バイクでの事故に備えるため、任意で加入するのがバイク保険です。バイク保険の基本的な補償は対人・対物賠償補償であることが多いものの、詳細な補償内容や保険料は商品ごとに異なります。この記事では、チューリッヒのバイク保険について解説します。
目次
バイク保険の補償内容は?
「基本補償+選べる付帯補償」で設計
チューリッヒのバイク保険は、基本補償に任意の付帯補償を付加することができ、契約者が補償内容を自由に選べる点が特徴です。
基本補償は「対人賠償保険」と「対物賠償保険」の2つで、バイク事故で他人を死傷させてしまったときおよびバイク事故で他人の車や家・物を破壊してしまったときに補償が受けられます。
選べる付帯補償は、「相手の方への補償」「搭乗者のための補償」「バイクなど所有物の補償」「その他の補償」の4つに分けられます。詳細は以下の通りです。
・相手方への補償…対物超過特約
・搭乗者のための補償…自損事故傷害特約・無保険車傷害特約・搭乗者傷害保険・人身傷害保険
・バイクなど所有物の補償…車両保険(車同士の事故のみカバー)・携行品特約・盗難時の臨時費用特約
・その他の補償…傷害特約・弁護士費用等特約・ファミリーケア特別見舞金特約(要搭乗者傷害付帯)・地震等による死亡一時金特約
保険金の値段は無制限にすることも可
基本補償である対人賠償補償は、無制限(1名につき)です。対物賠償補償については、補償額を500万円、1,000万円~5,000万円(1,000万円刻みで選択)、無制限から選択できます。
バイク事故で相手を死傷させてしまい、3億円以上の賠償金を請求されたというケースもあるため、保険金額を無制限に設定しておくといざという時にも手厚い補償を受けることが可能となります。
ロードサービスの内容は?
レッカーは100km内、搬送は距離制限なし
事故や故障によって自力で走行できなくなったバイクを、搭乗者の指定する修理工場までレッカー車にて牽引してもらうことができます。無料で牽引できる距離は、100kmまでです。
バイクの修理が完了した後は、距離に関わらず修理工場から自宅へ無料でバイクを搬送するサービスもあります。自分で工場に引き取りに行く場合には、修理工場までの1名分(片道)の交通費が支給されます。
帰宅・宿泊費用には限度額なし
バイクが走行不可となりレッカーサービスを利用した場合、現場から自宅または目的地までの交通費が全額補償対象となります。補償の対象となるのはバイクに搭乗していた人全員で、金額は無制限です。現場から自宅までの距離に制限はありませんが、交通費の計算は「合理的と判断される手段(一般的に電車やバス)を利用して帰宅した場合」を想定して行われます。
ガス欠や落輪等の処置も時間制限なし
故障やトラブルなどにより現場で立ち往生してしまったときには、時間の制限なく無料で対応してもらうことが可能です。
対応可能な具体例
・ガス欠時のガソリン給油(10Lまで)
・キー紛失時の解錠・キー作成
・各種オイル漏れの点検・補充
・落輪引き上げ
サービスによっては、利用回数に制限が設けられていることがあるため、詳しくはパンフレットなどを確認してください。なお、タイヤチェーンの着脱やクレーンを使用した車両の引き上げなど、無料サービスの対象外となるトラブルもあります。
保険料の見積もりはできる?
見積もり前に車検証・免許証を準備
チューリッヒ保険では、インターネット上でバイク保険の見積もりを取ることができます。見積もりを希望する人は、車検証(自動車検査証・軽自動車届出済証・標識交付証明書など)と免許証を手元に用意し、「お見積り・お申し込み」ボタンから手続きを進めましょう。125cc以上の車両の車両保険を希望する人は、売買契約書も準備してください。
保険料・特約の金額例
125cc超の二輪車(車両保険なし/車両保険あり)・125cc以下の原付(車両保険なし)の3例における、具体的な保険料を見ていきます。
・125cc超の契約条件
契約者:36才
等級:6G
使用目的:日常レジャー
走行距離:3,000km以下
免許証の色:ゴールド
ネット割引:有
対人・対物賠償保険:無制限
搭乗者傷害保険(部位症状別払):300万
自損事故傷害特約:1,500万円
無保険車傷害特約:2億円
車両保障:60万円(※)
車両保険免責金額:5万円(※)
車両価格協定保険特約:あり(※)
※は車両保険ありのみ
上記のケースでは、車両保険なしの年間保険料は13,220円です。車両保障ありの年間保険料は22,750円です。
・125cc以下の原付の契約条件
契約者:36才
等級:20
使用目的:日常レジャー
走行距離:3,000km以下
免許証の色:ゴールド
ネット割引:有
対人・対物賠償保険:無制限
搭乗者傷害保険(部位症状別払):200万
自損事故傷害特約:1,500万円
無保険車傷害特約:2億円
上記のケースでは、年間保険料は7,000円です。
・特約の年間保険料例
携行品特約(5万円):700円
弁護士費用等特約(300万円):4,000円
盗難時の臨時費用特約:1,130円
傷害特約:3,890円
ファミリーケア特別見舞金特約(100万円):790円
ネット申込で割引のキャンペーンも
バイク保険の見積もりおよび契約・継続は電話(0120‐790‐819)でも可能ですが、インターネット申込のほうが安い保険料で契約ができることもあります。2018年3月現在、インターネットで契約の申込をすると保険料が3,000円割引、継続の場合は1,000円割引となるキャンペーンを実施中です。
なお割引やキャンペーンは、予告なく終了することがあります。契約の際は最新の情報を確認するようにしてください。
契約・解約等に際して注意する点は?
ログインは契約者本人が行うこと
チューリッヒには、継続の手続きや契約内容の確認、事故および保険金支払状況の確認など各種手続きができる、契約者専用ページ「My Zurich」があります。契約者本人がログインをして、利用するようにしましょう。
ID・パスワードを登録済みの人は、ID・パスワードでログインできます。未登録の場合、保険証券や電話番号・生年月日によるログインも可能です。
継続はWEB・電話・郵便案内から手続き
チューリッヒのバイク保険の継続は、インターネットか電話(0120‐760‐819)・継続案内の郵便を通じて手続きを行います。保険料の割引キャンペーンを利用したい場合には、インターネットで継続の手続きをしてください。
なお以下に該当する人は、インターネットでの継続申し込みができないため、電話で申請をする必要があります。
・満期日を経過してしまった場合
・継続手続きと同時に、バイクを買い替える場合
・継続手続きと同時に、名義変更をする場合
未成年の加入は保護者等が電話手続き
バイクに乗るためには、二輪免許が必要です。免許の種類により、取得できる年齢が異なります。
・16歳から取得可能
原付免許/小型限定普通二輪免許/AT小型限定普通二輪免許/普通二輪免許/AT限定普通二輪免許
・18歳から取得可能
大型二輪免許/AT限定大型二輪免許
いずれの免許も未成年で取得が可能ですが、チューリッヒのバイク保険は未成年者が自分で保険に加入することはできません。未成年者が保険の契約を希望するときには、成人の親族が電話にて契約手続きを行う必要があります。
解約や法人契約はネット手続き不可
インターネットでは受付できない手続きは以下の通りです。
・名義変更
・契約内容の変更
・バイクの買い替え
・法人による契約
・解約手続き
・無事故証明の発行
・次の4つの条件いずれかに当てはまる住所変更
1.保険敬意役者・記名被保険者・車両所有者の名義が同一でない場合
2.複数のバイク保険を契約している場合
3.バイク保険以外のチューリッヒの保険に加入している場合
4.沖縄に住所変更を希望する場合
これらの手続きを行うときには、電話で連絡をしましょう。
電話番号:0120‐790‐819(受付時間:平日9時~20時 土日祝日9時~17時)
まとめ
チューリッヒのバイク保険は契約者が補償内容を選ぶことができ、対人・対物の補償だけでなく幅広いロードサービスを受けられるという特徴があります。インターネットおよび電話での契約が可能ですが、インターネット申し込みが必要とされる割引キャンペーンなどを実施している場合もあります。バイク保険契約を検討している人は、一度見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。