日常生活で思いがけず他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまった経験はありませんか?今回の記事では、偶然の事故による賠償金を補てんしてくれるコープ共済の個人賠償責任保険について紹介します。
目次
個人賠償責任保険とは?
子供の思わぬ行動にも安心!
個人賠償責任保険は、偶然の事故で他人にケガをさせてしまったり他人の物を壊してしまったりした場合に、法律上の賠償責任による賠償金を補てんする保険です。1世帯1人が加入すれば家族全員を保障してくれるため、両親のどちらかが加入すれば子供による事故にも備えることができます。例えば知人宅のテレビにキズをつけた場合、賠償金額に合わせた保険金の受け取りが可能です。
月額保険料・保障額はどれくらい?
医療保障コース掛金+140円
コープ共済の個人賠償責任保険の保険料は、毎月140円です。ただし、個人賠償責任保険だけの加入は受け付けておらず、コープ共済の各医療保障コース契約に付帯させなければなりません。個人賠償責任保険だけで加入を考えている人は注意が必要です。
保障額は3億円まで
コープ共済の個人賠償責任保険では、1つの事故に対して3億円を上限に保険金が支払われます。子供が起こした自転車での人身事故について、母親に対し9500万円の賠償命令が出されたという事例も過去にはありました。自転車事故以外にも、高額な賠償金が発生するケースは考えられるので、3億円という保障額は備えとして適当な金額だと言えます。
支払いの対象となる事例・ならない事例
支払いの対象となる事例
では、どのような場合が個人賠償責任保険の保険金支払い対象となるのでしょうか。具体的な例を見ていきましょう。
・ボール遊びをしていて他人の家のドアやガラスなどを傷つけた場合
・誤ってベランダから物を落としてしまい、下にいる人にけがをさせてしまった場合
・買い物中に、商品を誤って落としてしまい破損させてしまった場合
・水漏れや失火により、周りの家に損害を与えてしまった場合
・犬の首輪が外れ、他人に噛みつきけがをさせてしまった場合
その他にも、日常生活での偶然の事故によって他人に損害を与えた場合は支払いの対象になる可能性があります。
支払いの対象とならない事例
日常生活における偶然の事故でも、保障の対象とならない場合があります。下記が支払いの対象にならない例です。
・法律上の賠償責任が発生しない場合
・他人から預かったもの(レンタル品)や借りているものを破損してしまった場合の賠償責任
・仕事中に、職務を遂行するための行動が原因でおきてしまった賠償責任
・自動車やバイクを所有、使用、管理するにあたりおきてしまった賠償責任
・同居している親族に対する賠償責任
コープ共済個人賠責ここがおすすめ!
示談交渉サービスが付いている
コープ共済の個人賠償責任保険には、示談交渉サービスが付いています。ただし、示談交渉サービスを利用するには、日本国内における賠償事故に限るなどの条件があるため、契約の際に確認するようにしましょう。
近年多い自転車事故にも対応
コープ共済の個人賠償責任保険は、自転車事故によって他人にけがをさせてしまった場合や、他人の車にキズをつけてしまった場合も保障されます。3億円まで保障されるため、万が一事故を起こした場合でも被害者への賠償金は保険で賄える可能性が高いです。ただし、事故の状況によっては保障されないこともあります。
加入検討の際の注意点
個人賠償責任保険単体では契約できない
個人損害賠償保険は、他の保険コースに付帯して加入する保険です。付帯できるコースと付帯を停止しているコースは以下の通りです。
・付帯できるコース
ジュニア20コース
女性コース
医療コース
ベーシックコース
プラチナ85
《あいぷらす》ゴールド85 3型・5型
・付帯を停止しているコース
ケガ通院コース
J1600円コース
シルバー70コース
《あいぷらす》ゴールド80
《あいぷらす》85 医療2型・3型・5型
保障の開始日に注意
個人賠償責任保険は、コープ共済に医療コースに付帯しなければ加入できません。しかし、医療コースと個人賠償責任保険と同時に契約しても、保障の開始日は異なります。
個人賠償責任保険は、初回保険料振替日の翌月1日が保障の開始日です。一方、付帯した医療コースは、初回掛け金振替日の翌日が保障の開始日になります。したがって、付帯した保険コースに比べ、個人賠償責任保険の保障開始日が遅くなります。
万が一個人賠償責任保険の保障がまだスタートしていないときに事故を起こしてしまった場合には、保険金を受けることができません。契約の際は、保障開始日をきちんと確認するようにしましょう。
自動車に関する賠償責任は適応されない
個人賠償責任保険では、自動車に関する賠償責任は適用されません。例えば、自動車の運転中に他人にけがをさせてしまった場合や物損事故を起こした場合は保障の対象外です。また、運転中以外にも、他人の車両をキズつけてしまった場合も保障されません。
自動車への賠償に備えたいときには、別途自動車保険に加入する必要があります。
保険金の請求方法は?
コープ共済センターへ電話する
事故が発生するなどして保険金の請求をする場合には、コープ共済センターに電話をしましょう。手元に保険証券を準備しておくと、スムーズに手続きを進めることができます。
事故発生の翌日から起算して3年を経過すると、保険金の請求権は消滅してしまいます。請求権が消滅してしまうと、保険金を請求しても受け取ることができないことを覚えておくと良いでしょう。
まとめ
個人賠償責任保険は、日常生活に潜む万が一の事故に備える商品です。意図していない偶然の事故だったとしても、賠償金を請求される可能性があります。予期せぬ事態に備える選択肢の一つとして、個人賠償責任保険を検討してみてはいかがでしょうか。