各保険会社からさまざまな自転車保険が発売されていますが、保険料や補償内容がそれぞれ異なるため、どの保険を選んだらいいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、東京海上日動の自転車保険を紹介します。自転車保険選びの参考にしてください。
目次
自動車保険のサイクルパッケージとは
自転車事故を広く補償する特約セット
東京海上日動が販売している「サイクルパッケージ」は、「個人賠償責任補償特約」と「自転車傷害補償特約(一時金払)」がセットになった自転車保険です。サイクルパッケージは「特約」であるため、東京海上日動が発売している自動車保険に加入していることが契約の条件となります。サイクルパッケージ単体での契約はできません。
個人賠償・自転車傷害、片方でもOK
サイクルパッケージは、日常生活における事故などの損害賠償を補償する「個人賠償責任補償特約」と自転車事故による自身の傷害を補償する「自転車傷害補償特約」がセットになっています。サイクルパッケージを契約する際には、個人賠償責任保障特約と自転車傷害補償特約を必ずセットにする必要はなく、どちらか片方のみを付加することも可能です。
契約は個人のみで団体は不可
サイクルパッケージの契約をすると、記名被保険者(自動車保険において、自動車を主に運転する人)だけでなく、家族(配偶者や親族)も補償の対象となります。自動車保険の保険料に月々310円(個人賠償責任補償特約130円+自転車傷害補償特約180円)で家族全員の備え作りができます。そのため、家族の人数によっては割安な値段で自転車保険を契約できるといえます。
ただし、契約できるのは個人のみです。団体や法人での契約はできないので、注意してください。
東京海上の自転車保険eサイクルとは
3プランから選べる自転車保険
「eサイクル保険」は、インターネット上で手続きが完結できる、自転車利用者向けの保険です。補償内容により3つのプランが用意されているので、自分に合ったプランを選ぶとよいでしょう。
Aプランの主な補償は、死亡・後遺障害が500万円、入院保険日額が5千円です。1億円の個人賠償責任も付いています。
Bプランでは、死亡・後遺障害の補償が300万円、入院保険日額は3千円です。個人賠償責任補償はAプランと同じく1億円です。Cプランの主な保障内容はBプランと同じですが、個人賠償責任補償が付いていないという違いがあります。
日常生活の賠償もカバー
個人賠償責任補償では、自転車に乗っているときの事故はもちろん、日常生活に起因する賠償責任の補償もされます。例えば、買い物中に誤って商品を壊してしまったときなどにも、対応することが可能です。
またeサイクル保険のケガの補償については、自転車に乗車中のケガだけでなく自転車以外での交通事故も補償対象となります。
示談交渉サービス付き
eサイクル保険では、国内の事故で賠償責任が生じたときに、原則東京海上日動のスタッフが示談交渉をしてくれます。示談交渉にかかる時間と労力の削減や、賠償金の過大な支払および過少な受け取りなどを防ぐことができるといえるでしょう。
しかし場合によっては、示談交渉サービスの適用外となるケースもあるので、詳しくは「約款・重要事項説明書」を確認してください。
賠償責任は家族も補償
eサイクル保険には、補償される人の範囲により「本人型」・「夫婦型」・「家族型」の3つのタイプがあります。
補償される範囲(※)
・本人型…本人のみ
・夫婦型…本人および配偶者(内縁含む)
・家族型…本人と本人または配偶者と同居の親族(6親等以内の親族および3親等以内の姻族)および別居の未婚(これまでに婚姻歴がない)子
※賠償責任補償は、タイプに関わらず家族全員が補償の対象となります。
プラン別保険料(月額)
Aプラン…本人型450円/夫婦型660円/家族型1,010円
Bプラン…本人型320円/夫婦型450円/家族型660円
Cプラン…本人型200円/夫婦型330円/家族型540円
問い合わせ先や更新方法は?
解約しない限り自動更新
eサイクル保険には「保険契約の更新に関する特約」が原則として自動的に付加されています。この特約により、解約の申し出をしない限りは、保険契約が自動更新されるようになっています。
解約を希望するときには、書面による手続きが必要です。契約者本人が「東京海上日動インターネットサポート(0120‐677‐211)」に連絡をしてください。受付時間は9時~17時で、土日祝日年末年始は定休日です。
申し込みはスマホやパソコンから可能
eサイクル保険は、パソコンやスマートフォン・タブレットで申し込みができます。パソコンなどを利用しての加入ができないときには、代理店での申し込みできることもあります。希望する人は、代理店に問い合わせてみてください。
契約が成立すると、申し込み時に登録したメールアドレスに、契約完了のメールが送られます。メールが届かないときには、東京海上日動インターネットサポートに確認してください。また申し込み後1週間程度で、契約者の住所宛てに保険証券が発送されます。
事故時の電話問い合わせ先
事故が起きてしまったときには、速やかに保険会社に連絡をする必要があります。「東京海上日動安心110番(0120‐119‐110)」に電話をしてください。事故受付センターは、24時間、365日受付を行っています。
電話をする際には、手元に保険証券を用意しておくと、速やかに手続きができます。保険証券がないという人は、その旨を伝え指示に従いましょう。
まとめ
東京海上日動には、自動車保険に特約を付加する「サイクルパッケージ」と、インターネットから申し込む「eサイクル保険」の2種類の自転車保険があります。どちらも個人賠償責任補償と傷害補償が付いていますが、プランにより補償内容や保険料が異なり、家族状況や自転車の利用状況に合わせた契約ができるという特徴があります。自転車保険の申し込みを検討している人は、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。