できるだけ負担に感じることなくお金を貯めたいと考えている人は多いのではないでしょうか。同じ収入額であっても、人によって貯蓄額にはそれぞれ差があります。今回は、簡単にお金がたまるコツと、一人暮らしでもお金を貯められる方法を紹介していきます。
目次
貯金の目標額を決める
目標があれば努力しやすい
貯金を始めようとする際には、「いつまでにいくら貯めて、〇〇したい」という目標を設けておくと良いです。貯金に対する明確な目標があると、目的意識が高まり、継続して節約などの努力がしやすくなります。また、期日や金額を明確にして目標を定めることで、貯金の進捗状況が分かります。
目標を立てるコツは、短期的な目標と長期的な目標を立てることです。例えば、長期的な目標を「10年後までに1000万円貯めて、マイホーム資金に充てる」、短期的な目標を「夏までに10万円貯めて家族旅行に行く」など、目標を2つに分けます。
そして、まずは短期的な目標を達成するようにして、1つの短期的な目標を達成した後は、次の短期的な目標を設定します。短期間で目標を繰り返し達成することで、貯金をする上でのモチベーションが持続しやすくなるのです。
長期的目標についても目的意識を維持できるため節約や我慢を負担と感じにくく、貯金が続けやすくなります。
貯金のための家計の収支を把握
使途不明金を把握
貯金をするためには、毎月何に出費しているのかわからない使途不明金を把握することから始めます。家計の収支をシンプルすると、自分の手取り収入から家計の支出を差し引き、残額をすべて貯金できることになります。
残額をすべて貯蓄に回せていなければ、その差額が使途不明金です。貯金をしたいと考えるのであれば、最初に使途不明金を明らかにし、使い道のわからないお金を無くすようにしましょう。
家計簿をつける
使途不明金を把握して無くした後は、家計の無駄な支出について見直します。毎月家計簿をつけると、家計の不要な支出を把握できます。定期的に家計簿を見返すことで、減額すべき改善点が見つかるかもしれません。
細かい作業が苦手な人は、レシートを貼り付けていくだけのシンプルな家計簿を使うか、スマートフォンなどの家計簿アプリなどを利用する方法もあります。
使い道別に袋分けする
貯金をするために有効的な家計管理の手段として、使い道別にお金を袋分けして管理するという方法があります。毎月給料が入ったら、すぐに生活に必要な目的ごとにお金を振り分けて別々の封筒に入れるように習慣づけるのです。
封筒内の予算で月々のやりくりをすることで、家計の支出をコントロールすることが可能になります。目的別に予算を立てる際には、給料に対して、家計の全体支出が8割に収まるようにすると良いです。
家計の無駄をなくすためのコツ
クレジットカードを使わない
無駄な買い物など、お金の使い過ぎを防ぐためには、クレジットカードを使わないようにしましょう。クレジットカードを使って決済すると、お金が手元に無い状態でも物品の購入やサービスを受けることが可能です。そのため、日常的にクレジットカードを使用していると、出費をコントロールすることが難しくなることがあります。
クレジットカードには、提携施設での割引サービスやポイントが貯まるなどといったメリットもありますが、一方で浪費を招くきっかけとなってしまうこともあります。貯金のためには、クレジットカードを使わないようにした方が良いでしょう。
購入する前に必要なものか再考する
洋服や日用品などを購入する前には、本当に必要なものかどうか、よく考えて購入するようにします。安いからといって必要以上に買いすぎてしまうことや、目新しい商品に飛びついて購入していているようでは、貯金の目標を達成することは難しいです。
買い物に行く際には必要な物をメモして行き、隙間時間に買い物施設に立ち寄らないようにすることで、浪費を防ぐようにします。また、購入する前には似たようなデザインの洋服で着用していないものがあるかどうかなど、思い返してみると良いです。
固定費を見直す
毎月支払う家賃や住宅ローン、保険料などの固定費を見直すと家計の無駄が無くなることがあります。例えば、イベント時や週末しか乗らない自動車であれば、思い切って手放し、必要な時だけレンタカーを借りるようにするのも良いかもしれません。マイカーを手放すことで、月々の駐車場代や維持費、車所有に関わる税金負担を無くすことができます。
保険についても、今の家族のニーズに適した保障内容であるかを見直すと良いでしょう。不要な特約や保障があれば、プランの変更や違う保険商品について加入を検討すると毎月の料金を減額することができるかもしれません。また、住宅ローンはローンを組んだ時と金利が違っていることがありますので、ローンの借り換えについて調べてみることが大切です。
自炊で食費を削減
食費は生活費の中でも大きな支出の割合を占めているため、食費を削減することで生活にかかる支出を抑えることができます。一人暮らしの人は、外食や惣菜に頼りがちになる傾向がありますが、自炊するように心掛けると食費の削減が可能です。
例えば、職場に弁当を持っていくとランチ代を節約できます。職場などの外出先で飲む飲料についても、自宅でお茶を沸かし、ステンレス製の水筒に入れて持参するようにします。
1回の出費が小さな金額であったとしても、毎日積み重なることで家計の収支に大きな差になるかもしれません。職場の昼食には弁当とマイボトルを持参し、食費の削減を図りましょう。
お金が貯まりやすい貯金の仕方
先取り貯蓄をする
お金を貯めるためには、手元に必要以上のお金を置いておかないということも一つの手段です。会社が財形貯蓄制度を設けている場合は、積極的に利用しましょう。
財形貯蓄の場合、給与から天引きされるため貯金のために我慢をしているという意識が生まれにくく、気づいた時にはお金が貯まっていたというケースもあるのです。お金が手元にあるとつい使ってしまうことがありますので、自然とお金が貯まる仕組みを作ることが大切です。
会社に財形貯蓄制度が無い場合は、銀行の定期積立預金を利用します。給料日の翌日などに引き落としされるように設定しておけば、知らず知らずのうちに貯金できます。
貯蓄口座は一つに絞る
貯蓄をする際は、マイホーム建築や子供の学費などの目的別に銀行を分けるのではなく、一つの口座に絞って貯蓄しましょう。複数の銀行に貯蓄用の口座を持つと、お金を預け入れる時に手間と時間がかかります。面倒に感じて貯蓄を継続することができなくなるおそれがありますので、貯蓄はメイン口座を一つ決めておくとお金が良いです。
まとめ
一人暮らしなどでなかなか貯金に回すお金がないという人も、まずは貯金の目標を掲げ、使途不明金を把握してみてはいかがでしょうか。月々の家計管理を負担に感じることなく、目標に向けて楽しみながら貯金できるよう、この記事を参考に取り組んでみてください。