生命保険の営業に対して「強引な営業」をしてくるというような、あまり良くないイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし外から見てるだけでは、わからない部分もあることも事実。今回は筆者が保険会社で勤務した経験から感じたポイントをまとめます。
目次
保険の営業がつらいと感じる時は?
収入が安定しない
保険の営業で非常につらく、営業の仕事を辞めてしまう原因となりやすい点が、収入が安定していないというポイントです。保険の営業は、多くの場合で歩合制が取り入れられているため、自分の活動結果に応じて収入をもらいます。そのため今月はお給料が多いけれども来月はどうなるかわからないといった不安があったり、長期の休暇を取った場合はその結果が全て収入に返ってきてしまってりする点が、つらいと感じられてしまうことが多いようです。
上司からの圧力がある?
完全歩合制の場合、多少サボろうが、必死に仕事をしようが、結果がすべてであるため、上司から何も言われないのだろうと思う方もいるかもしれません。しかし実際は、所属している社員の営業成績に応じて上司は給料をもらっているため、上司はチームメンバーの社員に働いてもらわないといけないということから、圧力をかけるということがあります。またそれ以外にも営業所としての数字が悪いと、上司が営業社員に降格させられるということもあるため、歩合制であっても、上司からのプレッシャーがきつくなる場合もあります。
イメージが悪い?
保険業界について、あまりよいイメージを持っていない方も多いかもしれません。歩合制という点において、営業担当は「金の亡者」ではないかという偏見で見られてしまったりもします。また「過去に強引な保険の営業を受けたことがある」ため、よいイメージがないという方もいます。
前述した通り、上司から数字の圧力を受けたり、保険を契約してもらえないと、自分の給料が減ってしまうことが原因で、必死になってしまい多少、強引に営業をしてしまう場合もあるようです。ただどうしても、強引な営業を受けてしまうと、どうしても『イメージが悪い』という事に繋がってしまいます。
土日祝日も仕事がある
保険の営業は、お客様の要望によっては、土日祝日に話を聞きたいと依頼される場合もあります。例えば、平日共働きをされている夫婦が保険を検討している場合、ゆっくりと話ができるのは、どうしても土日になります。そのため、お客様のニーズに答えるために、シフトを組み、土日に出勤することもあります。
生命保険の営業を楽しむために大切な4つのポイント
常に勉強することを心がける
保険を販売するためには、商品知識が大切です。自社の商品はもちろん、他社の保険商品を常にチェックしていたり、何気なく保険会社のCMも見ていると、最近のお客様のニーズは何かを知ることが出来ます。また新聞やニュースを見ていても、社会の流れからどの商品が売れるのかを勉強をすることができます。社会の流れやお客様のニーズの変化を勉強し、捉えられるようになると、より仕事が楽しく感じられてきます。
相手のニーズに合った商品を提案する
保険営業が楽しいと感じる部分として、お客様のニーズに合わせた提案ができるということがあります。歩合制ということから必要のない商品を勧めたりするのではないかと思われがちですが、保険の営業は基本的に、契約者からの紹介や職域(担当企業等)で営業をします。そのため、お客様のニーズと合っていない商品を販売すると、自身の評判が悪くなり、後々自分の首を絞めてしまいます。そのため、本当にお客様が求めているものは何かをしっかり考えて提案する必要があります。相手にフィットした提案をして、満足してもらえることは、営業をしていて大きなやりがいを感じられる部分です。
相手の人生プランを聞いて楽しむ
ニーズに合った商品を提案するうえで大切なのが、お客様の人生プランを聞くという事です。どのような人生を歩みたいのか、持ち家なのか賃貸なのか、子供が何人ほしいのか、どんな老後を送りたいのか、そのような詳細な情報まで聞いて本当にニーズに合ったものを提案します。話を聞いていると自分と全く違った価値観や考えを持った方もいているので、自分が考えてもないような話を聞けることも、楽しいと感じる部分です。
保険営業のよいところ
収入に上限がない
保険の営業は、多くが歩合制であるため、収入が安定しないとお伝えしましたが、裏を返せば自分の努力次第で給料を決めることが出来ます。一般的な会社の場合、どんなにも頑張っても毎月の給料はそれほど大きく変動しません。プロジェクトの成功や、金額の大きな契約を勝ち取ったとしても、あまり給与の増減がない場合も多いです。しかし保険営業の歩合制では、自分が頑張り結果を出せば、その頑張った分だけ給料としてもらえます。
スケジュールを自分で組み立てられる
仕事について自分でスケジュールを組めるため、例えば子育てをしている中で、子供が熱を出してしまったり、保護者会などで昼間に学校に出向かないといけない場合でも、比較的、都合をつけてスケジュールを調整することが出来ます。時間に融通が利く点をメリットと感じ、営業の仕事をされている方もいます。
人脈が広がる
保険の営業は信頼関係で仕事が成り立っているので、「○○会社だから契約した」というよりも「○○さんだから契約した」という場合が多いです。つまり保険というツールを通して保険の営業担当だけではない、人間としての信頼を築くことが出来ます。
保険の営業は、現状ではイメージの悪い部分もありますが、様々な年齢や職業の方の考え方・価値観を聞くことで、自分の幅を広げることができます。またニーズに合った商品を提案して喜んでもらうことで、人の役にも立てるとても魅力的な仕事と感じています。