生命保険会社ランキング|1位と2位の差は13人。シェアの正しい読み方

この記事について

編集責任者 河口 武志(株式会社イード コンテンツマーケティング事業部 部長)が監修しています。制度・数値は厚生労働省・金融庁・各保険会社の公表資料など一次情報にあたって確認しています。詳しくは編集方針をご覧ください。

生命保険の加入者7,074人に「どこの保険会社か」を聞いた結果、1位はかんぽ生命(969人・13.7%)、2位は日本生命(956人・13.5%)でした。その差はわずか13人です。

7,074人という数字にも意味があります。調査対象10,000人のうち70.7%が生命保険に加入していたということです。そのうえで、上位2社を合わせても27.2%にしかなりません。生命保険会社の選択は、他の商品より分散しています。

このページでは回答者7,074人の内訳をすべて公開し、年代・性別で1位が入れ替わる構造と、加入者数では測れないものは何かを整理します。

目次

生命保険会社の加入者数ランキング【全体】

順位保険会社加入者数構成比
1位かんぽ生命969人13.7%
2位日本生命956人13.5%
3位第一生命666人9.4%
4位県民共済(都民共済等を含む)583人8.2%
5位明治安田生命504人7.1%
6位住友生命484人6.8%
7位ソニー生命423人6.0%
8位JA共済381人5.4%
9位アメリカンファミリー(アフラック)337人4.8%
10位メットライフ生命293人4.1%
回答者数7,074人(生命保険の加入者)。上位10社で79.0%を占めます。調査時期:2018年2月15日〜18日。
生命保険加入者数ランキング(保険会社別)1位かんぽ生命969人13.7%、2位日本生命956人13.5%、3位第一生命666人9.4%

1位と2位は「実質同率」です

969人と956人。差は13人、構成比では0.2ポイントです。7,074人の調査で13人の差は、回答者がわずかに入れ替わるだけで逆転します。「かんぽ生命が1位」と読むのではなく「かんぽ生命と日本生命が並んでいる」と読むのが正確です。

実際、後述する年代別・男女別ではこの2社の順位は何度も入れ替わります。20代と50代では日本生命が1位、30代と40代ではかんぽ生命が1位。男性は日本生命、女性はかんぽ生命。きれいに割れています。

上位2社でも27.2%|生命保険は分散している

当サイトが同じ調査で公開している他の商品と比べると、生命保険の分散ぶりが際立ちます。

商品1位の会社1位のシェア
養老保険かんぽ生命41.1%
個人年金保険日本生命21.4%
生命保険(死亡保障)かんぽ生命13.7%

養老保険では1社が4割を占めていたのに、生命保険では1位でも13.7%です。それだけ商品の種類が多く、選択肢が広いということを意味します。詳細は養老保険ランキング|加入者1,072人調査と一時払い養老保険の選び方個人年金保険の加入者数ランキング|2,610人調査で1位は日本生命をご覧ください。

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男女別|1位が完全に入れ替わる

順位男性(3,855人)女性(3,219人)
1位日本生命 568人(14.7%)かんぽ生命 535人(16.6%)
2位かんぽ生命 434人(11.3%)日本生命 388人(12.1%)
3位第一生命 402人(10.4%)県民共済 294人(9.1%)
4位明治安田生命 308人(8.0%)第一生命 264人(8.2%)
5位県民共済 289人(7.5%)住友生命 222人(6.9%)
6位ソニー生命 283人(7.3%)JA共済 199人(6.2%)
7位住友生命 262人(6.8%)明治安田生命 196人(6.1%)
8位JA共済 182人(4.7%)アメリカンファミリー(アフラック) 165人(5.1%)
9位アメリカンファミリー(アフラック) 172人(4.5%)ソニー生命 140人(4.3%)
10位メットライフ生命 153人(4.0%)メットライフ生命 140人(4.3%)
女性の9位はソニー生命とメットライフ生命が同数です。

かんぽ生命は女性で16.6%、男性で11.3%。日本生命は男性14.7%、女性12.1%。2社がちょうど鏡のように入れ替わります。

もう一つ明確な差がソニー生命です。男性283人(6位)に対し女性140人(9位)と、加入者数で2倍の開きがあります。ライフプランナーによる個別提案型の販売スタイルが、男性に届きやすい構造だと考えられます。ソニー生命の特徴もあわせてご覧ください。

年代別の加入者数ランキング

順位20代(1,268人)30代(1,714人)40代(2,178人)50代(1,914人)
1位日本生命
203人(16.0%)
かんぽ生命
221人(12.9%)
かんぽ生命
290人(13.3%)
日本生命
292人(15.3%)
2位かんぽ生命
176人(13.9%)
日本生命
189人(11.0%)
日本生命
272人(12.5%)
かんぽ生命
282人(14.7%)
3位第一生命
161人(12.7%)
ソニー生命
133人(7.8%)
県民共済
189人(8.7%)
第一生命
211人(11.0%)
4位住友生命
77人(6.1%)
第一生命
131人(7.6%)
第一生命
163人(7.5%)
県民共済
206人(10.8%)
5位明治安田生命
76人(6.0%)
県民共済
118人(6.9%)
住友生命
156人(7.2%)
明治安田生命
168人(8.8%)
  • 1位は日本生命とかんぽ生命が交互に入れ替わります。20代・50代は日本生命、30代・40代はかんぽ生命
  • ソニー生命は30代だけ3位(7.8%)に入ります。他の年代では上位5社に入りません。子育て世代への提案が強いことがうかがえます
  • 県民共済は30代から順位を上げ、50代で10.8%まで伸びます。20代では上位5社に入っていません
  • 回答者数そのものが年代で大きく違います。20代1,268人に対し40代2,178人。加入者は40代でピークを迎えます

県民共済が4位に入る意味

このランキングで見落とせないのが、県民共済が583人・8.2%で4位、JA共済が381人・5.4%で8位という点です。上位10社のうち2つが共済で、合わせて13.6%を占めています。

共済は掛金が割安で加入手続きも簡単なため、「生命保険は共済で足りている」と考えている人が一定数いることを示しています。実際、県民共済は50代で10.8%、女性で9.1%と、特定の層では民間大手に迫る存在感があります。

ただし共済には民間保険にない弱点もあります。死亡保障の上限が数百万円〜1,000万円台にとどまることが多く、年齢が上がると保障が縮小する仕組みが一般的です。また生命保険契約者保護機構の対象外でもあります。仕組みと注意点は共済とは?民間保険との違いと4大共済の比較・選び方、共済同士の比較は4大共済を比較|コープ・県民・JA・こくみん共済の満足度ランキングにまとめています。

このランキングが示していないこと

加入者数は「販売力の大きさ」であって「商品の良さ」ではありません。この点を混同すると判断を誤ります。

同じ調査の個人年金保険では、加入者数1位の日本生命が満足度では9位でした。加入者数の順位と満足度の順位は一致しません。詳細は個人年金保険のおすすめランキング|満足度調査10社の比較と選び方で確認できます。

また、この調査から分からないことも明記しておきます。

  • いつ加入したかは分かりません。20年前に入った契約も、去年入った契約も同じ1人です
  • どの商品かは分かりません。「生命保険」には定期保険・終身保険・収入保障保険などが含まれます
  • 保険料や保障額も分かりません。月1,000円の共済も月3万円の終身保険も同じ1人です
  • 調査は2018年2月・20〜59歳が対象です。60歳以上は含まれず、現在のシェアとも異なります

とくに2019年にかんぽ生命と日本郵便が保険の不適切な募集で金融庁から一部業務停止命令を受け、営業を自粛しています。本調査はその前の時点のものです。1位という数字は当時の販売体制のもとでの結果だと理解してください。

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加入者数ではなく何を基準に選ぶか

決める順番内容
1. 必要保障額遺族の生活費・教育費から、公的保障(遺族年金)を引いた不足額。会社選びより先にこれ
2. 保険の種類定期・終身・収入保障のどれか。必要な期間と目的で決まる
3. 保険期間末子が独立するまでなのか、一生涯なのか
4. 保険料払い続けられる金額か。途中解約は最も損をする
5. 会社の財務健全性ソルベンシー・マージン比率や格付け。加入者数から推測する必要はない

会社選びは最後です。1〜3が決まれば候補は自然に絞られます。逆に「どこの会社がいいか」から入ると、必要のない保障に加入することになりがちです。

保障額の目安は生命保険の相場は?男女別・年代別の払込保険料・保障額を解説、保険の種類の違いは保険の意味や種類は?選び方や見直し方などを基本から解説、財務健全性の調べ方は保険会社の財務健全性の調べ方と判断基準で解説しています。

上位の保険会社の特徴

商品カテゴリ別の加入者数は終身保険の会社別加入者ランキング、実際の評判は生命保険の評判をリアルな口コミからチェックもあわせてご覧ください。

よくある質問

加入者数が最も多い会社を選べば間違いないですか?

いいえ。加入者数は営業職員の数、店舗網、認知度を反映した数字で、商品性の評価ではありません。実際、1位と2位の差は13人しかなく、年代や性別を変えれば順位は入れ替わります。まず必要保障額を決め、そのうえで複数社を比較してください。

生命保険にはどのくらいの人が入っていますか?

本調査では10,000人のうち7,074人(70.7%)が生命保険に加入していました。ただし対象は20〜59歳で、共済も含めた数字です。

共済だけで生命保険は足りますか?

扶養家族がいない方であれば足りることが多いですが、子育て世帯では不足しがちです。共済の死亡保障は数百万円〜1,000万円台が中心で、必要保障額が数千万円規模になる子育て期には届きません。また年齢とともに保障が縮小する商品が一般的です。詳しくは共済とは?民間保険との違いと4大共済の比較・選び方をご覧ください。

大手と外資系ではどちらがいいですか?

一概には言えません。今回の上位10社には国内大手・共済・外資系(アフラック、メットライフ)が混在しています。会社の分類ではなく、必要な保障が適正な保険料で得られるかで判断してください。財務健全性が気になる場合は、ソルベンシー・マージン比率や格付けを直接確認するのが確実です。

まとめ

  • 生命保険の加入者7,074人のうち、1位かんぽ生命969人(13.7%)/2位日本生命956人(13.5%)。差はわずか13人で実質同率
  • 男性は日本生命が1位、女性はかんぽ生命が1位と、鏡のように入れ替わる
  • 年代でも1位は交互。20代・50代は日本生命、30代・40代はかんぽ生命
  • 県民共済が4位(8.2%)、JA共済が8位(5.4%)。共済で13.6%を占める
  • 上位2社を合わせても27.2%。生命保険会社の選択は他の商品より分散している
  • 加入者数は販売力であって商品の良さではない。会社選びより先に必要保障額を決める

調査概要

調査名保険に関するアンケート調査
調査時期2018年2月15日〜2018年2月18日
対象者全国 20歳〜59歳の男女10,000名(性別×年代別による均等割付)
うち本ランキングの集計対象は生命保険の加入者7,074名
内訳男性3,855名/女性3,219名
20代1,268名/30代1,714名/40代2,178名/50代1,914名
調査方法インターネット調査
実施委託先株式会社マーケティングアプリケーションズ

本記事の加入者数データは2018年2月時点の調査結果であり、現在の各社のシェアを示すものではありません。商品内容・保険料・取扱状況はその後変更されている場合があります。実際のご契約にあたっては、各保険会社の最新の設計書およびご契約のしおり・約款を必ずご確認ください。本記事は特定の商品の購入を推奨するものではありません。

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著者

株式会社イード コンテンツマーケティング事業部 部長。

広島大学卒業後に慶應義塾大学の大学院に進学。大学院では『ダイレクト・レスポンス・マーケティングにおけるユーザ行動分析に関する研究』を修士論文としてマーケティングの研究に取り組む。

LiPro(婚活)メディアを始め、めしレポSpicomiCareer Theoryなど多数サービスの責任者を務める。
特定非営利活動法人 広島経済活性化推進倶楽部の理事に従事。

著書「婚活メンパ革命〜自分を削る婚活は卒業!消耗しない人が勝つ「婚活フィルタリング戦略」〜」を発売。

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