個人年金保険の加入者2,610人に「どこの保険会社か」を聞いた結果、1位は日本生命(558人・21.4%)でした。2位の住友生命(358人・13.7%)以下、上位4社を国内の大手生命保険会社が占めています。
ただし、この記事で本当に見ていただきたいのは順位そのものではありません。同じ調査の「満足度ランキング」と重ねると、加入者数1位の日本生命が満足度では9位だったという点です。最も多く選ばれている会社と、最も満足されている会社は一致していません。
個人年金保険の加入者数ランキング【全体】
| 順位 | 保険会社 | 加入者数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 日本生命 | 558人 | 21.4% |
| 2位 | 住友生命 | 358人 | 13.7% |
| 3位 | 明治安田生命 | 309人 | 11.8% |
| 4位 | 第一生命 | 286人 | 11.0% |
| 5位 | かんぽ生命 | 174人 | 6.7% |
| 6位 | JA共済 | 167人 | 6.4% |
| 7位 | 東京海上日動あんしん生命 | 97人 | 3.7% |
| 8位 | アメリカンファミリー(アフラック) | 91人 | 3.5% |
| 9位 | ソニー生命 | 72人 | 2.8% |
| 10位 | 三井生命(現・大樹生命保険) | 70人 | 2.7% |

上位4社で57.9%|大手生保への集中
日本生命・住友生命・明治安田生命・第一生命のいわゆる大手4社で57.9%。個人年金保険は営業職員が対面で提案する販売チャネルが主流だったことがそのまま表れています。
さらに、10位の三井生命は2019年に商号を変更し、現在は「大樹生命保険」として日本生命グループに属しています。グループとして合算すると24.1%となり、集中はより鮮明になります。
大手だから安心とは限らない|FPに無料で比較してもらう加入者数と満足度は一致しない
同じ調査では満足度も聞いています。2つを並べると、順位はまったく違う形になります。
| 保険会社 | 加入者数の順位 | 満足度の順位 |
|---|---|---|
| 日本生命 | 1位(558人・21.4%) | 9位(3.93) |
| 住友生命 | 2位(358人・13.7%) | 3位(4.10) |
| 明治安田生命 | 3位(309人・11.8%) | 10位圏外 |
| 第一生命 | 4位(286人・11.0%) | 10位圏外 |
| かんぽ生命 | 5位(174人・6.7%) | 10位圏外 |
| JA共済 | 6位(167人・6.4%) | 2位(4.16) |
| 東京海上日動あんしん生命 | 7位(97人・3.7%) | 6位(4.00) |
| アメリカンファミリー(アフラック) | 8位(91人・3.5%) | 5位(4.08) |
- 日本生命は加入者数1位、満足度9位。最も多くの人が加入していますが、満足度は上位10社のなかで下から2番目です
- 住友生命だけが両方で上位。加入者数2位・満足度3位で、規模と評価を両立しています
- 明治安田生命・第一生命・かんぽ生命は加入者数上位なのに満足度は圏外。販売力とユーザー評価が乖離しています
- JA共済は逆パターン。加入者数は6位ですが満足度は2位です
この表が示しているのは「シェアの大きさは商品の良さの証明にはならない」ということです。加入者数は営業職員の数、店舗網、認知度といった販売側の力を反映した数字です。満足度ランキングの詳細と、その数字自体の限界については個人年金保険のおすすめランキング|満足度調査10社の比較と選び方で解説しています。
男女別の加入者数ランキング
| 順位 | 男性(1,358人) | 女性(1,252人) |
|---|---|---|
| 1位 | 日本生命 313人(23.0%) | 日本生命 245人(19.6%) |
| 2位 | 住友生命 186人(13.7%) | 住友生命 172人(13.7%) |
| 3位 | 明治安田生命 164人(12.1%) | 明治安田生命 145人(11.6%) |
| 4位 | 第一生命 150人(11.0%) | 第一生命 136人(10.9%) |
| 5位 | かんぽ生命 81人(6.0%) | JA共済 96人(7.7%) |
| 6位 | JA共済 71人(5.2%) | かんぽ生命 93人(7.4%) |
| 7位 | 東京海上日動あんしん生命 47人(3.5%) | アメリカンファミリー(アフラック) 51人(4.1%) |
| 8位 | 三井生命 43人(3.2%)/ソニー生命 43人(3.2%) | 東京海上日動あんしん生命 50人(4.0%) |
| 9位 | ― | 太陽生命 37人(3.0%) |
| 10位 | アメリカンファミリー(アフラック) 40人(2.9%) | 朝日生命 31人(2.5%) |
上位4社の顔ぶれと構成比は、男女でほぼ同じです。住友生命は男女とも13.7%で完全に一致しています。養老保険ではかんぽ生命が女性49.3%・男性33.1%と16ポイントも開いたのと対照的で、個人年金保険では男女差がほとんどありません。
違いが出るのは5位以下です。女性はJA共済(7.7%)とアフラック(4.1%)が男性より高く、男性はソニー生命と三井生命が上位に入っています。参考までに、養老保険での偏りは養老保険ランキング|加入者1,072人調査と一時払い養老保険の選び方をご覧ください。
年代別の加入者数ランキング
| 順位 | 20代(465人) | 30代(562人) | 40代(789人) | 50代(794人) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 日本生命 104人(22.4%) | 日本生命 112人(19.9%) | 日本生命 178人(22.6%) | 日本生命 164人(20.7%) |
| 2位 | 第一生命 58人(12.5%) | 住友生命 74人(13.2%) | 住友生命 127人(16.1%) | 住友生命 104人(13.1%) |
| 3位 | 住友生命 53人(11.4%) | 明治安田生命 66人(11.7%) | 明治安田生命 100人(12.7%) | 第一生命 101人(12.7%) |
| 4位 | JA共済 46人(9.9%) | 第一生命 59人(10.5%) | 第一生命 68人(8.6%) | 明治安田生命 98人(12.3%) |
| 5位 | 明治安田生命 45人(9.7%) | JA共済 47人(8.4%) | かんぽ生命 47人(6.0%) | かんぽ生命 75人(9.4%) |
日本生命は全年代で1位、シェアも19.9〜22.6%と安定しています。住友生命は40代で16.1%まで伸びるのが特徴で、年代によって強みが出る会社があることが分かります。
また回答者数そのものが年代で大きく違います。20代465人に対して50代794人。年齢が上がるほど個人年金保険に加入している人が増えるという、当たり前ですが重要な事実がここに出ています。
このデータの信頼性について
当サイトはランキング記事で回答人数を必ず併記する方針です。順位だけを示して母数を隠すランキングは、読者が数字の確からしさを判断できないためです。
この調査については、3つの独立した集計が完全に整合していることを確認しています。
- 男女別の合計:1,358人+1,252人=2,610人(全体と一致)
- 年代別の合計:465+562+789+794=2,610人(全体と一致)
- 会社別でも一致。例:日本生命は男313+女245=558人、20代104+30代112+40代178+50代164=558人
一方で、限界も明記しておきます。
- 調査は2018年2月のものです。その後、個人年金保険の予定利率引き下げや販売停止があり、現在のシェアとは異なります
- 対象は20〜59歳です。60歳以上は含まれていません
- 「加入している」ことしか聞いていません。いつ加入したか、満足しているか、返戻率がいくらかは分かりません
アフラックのように、調査後に個人年金保険の販売を終了した会社もあります。詳細はアフラックの個人年金が販売停止になった理由|今の契約はどうなる?をご覧ください。
シェアではなく何を基準に選ぶか
| 確認すること | なぜ重要か |
|---|---|
| 自分の条件での返戻率 | 年齢・払込期間・据置期間・受取方法で変わる。シェアとは無関係 |
| 元本割れが終わる時期 | 途中解約すると多くの商品で元本割れする |
| 個人年金保険料控除の対象か | 税制適格特約の条件を満たすと所得控除が使える |
| 円建てか外貨建てか | 外貨建ては表面利率が高く見えるが為替リスクを負う |
| 保険会社の財務健全性 | 数十年続く契約。ソルベンシー・マージン比率や格付けを確認する |
| 払い続けられる金額か | 途中で払えなくなると元本割れで解約することになる |
シェアが役に立つとすれば「財務健全性の目安のひとつ」としてです。ただしそれも格付けやソルベンシー・マージン比率を直接見たほうが正確で、加入者数から推測する必要はありません。学資保険で財務健全性を確認する手順を解説した学資保険契約前に絶対に確認すべき保険会社の財務健全性の調べ方と判断基準は、個人年金保険にもそのまま使えます。
評価軸の整理は利回りだけでは測れない 個人年金保険の総合評価ポイントと選び方、受け取り時の手取りは個人年金保険の受取額はいくら?実際にかかった税金と手取り金額を検証にまとめています。
自分の条件で複数社を比較する|FPの無料相談主要な保険会社の特徴
- 日本生命の特徴は?評判の組合せ型保険や提供サービスを詳しく紹介!(1位・558人)
- 明治安田生命の特徴は?CMでおなじみの評判の商品などを紹介(3位・309人)
- 明治安田生命の個人年金保険の特徴とは?解約時の利率は?
- 第一生命の特徴は?ジャストや学資保険等詳しく解説(4位・286人)
- かんぽ生命の特徴は?学資保険・養老保険など評判の商品を一挙紹介!(5位・174人)
- ソニー生命の特徴は?評判で人気の学資保険などの商品もまとめて紹介(9位・72人)
- マニュライフ生命の特徴は?主力の個人年金・終身保険等を徹底解説!
よくある質問
加入者が最も多い日本生命を選べば安心ですか?
加入者数は商品性の評価ではありません。同じ調査の満足度では日本生命は9位でした。シェアの大きさは営業職員の数や認知度を反映した数字です。自分の条件での返戻率を試算し、複数社を比較してください。
三井生命は今どうなっていますか?
2019年に商号を変更し、現在は「大樹生命保険株式会社」です。日本生命グループに属しています。調査当時の契約はそのまま継続されています。
シェアが小さい会社は避けたほうがいいですか?
その必要はありません。今回の調査でもJA共済は加入者数6位でしたが満足度は2位でした。会社の健全性が気になる場合は、加入者数ではなくソルベンシー・マージン比率や格付けという公表指標を直接確認してください。
今から個人年金保険に入る意味はありますか?
低金利が続き、円建て商品の予定利率は調査当時より下がっています。個人年金保険料控除が使えるかどうかが、判断の分かれ目になることが多いです。iDeCoやつみたてNISAとの比較も含めて検討してください。個人年金保険と確定拠出年金を併用するメリットとデメリットで整理しています。
まとめ
- 個人年金保険の加入者2,610人のうち558人(21.4%)が日本生命で1位
- 大手4社(日本・住友・明治安田・第一)で57.9%。10位の三井生命(現・大樹生命)は日本生命グループで、合算すると24.1%
- 加入者数1位の日本生命は、満足度では9位。シェアの大きさは商品性の評価ではない
- 住友生命だけが加入者数2位・満足度3位と両方で上位
- 上位4社の構成比は男女でほぼ同じ。養老保険で見られたような偏りはない
- 調査は2018年2月・20〜59歳が対象。現在のシェアとは異なる
調査概要
| 調査名 | 保険に関するアンケート調査 |
| 調査時期 | 2018年2月15日〜2018年2月18日 |
| 対象者 | 全国 20歳〜59歳の男女10,000名(性別×年代別による均等割付) うち本ランキングの集計対象は個人年金保険の加入者2,610名 |
| 内訳 | 男性1,358名/女性1,252名 20代465名/30代562名/40代789名/50代794名 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 実施委託先 | 株式会社マーケティングアプリケーションズ |
本記事の加入者数データは2018年2月時点の調査結果であり、現在の各社のシェアを示すものではありません。商品内容・予定利率・取扱状況はその後変更されている場合があります。実際のご契約にあたっては、各保険会社の最新の設計書およびご契約のしおり・約款を必ずご確認ください。本記事は特定の商品の購入を推奨するものではありません。

