ソニー生命では個人年金を提供しています。民間保険会社の個人年金は、上手く活用することで老後の資産運用を行うことができます。今回はソニー生命の個人年金と年末調整、所得控除の関係を見ていきます。
目次
ソニー生命の個人年金とは
「5年ごと利差配当付個人年金保険」のニーズ
「5年ごと利差配当付個人年金保険」は、年金の受け取り方法をフレキシブルに設定できる商品です。そのため、自分の好みの方法で老後の資金を計画的に積み立てたい消費者ニーズに応えた商品と言えます。その他にも、税制面で優遇を受けられる点や、所定の障害を抱えた際の保険料の払い込みが免除されるなどの特徴があります。
「変額個人年金保険」のニーズ
「変額個人年金保険」は、ソニー生命の運用実績に基づいて保険料を運用し、将来の年金資産を形成します。運用益によっては将来の年金額を大きく増やすことができます。
一方で、経済情勢や為替相場の変動によって資産価値が大きく低下する可能性もあります。つまり、「変額個人年金保険」は資産価値低下のリスクを負いつつ年金を運用したい消費者のニーズに応える保険です。
「5年後ごと利差配当付個人年金保険」の特徴
年金の受取方法を選べる
「5年後ごと利差配当付個人年金保険」を契約する場合、2つの年金の受け取り方法から好みのものを選択できます。1つ目が確定年金です。確定年金とは、被保険者が契約時に決定した期間に渡って年金の給付が受けられるものです。
2つ目は保証期間付終身年金です。保証期間付終身年金を選択し、定めた期間内に被保険者が亡くなった場合は、残りの年金が遺族に支給されます。
年末調整の個人年金保険料控除の対象
年金に「個人年金保険料税制適格特約」を追加することで、年末調整の際に個人年金保険料控除が適用されます。特約を付けない場合の生命保険料控除や介護医療保険料の控除とは別で、年金保険料控除が受けられます。ただし、この特約を付加すると保険の契約内容を変更する際に制限が課されることもあるため注意が必要です。
払済年金保険に変更可能
一度年金保険に加入すると、長い期間に渡って保険料を払い続けます。ソニー生命では、初期の契約内容が不要に感じ給付金の少ない年金保険に切り替えたいという場合に、払済年金保険に変更ができます。
変更する際には、それまでに積み立てた保険料を新たな年金保険の保険料の積み立て分に切り替えることが可能です。受取り期間は変更前と同一に設定されますが、受取り総額は小さくなります。
5年ごとに配当金が支払われる
生命保険会社は、保険料を運用し余剰が発生した場合に契約者に配当金として還元します。「5年後ごと利差配当付個人年金保険」の場合には、配当金が5年ごとに支払われます。
ただし、ソニー生命の運用によって余剰が発生しなかった場合には配当金は支払われません。運用実績は経済情勢などで変動するため注意が必要です。
「変額個人年金保険」の特徴
運用実績によって年金額や解約返戻金が変動
「変額個人年金保険」では、保険契約者が支払った年金の原資となる保険料を運用する商品です。保険会社は資産を増やす目的で他の株式会社や為替市場に投資をしますが、大幅な相場の変動などに見舞われることもあります。運用実績によって年金額や解約返戻金も変動するため、場合によっては年金総額が保険料を下回る可能性もあります。
運用対象は8つの特別勘定から選択
契約する際には、全部で8つの特別勘定の中から契約者の好みに合ったものを選び、資産運用の方法を決定します。株式型や債券型をはじめ、安定した利息を得る総合型も用意されています。
株式型と債券型には日本に集中するものと世界株式を活用して投資を行うものがあります。中長期的に投資を行うものが多くなっていますが、短期金融市場型もあるのでよく考えて選ぶと良いでしょう。
年金支払い開始日前の死亡時は死亡給付金が支払われる
年金は老後に受け取るように設定するケースが大半ですが、受取り開始前に万が一のことがあり死亡してしまう場合もあります。「変額個人年金保険」に加入した場合、受け取り開始以前に死亡した場合には死亡保険金が受け取れます。実際の年金支給と同様、運用実績によって金額は変化しますが、基本保険金額は保証されます。
定額個人年金保険に変更可能
資産運用の結果によって年金額が変動するリスクを負いたくないと契約後に感じた場合には、定額個人年金保険に変更することも可能です。具体的には、定額払済保険などに変更できます。
変更後は為替相場や経済情勢の変化があっても、一定額の保険金額が保証されます。なお、契約内容を変更した後は、特別勘定を用いた資産運用は行われません。
ソニー生命の個人年金保険料の例
5年ごと利差配当付個人年金保険の契約例
被保険者年齢の年齢を35歳、年金の給付総額100万円で確定年金タイプに契約した場合の保険料を見てみましょう。受け取りの開始年齢を60歳、保険料納付期間は60歳までとした場合、月払い保険料は男性の場合は32,010円、女性の場合は31,990円となります。年金の受け取り期間は10年です。
ただし、保険料はソニー生命の財務状況などによって変動するため、シミュレーションの際にはチェックが必要です。
変額個人年金保険の契約例
被保険者を35歳の男性、保険料納付期間を60歳までに設定し、基本保険金額を1,000万円とした場合の保険料は27,440円となります。変額個人年金保険の場合は、年金給付額や解約返戻金など、受け取るお金に関して契約者が設定することはできません。理由は、為替相場などの影響から運用実績の結果が見通せないためです。
まとめ
ソニー生命の個人年金には確定型と変動型があり、自分の年金に対する考え方によって契約内容を好みのものに設定できます。特約による所得控除なども利用しつつ、効率よく年金を積み立てられる方法を検討しましょう。