いろいろな保険会社から終身保険が出ていますが、今回スポットを当てるのは日本生命の終身保険「ニッセイ みらいのカタチ」です。日本生命の終身保険には、どのような特徴があるのでしょうか。詳しく解説します。
目次
日本生命の終身保険とは
「ニッセイ みらいのカタチ」で終身保険を選択
日本生命では、12種類の生命保険を総称して「ニッセイ みらいのカタチ」と呼んでいます。ニッセイ みらいのカタチは生命保険を自由に組み合わせられる商品で、ニッセイ みらいのカタチで終身保険を選択したプランを日本生命における終身保険と呼んでいます。ニッセイ みらいのカタチでは、加入時はもちろん、加入後も必要な保障を自由に組み合わせることが可能で、終身保険のみに加入することもできます。
日本生命の終身保険のニーズ
資産形成や老後の資金として活用
終身保険は生涯にわたって、死亡や高度障害に備えるための保険です。満期保険金はありませんが、解約時の解約返戻金が多く貯蓄性の高い商品のため、資産形成にもなります。万が一の状況に備えながら貯蓄もしたい人のニーズに応えた商品だと言えます。
また、日本生命の終身保険は死亡保障を一時金としてだけではなく、年金形式で受け取ることも可能です。公的年金だけでは心もとないと感じ、保険で備えたい人にも向いている商品だと言えます。
日本生命の終身保険の特徴
経過年数に応じた解約返戻金を受取可能
加入時の年齢や性別によって異なりますが、日本生命の終身保険は万が一解約しても加入年数に応じた解約返戻金の受け取りが可能です。保険料の支払いが終わったときには払い込み保険料と同等、もしくは払い込み保険料よりも多い額が解約返戻金として受け取れます。ただし、解約をする時期によっては払い込み保険料を下回ることがあるので注意が必要です。
一定期間で保険料は払込み満了
終身保険は生涯にわたって保障されますが、保険料の払い込み期間は自由に選ぶことが可能です。払い込み期間には、一生涯払い込みが続く終身払い込みと、支払いが一定期間で終了する有期払い込みがあります。
限られた回数で保険料を払い込まなければならないため、1回あたりの保険料は終身払い込みよりも有期払い込みの方が高くなりますが、働き盛りのうちに保険料を払っておきたい人には有期払い込みがおすすめです。ただし、加入時の年齢などによって設定できる払い込み期間などが変わってくるため確認が必要です。
保険料払込期間終了後に年金として受け取ることも可能
ニッセイ みらいのカタチの終身保険は、保険料の払い込みが終了すれば死亡保険金を年金として受け取ることができます。できるだけリスクを避けて老後の資金は用意しておきたい場合は、ニッセイ みらいのカタチの年金受取を選択すれば万が一に備えながら資産形成ができると言えるでしょう。
ただし、年金の受取には申し出が必要で、申し出時に制度が廃止されていれば年金としての受け取りはできません。
付帯サービスが利用可能
ニッセイ みらいのカタチには3つの付帯できるサービスもあります。1つ目は、「ずっともっとサービス」で、プレゼントの応募や優待サービスを受けることができます。2つ目は「ベスト・ドクターズサービス」で、セカンドオピニオンが必要になったときに医療機関の紹介を受けることができます。
3つ目は「ケア・ガイダンス・サービス」で、ケアマネジャーなどの有資格者に介護の相談ができるサービスです。いずれのサービスも、無料で利用できます。
日本生命の終身保険に付加できる特約
リビング・ニーズ特約
リビング・ニーズ特約とは、被保険者が余命6ヶ月以内と診断された場合に生存中に前倒しで死亡保険金が支払われるものです。リビング・ニーズ特約は、申し出によって付加される特約ではなく契約時に自動的に契約に付加されます。
終身保険は、年金受け取りを選択した場合を除き生存中は保険金を受け取ることができません。しかし、リビング・ニーズ特約を利用すれば保険金を受け取ることができるため治療費の支払いなどに充てることもできます。なお、リビング・ニーズ特約の保険料は無料です。
保険料払込免除特約
保険料払い込み免除特約とは、所定の3大疾病等(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)になった場合に以後の保険料の払い込みがなくなるというものです。大きな病気になったときは治療費がかさみ、保険料の支払いが重くのしかかることがあります。しかし、保険料払い込み免除特約を利用すれば、保険料を支払わずに保険契約を継続することができます。
「ニッセイ みらいのカタチ」の保険料は?
終身保険のみ選択した場合の保険料の例
ニッセイ みらいのカタチの終身保険のみを選択した場合の保険料の一例を紹介します。
契約時の年齢が30歳で、払い込み満了時の年齢を60歳、終身保険の保険金額を1,000万円とした場合、男性の保険料は月々30,410円、女性の保険料は月々29,770円となります。ただし、払い込み期間や付ける特約によって保険料は異なることもあります。
ほかの保険契約と組み合わせた場合の保険料の例
終身保険にほかの保険契約と組み合わせた場合の保険料を見てみましょう。今回は、終身保険に定期保険、継続サポート3大疾病保障保険(5倍型)、3大疾病保障保険などの更新型の保険を組み合わせた例を紹介します。
契約年齢が30歳、更新を45歳、払い込み・更新満了を60歳で定期保険を1000万円で契約した場合は、男性であれば18,789円、女性であれば20,858円の保険料になります。男性、女性にかかわらず45歳で保険が更新された後の保険料は、更新前の保険料よりも高くなります。
なお、払い込み期間や特約、組み合わせる保険の種類によって保険料は異なることもあります。
詳細は問い合わせが必要
日本生命のホームページでは、保険料のシミュレーションができないため保険料などの詳細については問い合わせが必要です。電話で問い合わせることも可能ですし、ホームページ上で必要な情報を入力すれば日本生命の保険加入者でなくても相談や資料請求ができます。また、日本生命では、ニッセイ みらいのカタチ以外にもさまざまな保険を組み合わせた場合の見積もり依頼もできますので、詳しい内容は問い合わせてみましょう。
まとめ
ニッセイ みらいのカタチは、12種類の保険の中から自身に必要な保障を自由に選んで組み合わせができる商品です。一度自分の加入している契約を確認して、もし保障が不足している場合には加入を検討してみてはいかがでしょうか。