AIG損保は、富士火災とAIU損保が合併してできた会社で、自動車保険も販売しています。この記事では、レジャーや仕事など、様々なシチュエーションに合わせた自動車の利用用途に合わせて補償範囲を選ぶことができるAIG損保の自動車保険を解説していきます。
目次
AIG損保の自動車保険は3種類
家庭用総合自動車保険
自家用車としての利用目的に合わせた自動車保険です。AAPとも略されます。個人の利用者を目的とした自動車保険で、契約する人に合わせた補償内容、保険料の設定が可能です。
家庭用総合自動車保険の特徴は、自動的にセットされている人身傷害保険です。契約している車に乗っているときのけがだけでなく、自転車などでのけが、電車やバスなどの公共交通機関でのけがまでカバーできます。さらに、家庭用総合自動車保険では、ロードレスキューや緊急アシストサービスが利用できます。
一般用総合自動車保険
すべての用途の車種を対象とした自動車保険で、個人だけでなく、法人としての契約もできます。一般用総合自動車保険の特徴は、車の用途に応じた自由設計ができることです。略称はAAIです。
車の使用目的によって、それに必要な補償内容をカスタマイズすることができるので、企業での営業車なども契約することができます。また、一般用自動車保険では法人での契約を見据えた事業用動産の損害や、従業員のけがなどに備えたオプションを選択できます。
自動車損害賠償責任保険
車の購入の際に加入が義務付けられている損害賠償責任保険で、自賠責保険とも呼ばれます。自動車だけでなく、バイクや原動機付き自転車も加入対象です。補償範囲は以下の通りです。
・障害による損害
治療にかかる費用、文書作成にかかる費用、休業によって被る損害、慰謝料などを補償します。被害者1名あたりの支払限度額は最高120万円となります。
・後遺障害による損害
逸失利益、慰謝料などを補償します。神経系統や精神などに障害が残り介護が必要な場合の保険金は、被害者1名あたり常時介護で4,000万円、随時介護の場合3,000万円までが限度です。後遺障害の程度によって、補償額は異なります。
・死亡による損害
葬儀費用、逸失利益、慰謝料(本人や遺族)などを補償します。補償範囲は被害者1人あたり3,000万円までです。
・死亡するまでの障害による損害
治療にかかる費用や休業によって被る損害、慰謝料などを補償します。被害者1名あたりの支払限度額は120万円までが限度です。
AIG損保の自動車保険のパッケージ商品
ベリエスト
ベリエストは、以下の6つの補償をパッケージした保険です。
・対人賠償責任保険
・対物賠償責任保険
・人身傷害保険
・相手車全損時臨時費用特約
・車両搬送費用特約
・車両搬送時諸費用特約
さらにベリエストでは、介護費用特約・福祉機器等取得費用特約が付加されたAセット、もしくは携行品特約・日常生活賠償責任特約付加のBセットを選択します。ベリエスト契約者は、AIG損保が提供するロードレスキューなどを利用可能です。
ミューズ
対人賠償責任保険・対物賠償責任保険・人身傷害保険・人身損害諸費用特約をパッケージした保険です。事故現場「電話代理対応」、アフターケアコンシェルジュ、モバイルサービスの3つのサービスを利用することができます。
「弁護士費用等特約」が付加されている場合には、もらい事故サポートサービスも利用することができます。
ベリエストミューズ
ベリエストの補償内容に人身傷害諸費用特約を付加した保険です。ベリエストミューズでは、以下の7つのサービスを利用することができます。
1.安心コール1
2.事故時ご自宅訪問
3.ロードレスキュー
4.健康・介護電話相談
5.事故現場「電話代理対応」
6.アフターケアコンシェルジュ
7.モバイルサービス
AIG損保の自動車保険の補償内容
賠償に関する補償
AIG損保の賠償保険の種類は5つあります。1つ目は対人賠償責任保険です。対人賠償責任保険とは、契約した車での事故によって他の人を死傷させ、被保険者が損害賠償責任を負ったときに保険金が支払われるものです。
2つ目は、対物賠償責任保険です。対物賠償責任保険では、契約している車での事故によって、他人の財物に対して損害を与え、被保険者が損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
3つ目は、対歩行者等事故傷害特約です。対人賠償責任保険金の支払われる事故によって、歩行中や自転車(原動機付き自転車を含む)で通行中の人を死亡やけがで入院させた場合、保険金が支払われます。ただし、対人賠償責任保険で補償される部分は除きます。
さらに、契約している車で事故で相手車が全損した場合に補償金を支払う相手車全損時臨時費用特約と法律上の損害賠償が必要になったときに利用できる弁護士費用等特約があります。
自身や同乗者に関する補償
自分や搭乗者に関する補償には、人身傷害保険と搭乗者傷害保険があります。人身傷害保険は、補償の対象となる事故によって被保険者が死亡した場合、それにかかった治療費などに対して保険金が支払われるものです。搭乗者傷害保険は、被保険者が契約している車での事故によって、死傷した場合に保険金が支払われます。
さらに、人身傷害保険で補償の対象となる事故で被保険者が3日以上入院した場合に保険金が支払われる人身傷害諸費用特約などを付加できます。
車両保険で車の損害を補償
車両保険に加入すると、事故などにより自身の車が損害を負った際に補償されます。車両保険は家庭用総合自動車保険、一般用自動車保険ともに加入可能です。一般車両保険とエコノミーAがあり、エコノミーAは自損事故などは補償されません。
契約した車両が走行不能になった場合に搬送費用が補償される、車両搬送時特約などがあります。
ファミリーバイク特約もある
特約を付加することで、AIG損保の自動車保険では様々な損害に対する備えができます。例えばファミリーバイク賠償責任特約を付加すれば、契約者と契約者の家族が乗る原動機付き自転車の賠償責任を補償します。ただし、対人賠償や対物賠償など補償される範囲は契約内容により異なります。
また、携行品特約を付加すると、外出先などで所有物を盗難されたときに補償されます。ただし、メガネやスマートフォンなど補償されないものもあります。
AIG損保の自動車保険のロードサービス
24時間365日対応
日本全国に85拠点あるAIG損保の事故受付センターにAIG損保の社員が専門スタッフが常駐し、24時間365日毎日事故に関するサポートを行っています。社員がスタッフとして対応するため、事故の受付なども翌営業日まで繰り越さずに対応してくれます。
AAPには自転車搬送サービス付き
契約内容によっては、家庭用総合自動車保険(AAP)は、自転車での事故による損害も補償します。万が一自転車が走行不能になった場合に、希望する場所まで搬送してくれます。ただし、無料搬送できる距離は20キロまでです。
また、自転車搬送サービスはベリエストミューズのベリエストBセットを契約している人しか利用できません。
まとめ
AIG損保の自動車保険には、車での事故だけでなく、自転車での事故による損害もカバーすることができるものがあります。今加入中の自動車保険の内容を確認し直すとともに、自分の家族や生活スタイルに合っているかについても検討してみましょう。