将来へ備える保険の1つに個人年金保険がありますが、どの保険会社の商品を選べばいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。今回は、個人年金保険の人気保険会社を性別・年代別にランキング形式でまとめていますので、参考にしてみてください。
目次
個人年金保険の種類とは
個人年金保険は、年金の受け取り期間によって「確定年金」「終身保険」「夫婦年金」の3つに分かれています。
「確定年金」は、契約時に定めた一定期間内であれば、被保険者の生死に関係なく年金を受け取ることが可能です。
「終身保険」では、契約時に定めた年齢から被保険者が死亡するまでの間に年金を受け取ることができます。場合によっては受取金額が払込保険料総額を下回ってしまう可能性があるため、生死に関係なく年金が受け取れる保証期間を設けた「保証期間型終身年金」として販売されることもあります。
「夫婦年金」は、夫婦いずれかが生存していれば年金を受け取ることができる個人年金です。
また、運用方法という観点からは「変動年金」と「定額年金」に分類されます。保険会社の運用実績によって受け取る年金額が変わる場合があるものを「変動年金」と言い、年金額が原則として変わらないものを「定額年金」と言います。
【全体】個人年金保険加入者数ランキング
第1位は日本生命で全体の21.4%を占めています。第2位が住友生命、第3位が明治安田生命、第4位が第一生命、第5位がかんぽ生命という結果になりました。
5位「かんぽ生命」の個人年金保険の特徴
「長寿支援保険 長寿のしあわせ」という商品は50歳から70歳までの人が加入できる個人年金保険です。低解約返戻金型で死亡保障がついていないため、場合によっては受け取り金額が支払い金額より少なくなることもありますが、長生きをするほど戻ってくる金額が大きくなる点が特徴です。また、特約で医療補償や災害補償を付けることもできます。
4位「第一生命」の個人年金保険の特徴
第一生命の個人年金保険「しあわせ物語」は、0歳から80歳までが契約対象です。受け取る年金額は契約時に確定するため、資金計画が立てやすい点が特徴と言えます。あらかじめ金額がわかっているので、子供の教育資金・新居の頭金など、老後の資金以外の用途にあてることもできます。
3位「明治安田生命」の個人年金保険の特徴
明治安田生命の個人年金保険「年金のかけはし」は、5年間または10年間生存している場合に受け取ることができる確定年金です。また、保険料払込期間が終了してから年金を受け取るまでに1年から5年間の据置期間を設けることができ、年金の受け取り額を増やすことも可能です。
2位「住友生命」の個人年金保険の特徴
住友生命が提供している「たのしみワンダフル」は0歳から75歳を対象とした個人年金で、明治安田生命の「年金のかけはし」と同様に据置期間の設定が可能です。保険料が一定額(最低月15,000円)を超えると独自の保険料割引制度である「たのしみランク」が適用され、年金の受取率がアップする点が特徴です。
1位「日本生命」の個人年金保険の特徴
1位となった日本生命からは、「みらいのカタチ 年金保険」という個人年金保険が発売されています。5年、10年、15年の中から受け取り期間を選ぶことができ、年金受け取り時に変更することも可能です。また、3大疾病等にかかった場合に保険料の払込が免除される特約をプラスすることもできます。
【年代別】個人年金保険加入者数ランキング
20代の個人年金保険加入者ランキング
20代の個人年金保険加入者数ランキングでは1位が全体ランキングと同じ日本生命で、2位と3位が入れ替わって2位が第一生命、3位が住友生命となっています。全体6位のJA共済が4位に入り、5位は明治安田生命です。JA共済が順位を上げたのは、予定利率の見直しによって年金額が変動する(一度増加した年金額は原則として減少しない)予定利率変動型の年金共済「ライフロード」を提供している点が理由のひとつと言えるかもしれません。
30代の個人年金保険加入者ランキング
30代のランキングでは1位から4位までが全体と変わらず1位日本生命、2位住友生命、3位明治安田生命、4位第一生命となっています。5位には全体6位のJA共済がランクインしており、20代と同様「ライフロード」へ注目が集まっている可能性が考えられます。
40代の個人年金保険加入者ランキング
40代のランキングは1位から5位まで全体と同じ順位という結果になりました。全体ランキングでは2位~4位までの加入者割合にそれほど大きな差が見られないのに対し、40代のランキングでは2位の住友生命が4位の第一生命に倍近い差をつけていることがわかります。
50代の個人年金保険加入者ランキング
50代の1位・2位は全体ランキングと同一ですが、3位が第一生命、4位が明治安田生命と僅差で順位が入れ替わっています。1位の日本生命はどの世代でも加入者が2割を超えていますが、年齢が上がるとともに2位以下のパーセンテージにおける数値の開きが小さくなる点が特徴的です。
【性別】個人年金保険加入者数ランキング
男性の個人年金保険加入者ランキング
男性の個人年金保険加入者ランキングは、1位から7位までが全体のランキングと同じ順位となりました。8位の三井生命と9位のソニー生命は同率・同数であり、僅差で10位のアフラックが続く結果となっています。
女性の個人年金保険加入者ランキング
女性のランキングでは、1位から4位までが全体と同じ結果となっており、5位に全体6位のJA共済がランクインしています。続いて、男性のランキングでは10位だったアフラックが7位に入っています。アフラックの個人年金保険は2018年4月現在販売停止となっていますが、途中で解約せずに加入し続けている人が一定数いることがわかります。
自分に合った個人年金保険の選び方とは
個人年金保険は、公的年金の補填・老後の資金づくりなどを目的として加入されることの多い保険であり、貯蓄性が高い設計になっています。はじめに紹介したように、受け取り方や運用方法に種類があるため、きちんと仕組みを理解した上で検討するようにしましょう。
個人年金保険を選ぶ際には、自身のライフプランと公的年金の支給見込金額を照らし合わせ、「あとどのくらいお金が必要になるのか」という点を明らかにします。その後、受け取り時期や方法、保険料の金額や支払い方法を決めます。
このときのポイントとなるのは、「払込をしたうちどのくらいの金額を年金として受け取れるのか」を意味する返戻率を確認することです。保険会社・商品等によって返戻率は異なるため、加入前には忘れずにチェックしておきましょう。
まとめ
今回紹介した保険会社の商品だけでなく、ほかにも多数の個人年金保険が提供されています。保険会社によっては契約中の死亡保障がない場合や、他の保険との組み合わせが可能な場合もあり、加入したい個人年金保険をすぐに特定するのは難しいかもしれません。そのようなときは、気軽に各社や代理店の窓口へ問い合わせたり、無料の保険相談を利用したりして情報収集をしてみましょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |