ソニー損保は、インターネットや電話で契約する通信販売の保険会社です。ダイレクト保険会社を利用するメリットは、代理店を通さず自分に合わせた補償を細かく設定することにより、保険料を相対的に抑えることができる点です。今回はソニー損保の自動車保険を紹介します。
目次
ソニー損保・自動車保険の保険料
走行距離に合わせた保険料
車は、走行距離が長くなるほど事故やトラブルの発生率が高くなります。ソニー損保では、契約者それぞれのリスクに合わせて保険料が変わります。
契約する時に1年間で走るだろうと予測される距離を「3,000km以下」~「無制限」の7区分から選択します。予測が難しい場合は、ソニー損保のホームページで「車の使用目的」、「片道の距離」、「週末の利用有無」に答えるだけで走行距離をシミュレーションすることができます。
契約距離区分を超えた場合
契約1年目は、保険会社へ連絡し、差額保険料を追加で支払うと補償されます。2年目以降は「こえても安心サービス」が適用された場合は、契約距離区分を超えても会社への連絡や追加保険料は不要です。
2018年3月現在、ソニー損保ホームページによると「こえても安心サービス」は、以下の適用条件を満たすと自動的に適用される仕組みになっています。
・前年の契約と継続契約の保険会社がソニー損保であること
・前年の契約と継続契約の使用目的が「主に家庭用」であること
・前年の契約での「走った距離」に対応する契約距離区分で継続すること
契約距離区分より少なかった場合
ライフスタイルの変化などにより契約時に予測していた走行距離より少なくなった場合、ソニー損保では、継続契約に対し「くりこし割引」が適用されます。契約距離区分の上限より実際に走った距離が「1,000km以上」短かった場合は、継続時の保険料から差額保険料相当額が割引かれます。割引の適用には、「前年および継続契約の申込書等に、申込日の積算距離計の数値が記載されていること」など、いくつか条件があります。
ソニー損保・自動車保険の補償内容
対物超過修理費用があり安心
追突などの事故を起こしてしまった時、相手の車が古いなどの理由で修理代が時価を超えてしまった場合、法律上では対物の損害賠償金額は時価相当額とされています。そのため、場合によっては実際の修理代との差額を事故の加害者が負担するなどのトラブルが起きる可能性があります。
ソニー損保では、「対物超過修理費用」に対する補償が対物保険とセットになっています。車を修理した際の費用が時価額を超えるなど修理費用と時価額の差額を負担することになった場合に、対物賠償保険金に上乗せして受け取ることができます。
車への補償も充実
「車両保険」は、自分の契約車両が、電柱に衝突したり、落書きをされたり、自然災害で水没したりした場合に自分の車の修理や買い替えに備える保険です。
自分の車への賠償は、相手が保険に加入していた場合には保険金で賄われますが、自分に支払われるのは自分の過失割合を差し引いた分です。また、相手が特定できない事故や自然災害の場合は、自分が全額負担しなければなりません。車両の損害にも備えたい場合には、「車両保険」に加入しておくと良いでしょう。
弁護士費用や降車時の補償も可能
自動車事故に遭いケガや後遺症が残ったり、財物を破損されたり、不運にも亡くなった場合に、示談金額では納得がいかないこともあります。相手方に損害賠償請求を行うには弁護士に依頼する方法がありますが、「弁護士特約」は、弁護士報酬や法律相談にかかった費用を補償します。ただし、補償する費用には限度があります。
また、ソニー損保には、「おりても特約」という特約があります。車で外出した先で車を降りてからの事故により、「ケガをしたり、死亡したりした場合」「身の回り品に損害が生じた場合」等に対して保険金が支払われます。
ソニー損保・自動車保険のロードサービス
等級や保険料に関係なく受けられる
ソニー損保のロードサービスは、契約者すべてに無料で提供されるサービスです。保険契約とは別のサービスなので、サービスを利用することにより等級や保険料には影響がありません。
例えば、「応急作業サポート」では、バッテリーが上がってしまった、パンク時のスペアタイヤを交換したいなどの助けが必要な時に、スタッフが現場に急行します。また、車の故障時のレッカー移動は、指定の修理工場以外の工場でも150㎞までなら無料です。ただし、2017年7月以降を始期日とする契約に限ります。
さらに、外出先での事故や故障により車が自力走行不能となり、修理工場で修理した場合、修理後の車を自宅へ搬送する「修理後搬送サポート」もあります。
宿泊や帰宅費用も提供あり
外出先で、自分の車が事故や故障に遭い自力走行不能になり、当日中に目的地への移動も帰宅も困難になることがあります。事故や故障が起きた場所の近くに予定外の宿泊をしなければならない場合、「宿泊費用サポート」は、補償対象者分の最寄りのビジネスホテルクラス1泊分の宿泊費を負担します。
また、宿泊するのではなく自分の車以外の交通手段を使って帰宅または目的地に移動する時は、 「帰宅費用サポート」または、「目的地到着費用サポート」を受けることができます。このサポートにより、自宅や目的地までの交通費の実費を限度額なしで負担してくれます。
「帰宅費用サポート」または「目的地到着費用サポート」は、「宿泊費用サポート」と併用することもできます。
チャイルドシートのレンタルも可能
ソニー損保の自動車保険契約者は、チャイルドシートのレンタルを割引料金で利用できます。新生児~6歳未満の子どもを車に乗せる時は、チャイルドシートを設置するよう法律で義務付けられています。
チャイルドシートは、大きく分けて、乳児用(新生児~1歳頃)、幼児用(1~4歳頃)、学童用(4~10歳頃)の3タイプあり、子どもの成長に合わせて用意する必要があります。レンタルを利用できれば、買い替え費用を抑えることもできます。
まとめ
ソニー損保は、運転する人の年齢、車の用途や車種はもちろん、走行距離に応じてリスクを細分化することにより、必要な補償やサービスを得ることができます。自動車保険を検討している人は、一度ホームページで見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。