生命保険で万が一の際の必要な保障は備えておきたいものですが、どの程度の保障金額で、いくらくらいの保険料を支払っているのが相場なのでしょうか。年齢によって必要な保障金額の目安は異なり、男女の性別による違いもあります。独自のアンケート調査をもとにした生命保険の支払金額や保障金額のデータを見ていきましょう。
目次
【全体】生命保険の支払金額分布
生命保険の保険料の月々の支払金額は、平均で11,790円でした。「10,001~30,000円」が32.4%と最も多く、「5,001~10,000円」が27.6%、「3,001~5,000円」が18.9%と続いています。月々の保険料は、5,000円を超えて30,000万円までの人が半数を超えていることになります。また、「1,001~3,000円」という人も15.2%いる一方で、30,000円を超える保険料を支払っている人も、4.5%いました。
【全体】生命保険の保障金額分布
生命保険の保障金額では、平均で1,770万円でした。最も多かったのは「500~1,000万円」の19.9%で、約2割を占めています。2番目は「1,000~2,000万円」の13.8%で、「100~300万円」の12.3%、「300~500万円」の11.9%、「2,000~3,000万円」は10.1%と続き、いずれも10%台と保障金額にはバラつきがみられます。「50万円以下」は3.1%、「50~100万円」は7.1%と保障金額を抑えている人もいますが、「3000万円以上」の人も7.7%いました。
【年代別】生命保険の支払金額平均
年代別の生命保険の月々の保険料の支払金額の平均は、20代は8,426円、30代は11,257円、40代は12,250円、50代は14,176円で、年代が上がるごとに支払金額も上がっています。
年代別に支払金額を見ていくと、20代では「5,001~10,000円」が最も多く28.7%で、ついで「3,001~5,000円」が25.4%、「1,001~3,000円」が22.0%と、いずれも20%台です。30代以降の支払金額は「10,001~30,000円」の占める割合が最も多く、30代では28.7%ですが、40代では36.7%、50代では40.3%と増えていきます。生命保険の保険料の月額の支払金額は、30代以降は「10,001~30,000円」が相場といえるでしょう。
【年代別】生命保険の保障金額分布
年代別の生命保険の保障金額の平均は、20代は1,568万円、30代は1,777万円、40代は1,816万円、50代は1,856万円です。いずれの年代も、1,000万円台後半の金額であり、年代が上がるとともに、保障金額の平均も上がっています。
どの年代も共通して「500~1,000万円」が最も多く、いずれも20%前後を占め、保障金額の相場といえる数字です。20代と30代では保障金額の分布に大きな違いがありませんが、「50~100万円」の割合は20代の12.3%から、30代では7.3%に減っています。また、「50万円以下」は、20代と30代では16%程度なのに対して、40代になると10%程度に減っています。
子どもの教育費を意識する年代になり、保障を見直す人が多いことが要因でしょう。50代になるとさらに「50万円以下」や「50~100万円」の占める割合が減少し、反対に「1,000~2,000万円」は20.1%に増加し、「500~1,000万円」の21.2%とほぼ並ぶ結果となりました。
【性別】生命保険の支払金額平均
性別ごとに、生命保険の月々の保険料の支払金額を見ていくと、男性の平均は11,790円なのに対して、女性は10,317円で、男性の方が高い結果となりました。男性は「10,001~30,000円」が最も多く、32.6%とおよそ3分の1を占め、次いで「5,001~10,000円」が22.4%で、「30,001~50,000円」も21.1%と約2割となっています。一方、女性も最も多くを占めるのも「10,001~30,000円」ですが、24.8%と4分の1程度で、「5,001~10,000円」が22.4%、「3,001~5,000円」が18.4%と続き、10,000円以下の割合が男性よりも多いです。
【性別】生命保険の保障金額分布
性別ごとの生命保険の保障金額の平均は、男性は1,770万円、女性は1,371万円で、男性の方が約400万円多いです。男性は「1,000~2,000万円」が18.7%と最も多く、続く「2,000~3,000万円」も17.2%、「3,000万円以上」も16.3%と同程度の割合です。一方、女性は「500~1,000万円」が20.8%で最も多くを占め、「300~500万円」と「1,000~2,000万円」が17%程度となっています。
生命保険金額を変更するには?
生命保険が自分や家族に合ったものでないときや保険料の負担が重いときは、生命保険を見直すべきタイミングです。ただし、生命保険金額を減額したいときには、必要な保障は確保しつつ、無駄を省くことを考えましょう。
生命保険を見直すときは、まず、必要な時期に必要な保障が受けられるようにします。たとえば、30代の夫婦で会社員の夫の生命保険は、妻が専業主婦で、3歳の子どもがいる場合、夫自身の葬儀費用に加えて、残された妻と子どもの生活費、教育費の備えが必要です。ただし、50代で子どもが独立した後は、教育費の負担が減るため、保障額を減らすことができます。たとえば、終身保険のみに加入して、一定額の保障を一生涯受けられるようにするのではなく、終身保険と定期保険や収入保障保険を組み合わせることが考えられます。
また、保険料の支払金額の減額を図りたいときは、医療保障の重複がないか、不要な特約をつけていないか、確認しましょう。
まとめ
生命保険で備えておきたい保障金額は、年代や家族構成などによって異なります。必要な保障を確保しつつ、保険料をなるべく抑えたいときは、保険の無料相談を手掛けるファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |