警備会社であるセコムの系列会社である「セコム損害保険株式会社」(以下セコム損保)では、がん保険・火災保険などとともに自動車保険も取り扱っています。今回は、セコム損保の自動車保険の補償内容について解説します。
目次
セコム損保の自動車保険とは?
個人用と法人用の2種類
セコム損保の自動車保険には、個人用の「セコム安心マイカー保険」と、法人用の「セコム安心ビジネスカー保険」があります。「セコム安心マイカー保険」は個人で所有・使用する車が9台以下のノンフリート契約です。「セコム安心ビジネスカー保険」には、以下の2通りが該当し、いずれもノンフリート契約です。
・個人用の用途車種で記名被保険者が法人の契約
・個人か法人かを問わない二輪自動車・原動機付自転車
各種割引条件がある
以下のような場合、保険料には割引が適用されることがあります。
・ゴールド免許割引(個人用)
証券に記載の被保険者がゴールド免許であること
・ノンフリート等級(個人用・一般用)
事故の有無により1~20等級の区分で割引、割増があり
・新車割引(個人用・一般用)
初年度登録の翌月から25か月以内の新車
・2台目の車の割引(個人用)
1台目の契約が11~20等級で一定の条件を満たす場合に2台目は7等級から開始
その他、買い物やレジャーにしか使わない車・業務で使用する車などについては保険料の負担が変わる場合もあります。
運転者の年齢で保険料を選択可能
「運転者年齢条件特約」を利用すると、以下に該当する人については年齢条件が適用され、保険料の負担が軽減されるケースがあります。
1. 被保険者(記名被保険者)
2. 1の配偶者
3. 1・2の同居の親族
4. 1~3の従業員(家事を除く)
年齢条件には、全年齢補償・21歳以上補償・26歳以上補償・35歳以上補償の4種類があります。保険料は全年齢補償が最も高額で、年齢条件が上がるほど割引されます。個人用ではすべての年齢条件を選択することが可能ですが、一般用では対象車種によって年齢に制限があります。
WEB見積もり後そのまま申込み可能
セコム損保ではWEBで見積もりを行うことができます。専用フォーム上でプランを選んで見積もりをするか、補償内容・特約などを選んで見積もりをするかが選択できるようになっています。
見積もりには車検証と記名被保険者の運転免許証が必要になりますが、見積もり結果に納得が行けばそのまま申し込みをすることも可能です。また、見積もり結果を保存しておけば、他社と比較してから加入することもできます。
具体的な補償内容は?
24時間事故受付
セコム損保の自動車保険は、原則として24時間365日事故対応を行っています。事故受付センターがあり、深夜・年末年始・祭日などでも連絡が可能です。連絡する際には保険契約の内容確認が行われるため、保険証券の写しなどを車に保管していると連絡がスムーズになります。
連絡時に現場急行サービスを利用すれば、セコムの担当者が現場へ来てくれ、救急車の手配・警察への連絡・レッカーやタクシーの手配などを代行してもらえるサービスもあります。
ロードサービス無料
セコム損保の自動車保険では、遠方で車が故障したときの交通費や宿泊費などを補償するロードサービスも無料で利用が可能です。車の移動でレッカー車を利用する場合は、最寄りの修理工場まで100km以内を無料で運搬してもらうことができます。
故障の程度によっては現場で応急処置を行い、30分程度で走行が可能な状態に復旧するサービスも受けられます。その他、キーの閉じ込みやパンク修理、脱輪の持ち上げなどへも対応しています。
事故相手への補償
事故によって歩行者や相手の車の運転者・同乗者などを死傷させた場合には法律で賠償責任を負うことになりますが、「対人賠償責任保険」では自賠責保険でカバーできない部分の補償を受けることが可能です。保険金額は「無制限」のみの取り扱いです。
「対物賠償責任保険」は事故の相手の車や信号やガードレール、電柱などを破損させた場合に補償される特約で、「対人賠償責任保険」と同じように保険金は「無制限」のみとなっています。
「対物超過修理費用特約」では、相手の車の修理代が時価を超えてしまった場合、差額に過失割合を乗じた金額が補償されます(上限50万円)。
自分自身や同乗者への補償
「人身傷害保険」は同乗者の死傷が補償対象となっており、事故の過失割合に関係なく保険金が支払われるケースが多い点が特徴です。保険金額はセコム損保で算定され、保険金額以内で支払いが行われます。
「搭乗者傷害保険」も事故による搭乗者(同乗者)の死傷を補償する保険ですが、「人身傷害保険」とは異なり、あらかじめ契約していた保険金額が支払われます。
その他、自損事故で搭乗者が死傷したり後遺障害を受けたりしたときの「自損事故傷害特約」や、加害者である相手側の自動車が無保険だったときに補償される「無保険車事故傷害特約」があります。
車への補償
「車両保険」は、偶発的な事故などで車へ損害が発生した際に補償される保険です。対象となるのは、車同士の事故によって自分の車が損傷したとき・自損事故によって電柱・ガードレールにぶつかったときなどにかかる修理費用で、保険金額内の補償となります。
その他、盗難・自然災害・落書きなども車両保険で補償される場合があります。盗難に関しては、契約した車の追尾にかかる費用も1回につき5万円を限度に支払われます。
その他の特約
その他の特約として、被保険者や家族が他人の車を借りているときの事故を補償する「他車運転特約」や、原動機付自転車の運転中に起きた事故などを補償する「ファミリーバイク特約」などがあります。また「弁護士費用特約」を付加していれば、事故で裁判となった際の費用が補償対象になります。
補償内容確認や手続きはどうする?
約款やしおりはWEBでダウンロード可
セコム損保では、自動車保険に関する約款や契約のしおりを会社のWEBページからダウンロードすることが可能です。約款や契約のしおりには、セコム損保の自動車保険で契約した内容に関する重要な事項が掲載されています。パソコンやスマートフォンにPDFファイル保存するなどして、いつでも見られる状態にしておくことが可能です。
WEB上での更新手続きは割引に
自動車保険は1年ごとに等級を見直すなどの更新が必要になりますが、セコム損保ではWEBで更新手続きを行うと割引を受けられることがあります(2018年3月現在、年払いで保険料が2,000円割引)。インターネットを利用せず電話で更新することも可能ですが、割引適用の対象外になります。
インターネット割引などは常に行われているとは限らないため、最新の情報を確認するようにしてください。
まとめ
セコム損保の自動車保険には個人向け・法人向けの商品があります。事故受付も24時間365日行っており、場合によっては事故現場まで出向いてもらうことも可能です。インターネットで見積もりをしてみたり、代理店に相談に行ってみたりするところから検討をしてみてはいかがでしょうか。