バイク乗車中の事故による、他人へのケガや他人の物の破損に備えるのがバイク保険です。バイク保険は、各保険会社からさまざまな商品が販売されていますが、実際にはどのような保険会社が選ばれているのでしょうか。独自アンケートによるランキングをもとに、おすすめの保険会社を紹介します。
目次
バイク保険の補償内容とは
バイクを運転するときには、強制保険である「自賠責保険」に加入しなければなりません。しかし自賠責保険で補償される範囲は限定的です。そこで不足分を補うために加入するのが、任意のバイク保険です。
バイク保険では、相手のケガ「対人賠償保険」と他人の物の破損に備える「対物賠償保険」のほか、自分や同乗者のケガに備える「人身傷害保険」など補償があります。その他、「車両保険」や「盗難補償保険」を付加すると、バイクの故障や盗難に備えることも可能です。
バイク保険では基本保障として対人賠償保険と対物賠償保険が付いているものがほとんどですが、その他の補償内容は商品ごとに異なります。
【全体】バイク保険加入者ランキング
5位「アクサ損害保険」のバイク保険の特徴
バイク保険加入者ランキングの第5位は、アクサ損害保険です。アクサ損害保険のバイク保険では、対人・対物賠償保険および自損事故保険、無保険車傷害保険が基本補償となっています。その他人身傷害保険や搭乗者傷害保険を希望する人は、特約で付加します。
24時間365日事故受付を行っており、9時~19時に受付を行った事故に関しては、アクサ損害保険のスタッフが事故対応をしてくれます。また、全国9,937カ所ある拠点で対応可能な充実したロードサービスも人気の理由だといえるでしょう。
4位「ソニー損害保険」のバイク保険の特徴
バイク保険加入者ランキングの第4位はソニー損害保険です。ソニー損害保険には単独で加入できるバイク保険はありませんが、ソニー損害保険の自動車保険の加入者は、原付バイクを対象とした「ファミリーバイク特約」の付加が可能です。ファミリーバイク特約には、対人・対物賠償保険および人身傷害保険が付いており、補償金額は主契約である自動車保険で補償される金額に準じます。
車両保障やロードサービスは付いていませんが、その分一般的なバイク保険よりも保険料が割安に設定されている点が特徴です。原付バイクに乗る頻度が低い人や、期間限定で原付バイクに乗る必要がある人にとっては、加入しやすい保険だと考えられます。
3位「あいおいニッセイ同和損害保険」のバイク保険の特徴
バイク保険加入者ランキングの第3位は、あいおいニッセイ同和損害保険です。こちらも単独で加入できるバイク保険はありません。4位のソニー損害保険と同じく自動車保険の特約として、原付バイクでの事故に備えます。
ちなみに、独自のアンケート調査によると、自動車保険の加入者ランキングではソニー損害保険が5位、あいおいニッセイ同和損害保険が3位という結果が出ています。自動車保険の契約数の違いが、バイク保険の順位の差に繋がったとみることもできるでしょう。
2位「損害保険ジャパン日本興亜」のバイク保険の特徴
バイク保険加入者ランキングの第2位は、損害保険ジャパン日本興亜です。対人・対物賠償保険ほか、人身傷害保険や車両保険が付いています。また、ロードサービスや示談交渉サービスなど、充実したサービスがある点が特徴です。
上記のバイク保険の他にもう1つ、損害保険ジャパン日本興亜には原付バイクを補償対象としたファミリーバイク特約(自動車保険契約者が付加可能)もあります。損害保険ジャパン日本興亜損保では、バイク保険とファミリーバイク特約の2種類の保険があるため、バイク保険加入者ランキングが2位という高い順位となったと考えられます。
1位「東京海上日動火災保険」のバイク保険の特徴
バイク保険加入者ランキング第1位は、東京海上日動火災保険です。対人・対物賠償保険のほか、人身傷害保険や車両保険が付いています。ロードサービスやレンタカー費用のサービスなど、手厚いサービスも人気の理由だといえるでしょう。
東京海上日動火災保険では、損害保険ジャパン日本興亜と同じく、自動車保険に特約として付加するファミリーバイク特約も扱っています。また自転車事故に備えるサイクルパッケージ特約を自動車保険やバイク保険に付加することもできるため、家族の補償をまとめて行いたい人におすすめの保険会社だといえるでしょう。
【年代別】バイク保険加入者ランキング
20代のバイク保険加入者ランキング
20代のバイク保険加入者ランキングにランクインした保険会社は、全体ランキングと同じですが、順位に変動がありました。全体ランキングで3位だったあいおいニッセイ同和損害保険が1位、5位のアクサ損害保険が3位にそれぞれ順位を上げています。一方、全体ランキングで2位だった損害保険ジャパン日本興亜が、4位に順位を下げています。
1位のあいおいニッセイ同和損保が販売するのは、原付バイクに備えた保険です。2位の東京海上日動火災保険と3位のアクサ損害保険では、バイクの種類に限らず手厚い補償を希望する人におすすめの保険です。
20代では、学校やアルバイトへの手段として原付を利用する人もいれば、趣味としてバイクに乗る人もいるため、さまざまな補償内容の保険がランクインしたのではないでしょうか。
30代のバイク保険加入者ランキング
30代のバイク保険加入者ランキングは、1位が損害保険ジャパン日本興亜、2位がソニー損害保険でした。そして、3位があいおいニッセイ同和損害保険、4位が東京海上日動火災保険、5位がアクサ生命となっています。
30代のランキングの特徴は1位~4位の保険会社が、ファミリーバイク特約を販売している点です。30代では車を保有する人も増えるため、自動車保険に付加する形でバイク保険に加入する人が多かったと考えられます。
40代のバイク保険加入者ランキング
40代のバイク保険加入者ランキングも、30代と同じくファミリーバイク特約のある保険会社が多くランクインしています。40代の特徴としては、全体ランキングで7位だった三井ダイレクト損害保険が4位に入ったことです。
三井ダイレクト損害保険のバイク保険では、対人・対物賠償保険および人身傷害保険が基本補償で、ロードサービスも受けられます。またダイレクト型の損害保険のため、保険料を抑えた契約が可能です。子供の教育費や住宅ローンなどにお金がかかる人も多い40代では、保険料を抑えた保険に人気が集まったと考えられるでしょう。
50代のバイク保険加入者ランキング
50代のバイク保険加入者ランキングでは、全体ランキングで8位だった三井住友海上火災保険が5位にランクインしました。4位の三井ダイレクト損害保険以外はファミリーバイク特約がある保険会社がランクインしています。
1位の損保ジャパン日本興亜、2位の東京海上日動火災保険、3位のあいおいニッセイ損害保険、5位の住友海上火災保険は、独自アンケートの自動車保険加入者ランキングで、1位~5位にランクインした保険会社です。子供がバイクに乗る年齢となることが多い50代では、家族のために自動車保険に付加する形でバイク保険に加入する人が多かったと考えられます。
【性別】バイク保険加入者数ランキング
男性のバイク保険加入者ランキング
男性のバイク保険加入者ランキングは、1位が損害保険ジャパン日本興亜、東京海上日動火災保険、3位があいおいニッセイ損害保険、4位がソニー損害保険、5位がアクサ損害保険です。
ランキング内容は、バイク保険を扱っている保険会社が3社、ファミリーバイク特約を自動車保険に付加できる保険会社が4社となっています。バイクを利用する目的によって人気の保険会社が分かれたようです。特に保険料を抑えた保険を希望する人は、4位と5位にランクインしたようなダイレクト型の損害保険会社がおすすめです。
女性のバイク保険加入者ランキング
女性のバイク保険加入者ランキングは、1位が東京海上日動火災保険、2位があいおいニッセイ損害保険、3位が損害保険ジャパン日本興亜、4位がソニー損害保険、5位が三井住友海上火災保険です。
1位の東京海上日動火災保険と3位の損害保険ジャパン日本興亜ではバイク保険も取り扱っていますが、1位~5位の全ての保険会社でファミリーバイク特約を販売しています。女性の場合、大きなバイクに乗るというよりも、移動の手段として利用する原付バイクへの補償を求める人が多かったといえるのではないでしょうか。
自分に合ったバイク保険の選び方とは?
バイク保険は、保険によって補償内容や保険料が異なります。バイク保険を選ぶポイントには、次のようなものがあります。
・保険料を抑えたダイレクト型か、サービスを重視した店舗型か
・幅広いバイクに対応できるバイク保険か、原付のみに限定したファミリーバイク特約か
・基本的な補償のみか、ロードサービスや示談交渉サービスが付いたものか
どの保険を選ぶかは、バイクを利用する目的やバイクに乗る頻度などにより異なります。契約の際には、いくつかの保険会社で見積もりをとり、比較してから加入するとよいでしょう。
まとめ
バイク保険加入者ランキングは、年齢や性別により順位の変動はあるものの、上位にランクインする保険会社にはあまり違いがないという結果になりました。このランキングを参考に、自分に合ったバイク保険を選んでみてください。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |