万が一のときに備える生命保険(死亡保険)には様々な種類があり、医療保障などが付加されている商品もあります。一般的な国内の生命保険会社や外資系保険会社、ネット系保険会社など数多くの生命保険会社がありますが、どの生命保険会社の生命保険が、人気があるのでしょうか。1万人を対象にした独自のアンケート調査をもとにランキングを作成しましたので、年代や性別で比較していきましょう。
目次
生命保険(死亡保険)の種類とは
生命保険は死亡保険とも呼ばれ、保険期間内に死亡した場合に、保険金が受け取れる保険です。生命保険の種類は、保険期間が終了する「満期」、「満期保険金」、「解約返戻金」の3つの有無によって分類できます。代表的なものは、定期保険と終身保険、養老保険です。
定期保険は保険期間が定められているもので満期があり、満期保険金と解約返戻金のない、いわゆる掛け捨てと呼ばれる保険です。ただし、解約返戻金があるタイプの保険もあります。
終身保険は満期や満期保険金がなく、保障が一生涯続く保険で、解約した場合には解約返戻金が支払われる生命保険です。養老保険は満期があり、満期の際には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われ、解約した場合には解約返戻金の支払いがあります。
収入保障保険は満期がある保険で、死亡した際には契約期間の残存期間の間、毎年、あるいは、毎月、保険金を受け取るのが特徴です。解約返戻金はなく、保険金の受取総額は保険期間の経過とともに、少なくなっていきます。
【全体】生命保険加入者数ランキング
生命保険の加入者数ランキングは、1位が「かんぽ生命」で調査対象者の13.7%、僅差の2位が「日本生命」、3位「第一生命」、4位「県民共済」、5位「明治安田生命」という結果でした。
5位「明治安田生命」の生命保険の特徴
明治安田生命の商品には、一般的な終身保険や定期保険もありますが、特徴的なのは「明治安田生命ひとくち終身」です。保険料は一時払いで、1口50万円か2口100万円のいずれかとなり、職業告知のみでの加入できます。解約返戻金は3~10年は100%となり、11年目以降は払込済み保険料を上回ります。
4位「県民共済」の生命保険の特徴
県民共済の生命保険は、0歳~17歳、18歳~64歳、65歳~69歳の年齢区分ごとに、保険料が一律で、保障内容がシンプルなことが特徴です。死亡保障と医療保障がセットになっていて、入院時の保障を手厚くしたタイプもあります。県民共済や都民共済は、事業を展開している39の都道府県に居住していると加入できます。
3位「第一生命」の生命保険の特徴
第一生命の「ブライトWay」は、主契約の終身保険に定期保険や3大疾病に対する備えなどの保障を付加できる保険です。定期保険には、男性専用の「悠悠保険U」、女性専用の「エスコートU」、45歳~75歳の人のための「TIME・U」があり、性別や年齢層に応じて保障を付加できる保険商品が展開されています。
2位「日本生命」の生命保険の特徴
日本生命は、12種類の保険から自在に選べる組み合わせ型の保険「みらいのカタチ」に組み込める保険商品として、終身保険や定期保険、養老保険などの生命保険が用意されています。死亡保障以外に、3大疾病保障や身体障がい保障、介護保障、医療保障などから、必要な保障を付加して備えることができます。
1位「かんぽ生命」の生命保険の特徴
一番人気のあるかんぽ生命では、加入に際して医師の診査がいらないのが特徴です。終身保険「新ながいきくん」には、保障額が一定の「定額型」や働き盛りの時期の保障が2倍の「ばらんす型2型」、5倍の「ばらんす型5型」のほか、保険料払込期間満了後に定期的に生存保険金が支払われる「お楽しみ型」があり、ニーズに合わせて選べます。
【年代別】生命保険加入者数ランキング
20代の生命保険加入者ランキング
20代では、1位に「日本生命」が入り、全体1位の「かんぽ生命」を上回り、3位は「第一生命」と続いています。そして、全体では6位の「住友生命」が4位にランクインしました。住友生命の生命保険には、個別の終身保険もありますが、就労不能保障や介護保障などに死亡保障も付加できる「生活保険 1UP」といった保険も展開され、CMでもおなじみです。
30代の生命保険加入者ランキング
30代のランキングは、1位「かんぽ生命」、2位「日本生命」は全体のランキングと同様の人気です。3位には、全体で7位のソニー生命が入りました。ソニー生命はライフプランナーが、顧客の希望に応じて保障内容を設計するオーダーメイドの保険を展開しています。4位は第一生命、5位は県民共済となっています。
40代の生命保険加入者ランキング
40代も30代と同様に、1位と2位は全体ランキングと同様に、「かんぽ生命」、「日本生命」です。3位には、全体では4位の県民共済がランクインしました。県民共済は18歳~64歳の保険料は一律ですので、40代でも20代や30代と同じ保険料の支払いで済むことがメリットです。4位には「第一生命」、5位には「住友生命」が入りました。
50代の生命保険加入者ランキング
50代のランキングでは、1位は11種類の保障を組み合わせられる「日本生命」となりました。2位は僅差で「かんぽ生命」で、それぞれ15%前後を占め、手堅い人気を得ています。1位と2位の順位は逆ですが、3位「第一生命」、4位「県民共済」、5位「明治安田生命」は全体ランキングと同様の順位です。
【性別】生命保険加入者数ランキング
男性の生命保険加入者ランキング
男性の生命保険加入者ランキングでは、1位「日本生命」、2位「かんぽ生命」、3位「第一生命」、4位「明治安田生命」、5位「県民共済」と順位の違いはありますが、全体ランキングとランクインしている保険会社は同じです。5万人ものニッセイトータルパートナーと呼ばれる営業職員を抱える日本生命が支持されている形です。
女性の生命保険加入者ランキング
女性のランキングでは、1位「かんぽ生命」 、2位「日本生命」は全体ランキングと同様の人気です。3位は「県民共済」、4位は「第一生命」」が入りました。5位の「住友生命」の定期保険には、生存給付金付きの「記念日宣言」や低解約返戻型「Grand Passport」などがあり、バリエーションが豊富です。
自分に合った生命保険の選び方とは
生命保険は年代や家族構成に合わせて、必要な保障を備えることが選び方のポイントです。たとえば、20代で独身の場合、生命保険は葬式費用を賄えれば十分です。しかし、30代や40代で結婚して配偶者を養っていると、生活費に対する保障も必要です。子どもがいる夫婦の場合には、生活費に加えて教育費に対する備えも要ります。一方、50代で子どもが独立すると、教育費用の備えは不要となります。
また、老後資金は養老保険など貯蓄性の高い生命保険を利用して、蓄えていくのも手です。ライフステージに合わせて、万が一のときに必要な保障が受けられるように、保険を見直していきましょう。
まとめ
生命保険会社の加入者ランキングは、年代や性別による違いは限定的という結果となりました。人によって自分に合う保険は異なりますので、人気の商品を参考に比較しつつ、必要な保障を備えられる生命保険に加入しましょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |