平成29年12月1日現在、金融庁により免許が付与されている生命保険会社は43社です。各生命保険会社がさまざまな商品を出しているため、どの保険会社を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、保険会社のひとつであるアフラックについて紹介します。保険選びの参考にしてください。
目次
アフラックってどんな会社?
アメリカに本社がある生命保険会社
アフラックはアメリカに本社を持つ、生命保険業会社です。1955年、アメリカのジョージア州で創業し、1958年に世界で初めてがん保険を発売しました。
日本では1974年に営業をスタートさせ、1998年に全都道府県での支社の設置を完了しています。その後2001年には第一生命保険株式会社、2013年には日本郵政株式会社との業務提携を発表し、営業のすそ野を広げてきました。現在ではがん保険を中心に、医療保険や個人年金保険・学資保険などを取り扱っています。
各店舗では無料保険相談を実施
アフラックの各店舗では、無料保険相談を実施しています。無料相談では、アフラックの商品説明に限らず、保険の基本やライフプランに合った保険選びの相談ができます。
保険相談を希望する人は、予約専用ダイヤル(0120‐154‐498/受付時間9時~19時 定休日なし)に電話をし、最寄りの店舗に予約をしてください。
会社名・会社形態の変更を予定
米国法人の日本支社として営業を開始したアフラックですが、2018年4月2日以降は日本法人に変わり、社名が「アフラック生命保険株式会社」に変更されます。会社形態の変更に伴い、契約者がやらなければならない手続きはありません。契約している保険の保障内容や保険料、各種サービス内容に変更はなく、現在保有している保険証券も、そのまま使用することができます。
アフラックの保険、種類や保険料は?
対象の異なる3種類のガン保険
アフラックのがん保険「生きるためのがん保険Days1」は、通院や入院、治療に伴うケアなど、ガン治療に幅広く対応した保障内容が特徴です。女性特有のがんへの保障を上乗せしたい人には、「生きるためのがん保険Days1 レディースプラン」もあります。これら2つのがん保険の保障内容にさらに保障をプラスしたものが、「生きるためのがん保険Days1 プラス」です。
また、過去にがんと診断された人も申し込むことができる「生きるためのがん保険 寄りそうDays」もあります。いずれのがん保険にも、専門家によるサポートサービスが付いています。
医療保険「エバー」も3種類
・「ちゃんと応える医療保険 EVER」
保険期間は終身で、保険料を終身に渡り払い込む「定額タイプ」の場合契約可能年齢は0歳~満85歳です。疾病・災害入院給付金や手術給付金、放射線治療給付金などが保障されます。また、通院ありプランの場合、疾病災害通院給付金も給付されます。
契約年齢別の月額保険料例は以下の通りです。ただし、入院日額は5,000円で、保険料払込期間終身・特約なしで通院ありタイプを選択した場合です。
契約年齢 | 男性月額保険料 | 女性月額保険料 |
---|---|---|
35歳 | 2,120円 | 2,015円 |
45歳 | 3,035円 | 2,720円 |
55歳 | 4,635円 | 4,025円 |
65歳 | 7,280円 | 6,150円 |
・「ちゃんと応える医療保険 レディースEVER」
保険期間は終身です。契約可能年齢は保険料を終身に渡り払い込む「定額タイプ」の場合0歳~満85歳となっています。
保障内容は「ちゃんと応える医療保険 EVER」の保障内容に加え、女性特定手術給付金が保障されます。女性特定手術特約を付加することで、女性特定手術給付金と乳房再建給付金を受け取ることも可能です。
契約年齢別月額保険料例は下記のようになります。ただし、入院日額は5,000円で保険料払込期間は終身、特約なしで通院ありタイプを選択の場合です。
契約年齢 | 女性月額保険料 |
---|---|
35歳 | 2,300円 |
45歳 | 3,020円 |
55歳 | 4,330円 |
65歳 | 6,485円 |
・「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」
持病や既往症があっても申込可能な引受基準緩和型医療保険です。健康に不安がある人でも医療保険に加入することができる一方、契約日から1年以内は給付金額などが50%削減されます。また、「ちゃんと応える医療保険 EVER」や「ちゃんと応える医療保険 レディースEVER」に比べて、保険料が割増されているという点には注意が必要です。
「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」の保険期間は終身で、契約可能年齢は満25歳~満85歳までです。保障内容は疾病・災害入院給付金や手術給付金、放射線治療給付金です。疾病災害通院給付金は通院ありプランを選択した場合に保障されます。
契約年齢別月額保険料の一例は以下の通りです。ただし、入院日額5,000円で通院ありタイプを選択し保険料払込期間は終身、やさしい先進医療特約を10年付加した場合の保険料です。
契約年齢 | 男性月額保険料 | 女性月額保険料 |
---|---|---|
35歳 | 4,153円 | 4,267円 |
45歳 | 4,774円 | 4,673円 |
55歳 | 5,812円 | 5,492円 |
65歳 | 7,754円 | 7,053円 |
「収入減を保障する給与サポート保険」
病気やけがによる就労困難状態となったときに保障が受けられる保険です。働けなくなったことにより減少した収入の補てんをすることを目的としています。契約可能年齢は、60歳満期の場合は満18歳~満55歳、65歳満期の場合は満18歳~満60歳です。
給付金は、働けない状態が60日間継続したときに支払われます。1~6回目は生存していれば受け取れ、7回目以降の給付は働けない状態が継続していることが要件です。
17回目までは短期回復支援給付金、18回目以降は長期療養支援給付金が支払われます。プランにより、60歳もしくは65歳まで受取が可能です。
死亡保険・介護保険・学資保険も展開
1.死亡保険
・「家族に毎月届く生命保険 GIFT」…万が一の時、遺された家族に毎月年金が支払われる死亡保険です。
・「死亡保険 Lightフィットプラン」…保険金額が200万円から契約できる定額保険です。医師の審査が不要で、ベーシックな内容の保険となっています。
・「未来の自分が決める保険 WAYS」…契約時は死亡保障となっていますが、将来の状況に合わせて年金や介護年金・医療保障へと保障内容を変更できる保険です。
・「アフラックの終身保険」…保険金額200万円から申し込みができる終身保険です。保険料は契約時のままで一生涯上がることはありません。
・「三大疾病保障プラン」…死亡保障に加えて、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)になった際に、一時金が支払われる保険です。
・「アフラックの終身保険どなたでも」…健康状態に関わらず申し込むことができる死亡保険です。満40歳~満80歳までが契約できます。
2.介護保険「スーパー介護年金プランVタイプ」
65歳を迎えたときに、保障を選択できます。65歳までは、認知症または寝たきりによる所定の要介護状態となったときや介護一時金および介護年金、所定の高度障害状態となったときに高度障害一時金および高度障害年金を受け取ることができます。
65歳からは、介護保障プラン、公的介護保険制度連動年金プランや一時金受取プランなどライフプランに合わせて契約内容を選択できます。契約可能年齢は契約条件により異なりますが、60歳を満了年齢としたプランの場合は満18歳~満60歳までとなっています。
3.学資保険「アフラックの夢みるこどもの学資保険」
アフラックの学資保険は、高校入学時に学資一時金、大学入学からの4年間に学資年金を受け取ることができる保険です。また、契約者(一般的には親)に万が一のことがあったときには、以降の保険料の払込が免除になる「保険料払込免除特則」も付いています。
保険料の払済年齢は、10歳・17歳・18歳の中から選択できます。払済年齢が低いと月額保険料は高くなりますが、払込保険料総額を抑えられるため戻り率が上がります。払済年齢が高いと月額保険料は安くなりますが、払込保険料総額が多くなります。
アフラック特有の保険はある?
アフラック給与サポート保険
給与サポート保険の保障内容は、前述の通りです。ここでは、具体的な保険料の紹介をしていきます。
・保険期間…60歳満期
・保障内容…短期回復支援給付金10万円/長期療養支援給付金20万円
契約年齢 | 男性月額保険料 | 女性月額保険料 |
---|---|---|
35歳 | 4,965円 | 4,890円 |
45歳 | 6,000円 | 5,790円 |
55歳 | 8,565円 | 7,965円 |
アフラック新がん保険
アフラックの新がん保険の保障内容は前述の通りです。ここでは、それぞれのがん保険について、契約年齢ごとの保険料のシミュレーションをしていきます。保険期間・保険料払込期間とも終身、入院給付金日額10,000円で計算しています。
「生きるためのがん保険 Days1」
契約年齢 | 男性月額保険料 | 女性月額保険料 |
---|---|---|
30歳 | 3,394円 | 3,485円 |
40歳 | 5,025円 | 5,159円 |
50歳 | 8,128円 | 6,831円 |
60歳 | 13,693円 | 8,521円 |
「生きるためのがん保険Days1 レディースプラン」
契約年齢 | 女性月額保険料 |
---|---|
30歳 | 3,558円 |
40歳 | 5,430円 |
50歳 | 7,111円 |
60歳 | 8,812円 |
「生きるためのがん保険Days1 プラス」
契約年齢 | 男性月額保険料 | 女性月額保険料 |
---|---|---|
30歳 | 870円 | 990円 |
40歳 | 1,335円 | 1,535円 |
50歳 | 2,205円 | 2,090円 |
60歳 | 3,815円 | 2,640円 |
「生きるためのがん保険 寄りそうDays」
契約年齢 | 男性月額保険料 | 女性月額保険料 |
---|---|---|
30歳 | 4,930円 | 4,480円 |
40歳 | 5,520円 | 5,000円 |
50歳 | 6,600円 | 5,420円 |
60歳 | 8,040円 | 6,170円 |
各種手続きや問い合わせ先は?
支払口座・住所等の変更はWEBか電話で
保険契約中の各種手続きは、インターネットの契約者専用サイトかコールセンター(0120‐5555‐95)で受け付けています。コールセンターの受付時間は、月曜日から金曜日は9時~18時、土曜日は9時~17時となっており、日曜祝日は定休日です。
各種手続き例
・契約者の住所・電話番号変更
・契約者の改姓
・給付金・保険金の受取人変更
・保険料支払口座の変更
給付金・保険金の請求期限は3年間
給付金や保険金は、3年以内に請求しないと請求の権利が消滅し請求ができなくなります。請求手続きは速やかに行いましょう。ただし請求に必要な書類を揃えられる場合には、3年経過後も請求できることもあります。
請求には、郵送とオンラインの2種類の方法があります。郵送で請求するときには、必要書類を郵送で請求するか、ホームページからダウンロードし、必要事項を記入し返送します。
オンラインで請求するときには、基本情報を入力し請求書類をアップロードして送信すれば、請求手続きは完了です。
解約は担当代理店かコールセンターへ
保険の解約を検討しているときには、契約者本人が担当代理店もしくはコールセンター(0120‐5555‐95)に連絡します。コールセンターの受付時間は、前述の通りです。
保険を解約すると以後の保障がなくなるため、新たな保険の申し込みなどを検討してから解約の手続きをした方がよいでしょう。また現在の健康状態や年齢によっては、再度同じ保険を契約することができないか、できたとしても多くの場合保険料が高くなるという点は覚えておいてください。
保険の中には、解約返戻金を受け取れるものもあります。ただし短期での解約をしたときには、解約返戻金を受け取ることができないか、受け取れたとしてもわずかな金額しか受け取れないこともあります。場合によっては、解約返戻金額よりも払い込んだ保険料総額のほうが多くなってしまうこともあるので、解約の際は慎重な判断をする必要があるでしょう。
不明点はHPや代理店、約款で確認
商品内容や手続きに不明点がある人は、アフラックホームページの「よくあるご質問」ページを確認してください。代理店に問い合わせることも可能です。
商品内容に関しては、約款で解決することもあります。ホームページからWEB約款をダウンロードして確認してみるとよいでしょう。
まとめ
アフラックは、世界で初めて発売したがん保険をはじめ、死亡保険や介護保険、学資保険など幅広い商品を扱っています。代理店やコールセンター以外にWEBサービスも備えているため、問い合わせが難しいという人はWEBでの手続きを選択することも可能です。保険を検討している人は、一度アフラックの店舗に相談に行ってみてはいかがでしょうか。