万が一に備える生命保険は、色々な会社からさまざまな商品が販売されています。生命保険にはいくつかの種類がありますが、この記事では定期保険に焦点をあてて見ていきたいと思います。独自のアンケート調査によりランキングを作成しましたので、年代や性別ごとに人気のある商品を比較していきましょう。
目次
定期保険の種類とは
定期保険には、「全期型」と「更新型」の2種類があります。
・全期型…保険料払込期間満了までの全期間が、保険期間となる。保険料は契約時から変わらない。
・更新型…保険料払込期間中に、契約の更新がある。保険料は更新のたびに見直される。
全期型の保険は、一般的に更新型よりも総払込保険料額が安くなります。ただし、契約時の保険料は更新型より割高です。保険期間中に更新を行う機会がないため、ライフプランがある程度定まっている人や、中長期的に安定した保障作りをしたい人に向いているといえるでしょう。
一方更新型は、保険の更新タイミングで保障内容の見直しをすることが可能です。ただし多くの場合、更新時には保険料が上がるという点に注意しましょう。収入が少ないもしくは不安定であるなどの理由でできるだけ保険料を抑えて契約したい人や、将来のライフプランが定まっていない人に向いている保険だと考えられます。
【全体】定期保険加入者数ランキング
5位「明治安田生命」の定期保険の特徴
明治安田生命の「個人定期保険」は、16歳~70歳までが加入対象です。保険期間は5年または10年で、保険期間満了後は更新が可能です。傷害特約や災害割増特約を付加すると、死亡保障に加えて病気やケガ・不慮の事故などへ備えることもできます。
30歳男性が、死亡保険金3,000万円、特約付加なし、保険期間10年で契約をしたとすると、月額保険料は8,010円です。
4位「第一生命」の定期保険の特徴
第一生命の定期保険は、17種類の保険を組み合わせてパッケージ契約をすることができる「ジャスト」のラインアップのうちのひとつです。保険期間は10年で、0歳~80歳まで加入できます。医療保険や3大疾病・女性特有の疾病を保障する保険などさまざまな保険との組み合わせが可能となっており、更新時に保障内容を見直しやすい保険だといえるでしょう。
3位「県民共済」の定期保険(共済)の特徴
県民共済の「生命共済 総合保障型」は、死亡だけでなく入院や通院、後遺障害の保障ができる共済です。特約を付加すれば、手術やがん、先進医療にも備えられます。契約可能年齢は、18歳~64歳までとなっており、保障期間は65歳までです。
18歳から60歳までの人であれば、月額2,000円の掛金で交通事故による死亡共済金1,000万円、病気による死亡共済金400万円を受け取ることができます。
2位「かんぽ生命」の定期保険の特徴
かんぽ生命の「新普通定期保険」は15歳~50歳まで加入できる生命保険で、医療保障の特約を付加することが可能です。保険期間は10年で、死亡保険金は200万円~1,000万円の間から選ぶことができます。
30歳男性が、死亡保険金1,000万円、特約なしで契約した場合、月額保険料は2,900円です。
1位「日本生命」の定期保険の特徴
日本生命では、「みらいのカタチ」の商品のひとつとして、定期保険が提供されています。第一生命の「ジャスト」と同様に複数の保険を組み合わせて1つの保険として契約することができるため、必要な保障を選べる点・更新時に保障内容を変更しやすい点などがメリットと言えます。
契約可能年齢は3歳~75歳です。30歳男性が死亡保険金1,000万円、保険期間15年で契約をしたとすると、月額保険料は2,540円です。同じ保障内容で更新すると、45歳~59歳の間の保険料は、5,080円となります。
【年代別】定期保険加入者数ランキング
20代の定期保険加入者数ランキング
20代の加入者数ランキングの上位5社は、全体のランキングと変わりません。ただし全体ランキングでは4位だった第一生命が、3位に上がっています。ライフプランが定まっていない人が多い20代の加入者数が伸びた理由として、「ジャスト」のカスタマイズ性の高さ・見直しのしやすさなどが考えられます。
30代の定期保険加入者ランキング
30代では1位~4位までが全体ランキングと変わらないものの、5位にソニー生命がランクインしてきたことが特徴的です。ソニー生命は、ライフプランナーによるオーダーメイドの保障作りを行っているため、将来を見据えて保険相談をしたいと考える30代に支持されたのではないでしょうか。
40代の定期保険加入者ランキング
40代のランキングでは、全体ランキングで3位の県民共済が1位となっています。県民共済は、18歳~60歳までの契約者であれば一律の掛金で死亡保障・入院・通院などへ備えることができます。子供にお金がかかる家庭も多い40代では、手ごろな金額で幅広く保障される県民共済に人気が集まったのかもしれません。
50代の定期保険加入者ランキング
50代のランキングでも、県民共済が1位となっています。50代は、子供の独立や退職による収入減を考え始める時期と言えます。そのため、保険料が高く手厚い保障のある保険よりも、手ごろな掛金で幅広い保障を得られる県民共済を選ぶ人が多かったと考えられます。
【性別】定期保険加入者数ランキング
男性の定期保険加入者ランキング
男性の定期保険加入者ランキングは、1位が日本生命、2位がかんぽ生命、3位が第一生命、4位が県民共済、5位が明治安田生命となりました。先ほども紹介しましたが、いくつかの保険を組み合わせて契約するパッケージタイプの保険を取り扱う日本生命と第一生命が上位に入っています。
女性の定期保険加入者ランキング
女性の定期保険加入者ランキングは、1位が県民共済、2位がかんぽ生命、3位が日本生命、4位が第一生命、5位が住友生命です。県民共済とかんぽ生命が上位にランクインしていることから、女性には手ごろな保険料とシンプルで分かりやすい保障内容の定期保険が求められていると考えられます。
自分に合った定期保険の選び方とは
定期保険には更新型と定期型があり、保険料の設定方法が異なります。契約年齢や保険契約の継続をする年齢などにより、どちらのタイプの方が割安かは一概には言えません。契約の際は色々な商品のシミュレーションを確認してみるとよいでしょう。
また、商品によっては特約を付加したり他の保険と組み合わせたりすることで、幅広い備えを作ることも可能です。ライフプランを考慮しながら、保険料と保障内容のバランスを見て、家計に負担のない保険の契約をしていくことが大切です。
まとめ
定期保険の加入者ランキングを紹介しましたが、上位に入っている生命保険会社は、年代や性別によらず幅広く支持を集めていることがわかりました。人気ランキングを参考に、色々な商品を比較検討したうえで、自分に合った保険を契約するようにしましょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |