医療の進化によりがんの治療方法が変化したことに伴い、生命保険会社が取り扱っているがん保険の内容も変わってきています。アフラックのスーパーがん保険は2017年現在募集を停止していますが、今のがん治療にそぐわないものなのでしょうか。スーパーがん保険の内容やアフラックの新しいがん保険などについて説明します。
目次
新しいがん保険に切り替えるべき?
時代と共にがん保険の内容も変わる
保険は、万が一のために備える商品です。したがって、日々変遷するがんの治療に合わせて保険も変化する必要があり、数年ごとに保険会社は保険の内容を見直しています。アフラックのスーパーがん保険は企業や個人向けに広く販売されてきましたが、進化したがん治療に合わせた商品が発売されたため、スーパーがん保険は募集停止になりました。
新しい保険ほど保障内容が充実
アフラックのスーパーがん保険は、がんと診断されたら一時金が給付され、入院日額も15,000円で日数に制限がなく保障されます。また、死亡給付金150万も保障されており、入院だけでなく万が一にも備えられる商品と言えます。
しかし、スーパーがん保険は悪性新生物のみが支払いの対象になっており、初期のがんである上皮内新生物は対象外です。アフラックの新しいがん保険は上皮内新生物も支払いの対象になっており、スーパーがん保険よりもがんに対する保障が充実していると言えるでしょう。
がんの治療法に合わせて保険の見直しを
がん治療の変化のひとつに、入院の減少が挙げられます。以前は長期入院が一般的でしたが、現在は通院でがん治療をするケースが多いです。
スーパーがん保険も通院が保障されていますが、がんで20日入院した後の通院でなければ支払いの対象になりません。アフラックの新しいがん保険では、通院治療の一日目から保障されます。
がんの治療方法の変化に合わせて保険内容も見直さなければ、万一の時に備えられないということにもなりかねません。今の時代にあったがん保険への切り替えた方が良いでしょう。
解約返戻金が戻ってくる場合も
アフラックのがん保険に限らず、がん保険の中には解約返戻金があるタイプがあります。スーパーがん保険も解約返戻金があるタイプのため、契約年数にもよりますが解約時に返戻金を受け取れる可能性があります。保険を見直すと契約年齢などにより保険料が上がることが多いですが、解約返戻金を保険料に充てることもできます。
アフラックのスーパーがん保険よりもおトクな保険とは?最新の保険をプロに無料で相談しよう!今までのアフラックがん保険の特長は?
新がん保険の特長と保障内容
・特長
入院給付金と死亡保険金を中心としたがん保険です。保険期間・払込期間は終身タイプのため、保険料は契約時から変わりません。
・保障内容
入院保障は無制限(入退院の回数は制限なし)で1日15,000円、がんで20日以上継続入院後に退院して在宅療養の際に20万円(1退院につき)給付されます。また、がんで死亡した時には150万円の死亡保険金がありますが、65歳以降は半額の75万円になります。
家族保障を付けることもでき、対象は配偶者と23歳未満の未婚の子供です。入院給付金は日額10,000円、がんでの20日以上の継続入院後に退院して在宅療養した時は15万円(1退院につき)給付されます。死亡保険金は100万円で、65歳以降は半額になります。
※65歳になる前に特約を付ければ、死亡保険金が半額になりません。
スーパーがん保険ii型の特長と保障内容
・特長
保険料負担を少なくするため、スーパーがん保険にある入院給付金・在宅療養給付金・死亡保険金の保障を小さくしています。入院給付金の回数・日数の無制限は変わりません。保険期間・保険料払込期間は終身タイプです。
・保障内容
初めてがんと診断された時には一時金として100万円(※)支給されます。入院給付金は日額10,000円で、日数無制限です。
がんで20日以上継続入院した後、退院して在宅療養した時は15万円(1退院につき)給付されます。がんで継続20日以上入院した後、通院治療した時は日額5,000円(※)の受け取りが可能です。なお、通院は一回の通院期間は30日、通算で700日が限度です。
がんでの死亡保険金は100万円(※)です。家族契約が可能で、対象は配偶者と23歳未満の未婚の子供です。
家族契約は、初めてのがんの診断給付一時金は60万円(※)で、入院給付金は日額6,000円になります。主契約と同じ条件での在宅療養給付金は10万円(※)、通院給付金は日額3,000円(※)です。がんでの死亡保険金は60万円(※)になります。
※65歳以降は半額になります。ただし、65歳前までに特約を付ければ、半額になりません。
21世紀ガン保険の特長と保障内容
・特長
上皮内新生物も保障の対象です。初めてがん・上皮内新生物と診断されたら、治療前でも一時金が支給されます。がん・上皮内新生物ともに入院無制限で、入退院の回数に制限はありません。保険料・保険期間は終身タイプです。
5日以上の継続入院後の通院であれば通院給付金が受け取れます。死亡保障の額を小さくして保険料を安く設定しており、解約返戻金もあるタイプの商品です。
・保障内容
初めてのがん診断給付金は100万円で、上皮内新生物は10万円です。入院日額は10,000円で無制限、通院給付金は5,000円です。
新たな保障として手術給付金は20万円、がんの先進医療を受けた時には、技術料に応じて6~140万円が給付されます。がんでの死亡時には10万円(それ以外は5万円)となっています。家族保障の条件は主契約と同じですが、それぞれの給付額は主契約の6割になっています。
アフラックの新しいがん保険とは?
新生きるためのがん保険Days
診断給付金や入院給付金額の違いにより、A・Bのプランに分かれています。ここでは、Aプランについて主に説明します。
Aプランのがん診断給付金(初回のみ)は100万円で、上皮内新生物は10万円支給されます。入院給付日額は10,000円で、日数は無制限です。三大治療と言われる「手術」「放射線」「抗がん剤」についての通院も無制限で保障します。
必要に応じていろいろな特約が付けられます。例えば、がん先進医療特約を付けると健康保険適用外である先進医療の治療費が保障されます。また、診断給付金複数回支払特約を付ければ、がんが再発、転移した時に一時金を受け取ることができます。
Bプランは診断給付金が50万、入院日額が5,000円になり、保障が少ないですが掛け金はAプランよりも抑えられています。また、50歳以上向けに比較的安価な保険料設定のプランもあります。
新生きるためのがん保険レディースDays
がん保険Daysの保障内容に女性特有のがんの保障をプラスした商品です。例えば、がんの治療のために乳房観血切除術、子宮全摘出術、卵巣全摘手術を受けた場合、女性特定ケア給付金として一回につき20万円給付されます。
また、乳房切除の後に乳房再建術を受けた時に、乳房再建給付金として1回につき50万円給付されます。ただし、女性特定ケア給付金、乳房再建給付金ともに支払限度があります。
生きるためのがん保険寄りそうDays
がんの既往歴がある人でも加入できるがん保険です。保険料は通常のがん保険よりも高めに設定されています。加入年齢は満20~85歳までとなっており、がん治療の最後の日から5年以上経過していることと、6つの告知に該当しないことが加入の条件です。
保障内容は、入院や三大治療時の通院による治療費の給付は日数無制限、手術や放射線治療の回数も無制限です。さらに、抗がん剤治療特約や先進医療特約を付けることで充実した保障にすることもできます。
がん保険に付けられる特約の内容は?
がん先進医療特約の内容
がん先進医療特約は、健康保険適用外である先進医療を受けた時に自己負担と同額が保障されます。がん先進医療特約は10年更新型(自動更新)ですが、更新後の保険期間を通じて通算2,000万円までを限度としています。
また、がん先進医療一時金として1年間に1回15万円が給付されますので、先進医療を受けた際の交通費や宿泊費などの経費に充てることができます。
診断給付金複数回支払特約の内容
再発・転移やがんの治療が長引いた時に、2年に1回を限度として診断給付金が回数無制限で受け取れます。ただし、給付時に入院をしていることが条件です。主契約の入院給付日額が10,000円の場合は、一回につき100万円受け取れます。
上皮内新生物の場合は、10分の1である10万円(主契約の入院給付日額が10,000円の場合)です。保険期間は終身になっています。
抗がん剤治療特約の内容
抗がん剤治療特約は、がん治療のために抗がん剤治療を受けた時に入院・通院問わず給付金が受け取れる保障です。10年更新型(自動更新)になっており、給付額のパターンは以下の通りです。
・特約給付金額5万円の場合
治療を受けた月ごとに10万円、乳がんや前立腺がんでホルモン療法を受けた時には月ごとに5万円、通算(更新後の保険期間を含む)600万円まで保障します。
・特約給付金額2.5万円の場合
治療を受けた月ごとに5万円、乳がん・前立腺がんのホルモン療法を受けた時には月ごとに2.5万円で、通算(更新後の保険期間を含む)300万円まで保障されます。なお、治験目的の抗がん剤や先進医療になるものは給付の対象から外れます。
まとめ
がん治療は、時代の流れとともに入院治療から通院治療へと移行しています。がんの治療は長期に渡ることが多く、治療費に備えるためにがん保険の内容も見直していくことが大切です。ぜひ一度加入しているがん保険の内容を確認し、現在のがん治療に適しているものかどうか確認してみてはいかがでしょうか。
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