみです。
介護年金コースと医療保障コースを選択したい場合は、58歳で変更の手続きを行います。両コースとも、保障がスタートするのは60歳からとなります。
保険料払込期間を選べる
「WAYS」の保険料払込期間は、60歳払済・65歳払済・70歳払済の3種類があります。月々の保険料額が上がっても早く保険の支払いを終了したいという人は60歳払済を、払い込み期間は長くなっても月々の保険料額を抑えたいという人は70歳払済を選ぶと良いでしょう。
加入時から保険料が一定
支払う保険料は、加入時から一定です。月払いか半年払い、年払いで支払います。いずれの支払い方法についても前納をすることができ、前納した場合はアフラック所定の率で保険料が割り引かれます。
また、保険料の払い込み方法は以下の4種類です。
1 金融機関などの指定口座に送金して払い込む
2 アフラック指定の金融機関などへの口座振替によって払い込む
3 所属団体を通して払い込む
4 アフラックの指定したクレジットカード会社の発行するクレジットカードにて払い込む
途中解約でも解約返戻金がある
解約返戻金とは、契約途中で保険を解約した場合に契約者が受け取ることができるもので、契約年齢や性別、経過年数などにより金額が決まります。保険料が比較的低い金額である代わりに途中解約した場合の返戻金も低額に設定されており、満期以降の据置期間に返戻金がアップするタイプの保険を「低解約払戻金型」と言います。
「WAYS」は低解約払戻金型の保険です。そのため、保険料払込期間中に解約した場合でも返戻金を受け取ることはできますが、所定の解約返戻金の70%程度となります。また、主契約を解約すると「医療保障」「介護年金支払い」「年金支払い」以外の特約についても同じく解約されるため、解約の可能性についてはよく考えてから加入するようにしましょう。
0歳から満65歳まで加入可能
「WAYS」は0歳から満65歳まで、幅広い年齢の人が加入できる保険です。保険料払込期間として設定する年齢などによって保障内容の詳細は異なるため、契約時にあらかじめ確認を行ってください。
コースごとの契約年齢は以下の通りです。
60歳払済コース・・・・・契約年齢:0歳~満55歳
65歳払済コース・・・・・契約年齢:0歳~満60歳
70歳払済コース・・・・・契約年齢:0歳~満65歳
死亡保険金限度額は5億円
生命保険を契約する場合、現在の健康状態や既往症、職業などを保険会社に知らせる必要があります。方法は、本人による書類の記載のみの「告知書扱い」と、医師による診査や診断書のコピーが必要となる「審査扱い」のいずれかである場合が多くなっています。
「WAYS」において、告知書扱いで契約できる死亡保険金の限度額は、被保険者が満45歳以下の場合2000万円、満46歳以上満65歳以下の場合1200万円、満66歳以上満70歳以下の場合500万円です。
告知書扱いを超える契約をするときには審査扱いとなり、死亡保険金の上限額は5億円です。ただし、5億円はアフラックの終身保険や定期保険、養老保険など、「WAYS」以外の保険金額も通算された金額となります。
特約で保障内容を充実させられる
「WAYS」へ付加することができる特約のうち、3点を紹介します。
定期特約:保険期間中に被保険者が死亡もしくは所定の高度障害状態になったときに、特約死亡保険金や特約高度障害保険金を受け取ることができる特約です。
災害死亡割増特約:保険期間中の不慮の事故により180日以内に死亡した場合や、所定の高度障害状態になったときに災害死亡保険金や災害高度障害保険金を受け取ることができます。また、所定の感染症による死亡や所定の高度障害状態も保険金の対象となります。
傷害特約:保険期間中に不慮の事故により180日以内に死亡、もしくは所定の感染症によって死亡した場合、災害保険金を受け取ることができます。また、保険期間中に不慮の事故により180日以内に所定の身体障害状態となったときには、傷害給付金が支給されます。
アフラックの「WAYS」の保険料の例
「WAYS」の保険料をシミュレーションしてみましょう。保険金額500万円、保険料は60歳払済とします。記載した保険料額は、月払いの場合のものです。
契約時の満年齢20歳:男性8,740円 女性8,340円
契約時の満年齢30歳:男性12,180円 女性11,645円
契約時の満年齢40歳:男性20,725円 女性19,985円
契約時の満年齢50歳:男性43,835円 女性42,400円
上記のシミュレーション金額は、約款改定などにより実際の保険料とは異なる場合があります。契約前に再度確認するようにしてください。
まとめ
アフラックの「WAYS」は、ライフステージの変化に合わせて保障内容も柔軟に変えていくことができる商品だということがわかりました。今すぐに使う予定のない資金があるという人は、万が一のときの備えをしつつ将来の資産作りをしていく方法として、「WAYS」を検討してみてもよいかもしれません。