収入保障保険とは、「万が一の時、残された家族へ生活費として保険金が支給される保険」のことを言います。どのような保険会社の商品が人気なのか、また、収入保障保険の選び方のポイントについてもまとめてみました。
目次
収入保障保険の種類とは
収入保障保険とは、被保険者の死亡時・高度障害時等に保険金が給付される保険です。被保険者の死亡時から保険期間終了までの間、契約時に決められた方法・金額に応じて支払われる点が特徴です。保険金額は保険会社によって異なりますが、毎月保険金を受け取るプランである場合、月々5万円から30万円程度に設定されることが一般的です。被保険者に何事もなく満期を迎えると、ほとんどの場合は保険料が掛け捨てとなります。
通常の収入保障保険に加え、特約などによってがん保障を付帯できる場合もあります。がん保障を付けると、がんと診断された場合にそれ以後の保険料の払い込みが免除されることになります。
また、三大疾病に対する保障や特約を付けられる収入保障保険もあります。三大疾病とは、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」のことで、日本人の死因の約4割を占めています。三大疾病保障付きの収入保障保険では、三大疾病を患った場合に以降の保険料が免除されたり、一定期間年金が受け取れたりするケースがあります。
【全体】収入保障保険加入者数ランキング
収入保障保険の全体ランキングでは、5位が「メットライフ生命」、4位は「第一生命」、3位が「かんぽ生命」で2位が「ソニー生命」、そして1位が「日本生命」という結果になりました。
5位「メットライフ生命」の収入保障保険の特徴
メットライフ生命の収入保障保険「マイディアレスト」は、受け取る金額を毎月10万円・15万円・20万円から選ぶことができます。また、基本コースに三大疾病保障を追加することができ、2年間喫煙していない人へは非喫煙者割引が適用されます。
4位「第一生命」の収入保障保険の特徴
第一生命の特定状態収入保障保険「インカムサポートワイド」では、三大疾病や要介護状態・身体障碍状態となった場合に年金が給付されます。期間は最長10年間で、被保険者の家族は1年あたり100万円の年金を受け取ることができます。
3位「かんぽ生命」の収入保障保険の特徴
かんぽ生命には「収入保障保険」という名目の商品はありませんが、「新普通定期保険」へ加入すると被保険者の死亡・身体障がい状態へ10年間備えることができます。保険金額は200万円~1,000万円の範囲で設定することが可能で、災害保障や医療保障の特約を付加することもできます。
2位「ソニー生命」の収入保障保険の特徴
ソニー生命の家族収入保険には、非喫煙者割引や健康割引、高額割引(年金月額を所定額以上に設定した場合に適用)などの保険料割引制度があります。また、年金月額の取り扱いが5万円~7億円と幅広い点、限度額の範囲内であれば保険種類の変更が可能である点などが特徴です。
1位「日本生命」の収入保障保険の特徴
収入保障保険の全体ランキングで最も人気が高かった商品は、日本生命の「ニッセイ就業不能保険」でした。この保険の特徴は、病気や高度障害に加え、うつ病などの精神疾患によって就業不能となった場合にも年金が受け取れる点にあります。また、所定の在宅療養や障がい等級2級以上の場合に保障が受けられる場合もあり、傷病手当金や障害年金等の公的保障を踏まえて給付金額を設定することも可能です。
【年代別】収入保障保険加入者数ランキング
20代の収入保障保険加入者ランキング
次に、年代別の収入保障保険の加入者ランキングをみていきましょう。
20代では、4位がソニー生命、3位が第一生命、2位がかんぽ生命、1位は日本生命となります。
30代の収入保障保険加入者ランキング
続いて30代のランキングでは、全体ランク8位の東京海上日動あんしん生命が5位に入りました。「家計保障定期保険NEO」の就業不能保障プランでは、特定の5疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞など)になった場合は以後の保険料が免除されます。また、被保険者とその家族は健康や介護の相談サービス、人間ドックの優待サービスなどを受けることができます。
40代の収入保障保険加入者ランキング
40代のランキングは、5位がメットライフ生命、4位には全体ランキングで7位だった損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が入り、3位が日本生命、2位がソニー生命、1位がかんぽ生命という結果になりました。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の収入保障保険「リンククロス じぶんと家族のお守り」の特徴は、保険料が5年ごとに5%相当額ずつ減額される点にあります。また、メンタル疾患や七大疾病などの際には生活サポート年金を受け取ることができるオプションを付加することもできます。
50代の収入保障保険加入者ランキング
続いては50代のランキングです。4位がかんぽ生命、3位がソニー生命、2位がメットライフ生命、1位が日本生命となりました。40代で1位であったかんぽ生命が4位へ順位を下げています。
【性別】収入保障保険加入者数ランキング
最後に、男女別の加入者数ランキングを紹介します。
男性の収入保障保険加入者ランキング
男性の収入保障保険加入者ランキングでは、4位がかんぽ生命、3位が第一生命、2位がソニー生命、1位が日本生命となりました。全体でも2位だったソニー生命では、年金の受け取り方法に特徴があります。「一部受け取り」や「一部一括受け取り」などから、任意の方法を選択することができます。
女性の収入保障保険加入者ランキング
続いては女性に人気の収入保障保険のランキングです。5位にアメリカンファミリー生命保険(アフラック)、4位がメットライフ生命、3位がソニー生命、2位が日本生命、1位がかんぽ生命となりました。5位のアフラックの「給与サポート保険」では、傷病手当金や障害年金等を考慮に入れ、保障額を長期・短期の2種類設定することができます(各組合の健康保険・共済等の加入者が対象)。
収入保障保険のおすすめの選び方は?
収入保障保険を選ぶ際にポイントとなるのは、保険金の受け取り方です。商品によって毎月受け取る方法・一時金として受け取る方法などがあり、選択可能な場合もあります。
また、支払保障期間の有無についてもチェックしておきましょう。支払保障期間とは、満期前に被保険者が死亡・高度障害などとなった際、残りの保険期間に関わらず保険金支払いを確約する期間のことです。保険会社や保険商品によって支払保障期間の設定は異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
収入保障保険の加入者数を調査した結果、ランクインする会社が年代別・性別でやや異なることがわかりました。各社ともそれぞれに特徴のある商品を提供しているため、自分にあった収入保障保険はどのようなものなのか検討してみてください。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ ※2018年4月2日付けで「アメリカンファミリー」は「アフラック生命保険株式会社」となりました。 |