こどもの誕生をきっかけに学資保険を検討する人は多いですが、学資保険は様々な会社から発売されており、どれを選べば良いのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。今回はかんぽ生命の学資保険の内容と、解約や満期時の対応方法も解説します。学資保険選びに役立ててください。
目次
かんぽ生命の学資保険とは?
かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」のニーズ
かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」は、大学入学までにかかる教育資金の準備と、ケガや病気の保障のニーズに応えるための保険です。入院などの特約をつければ、学資金を貯めるだけでなくケガや病気の時の入院や手術も保障されます。受け取りのタイミングによって3つのコースに分かれていることも特徴の一つです。
「はじめのかんぽ」の内容とは?
大学入学時の学資金を準備するコース
かんぽ生命の学資保険には3つのコースがあります。「大学入学時の学資金を準備するコース」では大学入学時に必要な受験料や入学金を準備しながら、入院や万が一の保障を受けることができます。契約が満期になると「満期保険金」が給付されますので、大学受験費用・大学への初年度納付金などに充てることができます。
0歳から12歳までのこどもが加入対象です。契約者が万が一の場合には以後の保険料は免除になり、学資金は契約通り受け取りできます。
小・中・高+大学入学時の準備コース
「小・中・高+大学入学時の準備コース」は、各学校の入学に必要な学資金をその都度受け取れる保険です。小・中・高の入学前の12月に学資金が給付され、大学入学時には満期保険金が支払われます。0歳から3歳までのこどもが加入対象で、契約者が万が一の場合にはその後の保険料は免除となり、学資金は契約通り受け取れます。
大学入学時と在学中の準備コース
「大学入学時と在学中の準備コース」は、大学入学から卒業までの各年度に学資金を給付する保険です。大学の入学金や毎年の授業料などの学費や、学生生活の諸費用に学資祝金を充てることができます。
0歳から12歳までが加入対象です。他のコースと同様に契約者が万が一の場合には以後の保険料は免除されますが、学資金は契約通り受け取り可能です。
「はじめのかんぽ」の支払い方法
17歳または18歳まで支払う方法
はじめのかんぽの「小・中・高+大学入学時の準備コース」と「大学入学時の学資金を準備するコース」では、保険料を払い込む年齢を17歳か18歳で選択可能です。大学の入試制度によっては、高校3年生の秋に受験費用や入学金の支払いが必要になることもあり、誕生日によっては18歳では間に合わない場合があります。18歳まで払い込んだ方が払い込む回数が多いので受け取る学資金は多くなりますが、誕生日によっては17歳満期を選ぶと良いかもしれません。
12歳までに払い終える方法
はじめのかんぽでは、12歳までに保険料を払い終える方法も選択できます。「大学入学時」と「大学入学時と在学中の準備コース」では0歳から6歳までが対象で、「小・中・高+大学入学時の準備コース」では0歳から3歳までが対象です。
入院特約を付けた場合、保険料を12歳まで払い終えても満期まで入院や死亡保障は継続されます。満期保険金の受け取りは17歳か18歳を選択できます。
はじめのかんぽのシミュレーション
契約者を30歳男性、被保険者を0歳男児とした場合のはじめのかんぽの保険料シミュレーションは以下の通りです。
大学入学時の学資金を準備するコース
全期間払い込み18歳満期学資保険で満期保険金300万のコースを契約した場合、月払いの保険料は14,640円です。払い込む保険料の総額は316万円になります。
同じ条件で17歳満期を選んだ場合、月々の保険料は15,510円です。払い込む保険料の総額は18歳満期と同じで316万円になります。
前納払込を選択することも可能です。前納払いは、保険料が割引されることもあります。
小・中・高+大学入学時の準備コース
小・中・高+大学入学時の準備コースを全期間払い込み18歳満期、満期保険金300万円で契約した場合の月々の保険料は19,140円です。小学校入学時に15万円、中学校入学時に30万円、高校入学時には45万円が受け取れます。満期時の大学入学時には満期保険金として300万円が給付されます。
17歳満期を選択した場合の保険料は、月々20,250円です。
大学入学時と在学中の準備コース
18歳払込済21歳満期学資保険を祝い金あり、満期保険金300万円で契約した場合の月々の保険料は14,580円です。大学1年時(18歳)に75万円、大学2年時(19歳)に75万円、大学3年時(20歳)に75万円が受け取れます。大学4年時(21歳)には満期保険金として75万円が支給されます。
同じ条件で12歳払込済21歳満期で契約した場合、毎月の保険料は21,360円です。
かんぽ生命の学資保険が満期を迎えた場合
満期保険金の請求方法
かんぽ生命の学資保険では、保険契約者と受取人が同一であれば満期時にあらかじめ振込口座を指定できます。指定しておけば支払期日に自動的に振り込みされますので、保険金の受け取り手続きがスムーズです。
振込口座を指定していない場合は、必要書類を準備して手続きする必要があります。保険契約者と受取人が同一で振込口座を指定していない人は、満期前に郵便局で口座を指定した方が良いでしょう。
かんぽ生命の学資保険を解約する場合
必要書類を事前に準備する
学資保険の解約時には、必要書類を事前に準備します。まず、保険証券を用意しましょう。家族と離れて暮らしているなどの理由で保険証券の取り寄せに時間がかかる場合は、「契約内容のお知らせ」などにある保険証券番号で手続きできることもあります。
次に、運転免許証・個人番号カードなど契約者の本人確認ができる書類と印章を用意します。解約には郵便局所定の通知書も必要なので、郵便局に行って用意しましょう。
郵便局で手続きを行う
書類が準備できたら契約者本人が最寄りの郵便局に行って手続きをします。契約者が行けない場合は、代理人に委任することも可能です。
委任する場合には委任状を作成しますが、必要書類はwebページの「委任フォーマット」からダウンロードできます。ダウンロードができない場合は近くの郵便局でひな型を受取り、手続き時に提出します。
まとめ
かんぽ生命の学資保険は、将来のこどもの節目に合わせて学資祝金の受け取りができ、病気やケガの保障も受けられる商品です。月々の保険料は掛け捨てではなく積み立てになりますので、こどもが小さい時からかけておけば、将来の家計の負担を減らすことができます。学資保険を検討している人は、選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。