コープ共済は住んでいる地域で生協の組合員になれば、申込書を提出するだけで加入できます。掛け金も安くいろいろな保障がありますが、共済金請求方法はどのようになっているのでしょうか。今回は、請求手続きで迷わないように請求の方法や注意点を紹介します。
目次
コープ共済の共済金請求の流れ
コープ共済センター(コールセンター)に連絡する
もしも共済金請求する事案が発生したら、「共済証書」を用意してコープ共済センター(コールセンター)に連絡をします。コープ共済センターの受付時間は、祝日を含む月曜から土曜の9時~18時です。コープ共済センターでは、ケガか病気、手術の有無などを聞かれますので、状況をメモして連絡するとスムーズに手続きができます。
必要書類を準備して、提出する
コープ共済センターへの連絡が終わると請求書と返信用封筒が送られてきます。請求書には「病気専用」と「ケガ専用」がありますので、確認のうえ必要事項を記入し郵送で提出します。
病院から発行される領収書や診断書、戸籍謄本などを添付する場合の費用は自己負担です。診断書など原本が必要な場合は、控えを自分でコピーして保管しておくと良いでしょう。
共済金が指定の口座に振り込まれる
申込書や書類に不備がなければ、提出から土・日・祝日を除く約7日~10日後に共済金が指定の口座に振り込みされます。なお、指定できる口座は受取人本人(契約者)の口座です。
振り込み後、「コープ共済お支払いのご通知」が郵送されます。支払い対象外や追加で支払いできる共済金の内容が記載されている場合がありますので、届いたらよくチェックしましょう。
コープ共済の共済金請求に必要なもの
原則「診断書」が必要になる
コープ共済の共済金請求には、原則として「診断書」が必要で診断書は自己負担です。ただし、1回で支払われる共済金の合計が50,000円以下であれば、通常の診断書で5,000円、障害診断書で10,000円の「診断書料補助制度」が適用されます。
診断書料補助制度が適用される場合は、コープ共済連の所定の診断書原本を提出しますが、治療の途中での請求は対象外ですので注意が必要です。
診断書がない場合、「領収書」もしくは「診察券+レシート」でも請求可能
コープ共済では、ケガでの通院が50日以内かつ手術共済金の請求がなければ、診断書の代わりに「領収証」もしくは「診察券とレシート」での請求が可能です。レシートは会計時に発行されますが、医療機関によっては自動支払い機から発行されることもありますので、必ず受け取りましょう。なお、領収書やレシートは再発行できないため、紛失しないように大切に保管することをおすすめします。
必要書類は契約コースによって異なる
請求に必要な書類は、契約コースによって異なります。コープ共済センター(コールセンター)に共済金請求の電話をした時に、よく確認しておきましょう。
契約内容は契約時に受け取る「ご契約のしおり」の「請求手続きについて」で確認できます。なお、「ご契約のしおり」は、コープ共済のホームページでも確認可能です。
コープ共済の共済金請求の注意点とは?
請求期限は、支払い事由の発生から「3年以内」
コープ共済の共済金請求期限は、支払い事由が発生してから「3年以内」です。もしも共済金が請求できる事案があったにもかかわらず請求を忘れていた場合も、コープ共済センター(コールセンター)に連絡をして支払いに該当するかどうかを確認します。
日にちが経過するとレシートなどの必要書類を準備することが難しい可能性が高いです。また、3年を経過すると共済金が支払われなくなるので、請求が発生したら速やかに手続きしましょう。
書類の不備や不足、口座エラーがあると共済金支払いが遅れる
共済金の請求をしても、提出した書類に不備や不足があると支払いが遅れてしまいます。また、振込口座の番号などにエラーがあると振り込みができません。
場合によっては書類の再提出が必要になり、書類のやりとりで支払いが大幅に遅れることもあります。書類の記入時などに分からないことがあれば、コープ共済センター(コールセンター)に確認してから記入、提出しましょう。
掛け金の支払い遅れなど「契約失効」になると請求できない
コープ共済の掛け金が遅れた場合、次回の支払いでまとめて請求されますが、4ヶ月続けて支払いがないと契約は失効します。失効になれば契約は無効になり、その後発生した共済金は支払われませんので注意が必要です。なお、猶予期間内に共済金の支払い事由が発生すると、未払いの掛け金が共済金から差し引かれて支払われる場合があります。
海外旅行中の事故(ケガ)も支払い対象になる
コープ共済では、海外旅行中の事故(ケガ)も共済金の支払い対象です。海外から共済金の請求をする場合は、国内在住の契約者や代理人に必要書類が発送されます。
海外旅行中でもコープ共済センター(コールセンター)に電話をすれば手続きの確認ができます。ただし、国外への書類発送はできませんので、あらかじめ手続きの流れを確認しておくとスムーズに共済金請求ができます。
コープ共済の共済金請求の支払い事例
ケガ(不慮の事故)の支払い事例
コープ共済のケガ(不慮の事故)での共済金は、被共済者の身体の外部で、突発的で予測ができない不慮の事故が発生した場合に支払われます。「たすけあい」の「ジュニア20」コースでは月々1,000円の支払いで、事故(ケガ)の共済金を日額6,000円受け取ることができます。主な共済金の支払い事例は以下の通りです。
・子供が自転車でぶつかって足を骨折した
・子供が家具とぶつかって額を打撲した
・子供にボールが当たって突き指をした
・子供がアイロンをさわってやけどした
なお、以下の事例は共済金の支払い対象外です。
・食物アレルギー
・虫刺されによるかきむしり
・貧血やてんかんによる転倒での事故
・熱中症
手術共済金の支払い事例
手術共済金は病気やケガの治療を目的とした手術で支払われます。主な手術共済金の支払い事例は以下の通りです。
・盲腸の切除手術
・中耳炎にたまった水を排出する手術
・子宮頸部(膣部)を切除する手術
・帝王切開による分娩
・内視鏡による大腸ポリープの摘出手術
・衝撃波により尿管結石を破砕する手術(初回)
支払い事例について、詳しい内容は「契約のしおり」で確認できます。
病気入院共済金の支払い事例
病気入院共済金は、ケガ以外の疾病を原因とする入院に支払われます。1回の入院で支払われるのは限度日数までで、退院日が限度日数を超える分については支払い対象外です。
「たすけあい」の「ジュニア20コース」「女性コース」「医療コース」では、入院だけでなく日帰りの手術でも支払いの対象になる場合があります。また、ケガには通院保障があり、ケガの治療で病院に通院すれば共済金支払いの対象です。
まとめ
コープ共済の共済金請求は、請求期限があり期限を過ぎると共済金が受け取れません。万が一病気やケガになった時に困らないように、「契約のしおり」などで共済金請求の流れを確認しておきましょう。もし不明な点がある場合は、コープ共済センター(コールセンター)に電話すれば教えてもらえますので、まず電話してみましょう。