アフラックというとどの商品を思い浮かべますか。アフラックは日本初、がんに特化した保険を販売した会社ですが、医療技術の進歩やニーズの変化に対応し、様々な商品を展開しています。その中でも今回は、死亡保険、医療保険について紹介するとともに、各種手続きについて解説します。
目次
アフラックの生命保険、種類は?
家族に毎月年金が届く「GIFT」
亡くなった場合や、保険会社所定の高度障害状態になった場合に、保険金を月々の年金として受け取りが可能です。契約後、一時金受取に変更することもできます。
「GIFT」は保障額が年を重ねるにつれて減少する仕組みになっています。そのため、ライフステージに合わせて家族への責任が重い時期は保障を手厚く、セカンドライフに近づくにつれ保障を小さくすることができます。
掛け捨ての「Lightフィットプラン」
手ごろな保険料で、保険金額200万円から保障を準備できる定期保険です。ニーズに合わせ少額の保険金額から設定することができ、80歳まで10年ごとに契約が自動更新されます。また、契約は告知のみで医師の診査が原則不要です。
「Lightフィットプラン」は、更新日の年齢で保険料が再計算されるため、更新ごとに保障を見直しながら必要保障額を調整することができます。
死亡保障を年金等へ変更できる「WAYS」
契約時は死亡保障として契約し、将来は保障額全額を死亡保障として継続するか、一部を年金・介護年金・医療保障のいずれかに切り替えことができます。保険料払込満了日は、ライフプランに合わせて60歳・65歳・70歳のいずれかから選ぶことができます。将来の特約は、セカンドライフが始まる保険料払込満了2年前もしくは満了時に決めることも可能です。
将来、どんな保障や資金が必要になるかは、契約時点では予測が立たないこともあります。しかし、「WAYS」なら、家族への責任が重い時期は死亡・高度障害に対する手厚い保障を確保することができ、セカンドライフの保障はその時のニーズに合わせて選ぶことが可能です。
2種類の終身保険は返戻金あり
「アフラックの終身保険」、「アフラックの終身保険 どなたでも」は、契約時の保険料のまま、死亡保障を一生涯確保できる終身保険です。また、「アフラックの終身保険 どなたでも」は、満40歳~満80歳なら、健康状態にかかわらず申し込むことができます。
これら2つの商品は、保険期間の途中で解約した場合、解約返戻金があります。ただし、保険料の一部は将来の保険金支払いに備えたり契約の維持に必要な費用に充てたりするため、払込保険料の全額が戻ってくるわけではありません。解約返戻金額は、契約内容や保険期間の経過年数により異なります。
「エヴァー」「新がん保険」は病気を保障
「EVER(エヴァー)」は、ケガや病気による入院・手術を一生涯保障する医療保険です。「死亡特約」を付けることにより、死亡保障も確保できます。女性特有の病気・手術を保障する「レディースEVER」、持病のある人が簡単な告知で申し込むことができる「やさしいEVER」があります。
「がん保険」は、2018年4月より新商品になります。診断から再発まで保障する「生きるためのがん保険Days1」と、女性特有の乳がん・子宮がんに備える「レディスプラン」です。そして、がんを経験した人のために「寄り添うDays」があります。
保険料の支払いが難しくなったら?
特約による保険料割引を確認
「ノンスモーカー特約」は、過去一年間に喫煙していなことなど、会社が決めた基準を満たしている場合に付加できます。「ノンスモーカー特約」を付加した場合、主契約の保険料や「三大疾病保険料払込免除特約」の保険料に、非喫煙保険料率が適用されて保険料を抑えられます。ちなみに、「三大疾病保険料払込免除特約」とは、がん・急性心筋梗塞または脳卒中により保険会社が決めた事由に該当した場合、保険料の払込みを免除する特約です。
・標準体保険料率の場合
保険期間:60歳満期(支払保証期間6年)/保険料払込期間:60歳まで/基準年金月額:15万円(年額180万円)/個別取扱の月払保険料例
三大疾病保険料 払込免除特約 あり | 三大疾病保険料 払込免除特約 なし | |||
---|---|---|---|---|
契約日満年齢 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 |
30歳 | 6,060円 | 3,930円 | 5,895円 | 3,735円 |
35歳 | 6,450円 | 4,110円 | 6,255円 | 3,885円 |
40歳 | 6,975円 | 4,230円 | 6,735円 | 4,005円 |
45歳 | 7,515円 | 4,335円 | 7,245円 | 4,125円 |
50歳 | 8,085円 | 4,350円 | 7,800円 | 4,200円 |
引用元:アフラックホームページ(2018年3月現在)
・ノンスモーカー割引特約を付加した場合
保険期間:60歳満期(支払保証期間6年)/保険料払込期間:60歳まで/基準年金月額:15万円(年額180万円)/個別取扱の月払保険料例
三大疾病保険料 払込免除特約 あり | 三大疾病保険料 払込免除特約 なし | |||
---|---|---|---|---|
契約日満年齢 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 |
30歳 | 4,080円 | 3,150円 | 4,005円 | 3,015円 |
35歳 | 4,410円 | 3,450円 | 4,320円 | 3,285円 |
40歳 | 4,725円 | 3,630円 | 4,620円 | 3,465円 |
45歳 | 4,995円 | 3,810円 | 4,875円 | 3,645円 |
50歳 | 5,385円 | 3,960円 | 5,250円 | 3,840円 |
引用元:アフラックホームページ(2018年3月現在)
保険料については、契約年齢・性別・健康状態など契約条件により異なりますので、詳細は、保険会社へ問い合わせてください。また、「ノンスモーカー特約」は、定期特約の更新の際に、告知・診査を受け基準を満たしている場合にのみ継続できる点に注意しましょう。
契約者貸付の利用を検討
保険会社は、解約返戻金の範囲内で、保険料を立て替える「自動振替貸付」や、同じく解約返戻金の範囲内で資金を貸し付ける「契約者貸付」という制度を整えています。一時的に保険料を支払うのが難しい場合に、この制度を利用することで契約を継続することも検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、立替金や貸付金には保険会社の定めた利息がつきます。利率については保険会社のホームページで確認するか、保険会社へ問い合わせてください。
利息の返済ができない場合は、契約が失効したり、保障内容を減額されたりする場合もあります。利用を希望する際は、コールセンターへ連絡し手続きを行いましょう。
解約前には返戻金の有無をチェック
保険商品によっては、途中で解約した場合に解約返戻金があります。ただ、保険料の一部は保険金の支払や契約の維持費用に充てられるため、払込保険料の合計額より解約返戻金が少なくなる場合が多くあります。
また、解約返戻金額は、契約年齢・性別・保険期間などにより異なります。一部保険証券に例示されている場合もありますが、解約前にコールセンターへ問い合わせることをおすすめします。
FP在籍の店舗などで相談
保険料の見直し方法についていくつかの例をご紹介しましたが、それぞれの契約内容・経過年数などによって状況が異なります。自分だけで判断せず、専門家の意見も聞いて判断するとよいでしょう。
アフラックは、直営の窓口のほか、アフラックと他の保険会社の商品を複数扱う代理店を全国に展開しています。また、アフラックのホームページではファイナンシャルプランナーが在籍する店舗を調べることができます。保障内容・保険料の見直しについてより詳しく知りたい方は、ファイナンシャルプランナーが在籍する店舗で相談するのもひとつの方法です。
年末調整の際にはどうすればいい?
手続きや必要書類とは
年末調整で生命保険料控除を申告する場合は、「保険料控除申告書」を作成し、「生命保険料控除証明書」を添付して、勤務先を通じて税務署に提出します。生命保険料控除制度とは、1月から12月に支払った生命保険料の額に応じ、その年の所得税の課税所得金額から一定額が差し引くことで所得税などの負担を軽減できる制度です。
保険料控除証明書は、個別扱いの場合は10月上旬から、団体扱いの場合は9月中旬から順次、保険会社から発送されます。手元に届いたら申告まで大切に保管してください。
控除証明書を再発行してもらうには
生命保険料控除証明書の再発行は、WEB上の「契約者専用サイト」のほか、自動音声ダイヤル、コールセンターにて手続きができます。手続きの際には証券番号を準備しましょう。
契約者専用サイトを利用するには利用登録が必要です。登録には証券番号と初回登録キーを準備してください。初回登録キーは、自宅に郵送される「契約内容のお知らせ」に記載されています。
生命保険料控除証明書は、通常、再発行依頼日より5営業日程度で、登録住所に郵送されます。登録住所が現住所と異なる場合は、住所変更の手続きも必要です。申告期限に間に合うよう、余裕を持って手続きを行いましょう。
各種手続きの際の注意点は?
問い合わせは本人が行うのがベター
契約内容・各種手続きに関する問い合わせは、できる限り契約者または死亡保険金受取人本人から行いましょう。一部の保険会社では代理で問い合わせる家族を事前登録し、手続きを代行できる制度を採用していますが、プライバシー保護の観点から本人にのみ回答する会社が多いです。
やむを得ず、本人以外から問い合わせをする場合は、保険会社へ事情を伝え相談してみてください。配偶者・親族が本人から依頼を受けていることを保険会社が本人に確認することができた場合は、契約内容・一部手続きに限り、案内を受けることができるかもしれません。問い合わせをする時は、保険証券を手元に用意しておくとスムーズでしょう。
保険金の請求には期限がある
給付金・保険金の請求期限は3年です。死亡・入院・手術など支払事由が発生した翌日から3年以内に請求しなければ、時効となります。
ただ、3年経過後に支払事由に該当していることに気づいた場合や、亡くなった親の保険証券が見つかったなどの場合でも、書類が揃えば請求できる場合があります。3年が経過していても一度問い合わせてみるとよいでしょう。
アフラックでは、請求方法が3つあります。
1. ホームページまたは電話で請求書類を自宅へ郵送依頼、郵送で返送。
2. ホームページより請求書類を印刷し、アフラックへ郵送。
3. ホームページ上で手続き完了。
2と3の方法は、一部の手続に限りますので、詳しくはホームページで確認してください。
受取人変更・住所変更等は電話かWEBで
結婚した場合、引っ越した場合などは、生命保険の各種変更手続きも忘れずに行いましょう。想定される手続きは、改姓による契約者名の変更、給付金・保険金の受取人変更、住所・電話番号の変更などです。
アフラックでの手続きは、契約者専用サイトで行うほか、コールセンターに電話で連絡する方法があります。
事業譲渡のため会社名が変わる予定
アフラックは、2018年4月2日に、会社形態を日本法人へ変更します。現在は米国法人の日本支店ですが、変更後は日本の生命保険会社となり、社名は「アフラック生命保険株式会社」となります。米国法人の日本支店で引き受けたすべての保険契約と保有する資産は、新会社へ引き継がれます。
会社形態の変更に際して、契約者が手続きを行う必要はありません。また、既に契約している保険の契約形態・保障内容・保険料などに変更はありません。2018年1月以降4月1日までの移行期間中に、新たに保険に申し込む場合は、保険契約が現会社より新会社へ引き継がれることを承諾の上で、手続きを行いましょう。
まとめ
アフラックの死亡保険・医療保険は、健康状態やライフプランに合わせ、商品を選んだり特約を追加したりすることにより、何通りものプランを作ることができます。自分にあった保障内容を準備するため、保険の新規申込みや見直しの際に選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。