高い貯蓄性と一生涯続く保障をどちらも得ることができる終身保険は、保険会社や商品によってさまざまなメリットやデメリットがあります。それらを考慮しつつ人気の終身保険はどんな商品なのか、終身保険で人気の保険会社はどこかを見ていきましょう。
目次
終身保険の仕組みとは
終身保険は、その名の通り一生涯にわたる保障を得られる商品です。大きな特徴としては保険期間が終身で、もし死亡した場合には、設定した保険金額を受け取ることができるようになっています。
また、終身保険を解約するときには、それまでに払い込んだ保険料と年数によって、解約返戻金が支払われるため貯蓄性もある商品です。ただし、貯蓄性が高いことと一生涯にわたって続く保障があることによって、定期保険よりも保険料が高くなる傾向にあります。
【全体】終身保険満足度ランキング
終身保険の満足度ランキングを見ていきましょう。1位は「こくみん共済」でした。2位は「マニュライフ生命」、3位は「プルデンシャル生命」、4位は「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」、5位は「ソニー生命」と続きます。外資系の生命保険会社が多くランクインしています。
5位「ソニー生命」の終身保険の特徴
ソニー生命の終身保険には4つの種類があります。
・有期払込終身保険保険料の支払いが一定期間または一定年齢で終了する終身保険
・米ドル建終身保険 米ドル建で運用する終身保険
・米ドル建一時払終身 保険告知や審査などが不要の米ドル建終身保険
・変額保険 終身型 特別勘定資産の運用実績に基づいて保険金額が変動する終身保険
米ドル建ての終身保険は返戻率が高いため、貯蓄性を重視する人におすすめです。
4位「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」の終身保険の特徴
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の終身保険は、加入する人の希望により多く応えられるように、さまざまな種類の終身保険を取り揃えています。
例えば、「特定疾病前払式終身保険」「特定疾病保障保険(終身タイプ)」では三大疾病などの特定疾病と死亡保障が生涯保障されます。また、夫婦2人の死亡保障を準備できる「連生終身保険」、審査や告知いらずの「新・誰でも終身」、一生涯の保障を割安に持つことができる「終身保険 一生のお守り(低解約返戻金型終身保険」があります。多様化するライフプランに合わせ、自分に合った終身保険を選択できることがおすすめポイントです。
3位「プルデンシャル生命」の終身保険の特徴
プルデンシャル生命では、3つの終身保険から一人一人に合わせたプラン設計をしており、自分に合ったプランを探している人におすすめです。一生涯の死亡保障を持てる「終身保険」以外に、加入当初の保険料を低く設計した「修正払込方式終身保険」があります。
「修正払込方式終身保険」は、契約から5年ごと10年間保険料を低く設計した[M5-10]タイプと契約年齢によって加入から一定期間保険料を低く設計した[M25-10]タイプの2つから選ぶことができます。
2位「マニュライフ生命」の終身保険の特徴
米ドル建てや豪ドル建ての商品を多く取り扱っており、利回りが良い商品が多いことがマニュライフ生命の終身保険のおすすめポイントです。
販売している商品には、月々の保険料を米ドルまたは豪ドルで運用する外貨建終身保険の「こだわり外貨終身」、保険料払込期間に低解約返戻金型とすることで割安な保険料を実現した「こだわり終身保険v2」があります。また、「未来につなげる終身保険」は円や米ドル、もしくは豪ドルで運用、そして、「未来を楽しむ終身保険」は特別勘定で運用する定額部分と一定の積立利率で運用する定額部分が組み合わされた一時払い終身です。さらに、終身保険特約を付加することで一生涯にわたっての死亡保障だけでなく、病気やけがへの保障も得られる「マニュフレックス」があります。
1位「こくみん共済」の終身保険の特徴
こくみん共済の中の全労済が提供している「新せいめい共済」の終身型が人気です。終身生命プランを選択することによって、一生涯の死亡保障を準備することができます。また、入院や手術への保障を一生涯にわたって持つことができる「終身医療5000」もおすすめです。
どちらも共済であり営利目的の商品ではないため、割安なことが人気の理由の一つとなっています。
【年代別】終身保険満足度ランキング
20代の終身保険満足度ランキング
20代の若い世代での終身保険満足度ランキングでは、1位に「第一生命」、2位に「かんぽ生命」、3位「日本生命」、4位「住友生命」、5位「オリックス生命」がランクインしました。大手国内生命保険会社が多く、親や知人などのおすすめや紹介から加入している人が多いようです。
30代の終身保険満足度ランキング
30代の終身保険満足度ランキングでは、国内生保会社だけでなく、外資系生保会社もランクインしています。1位は「明治安田生命」、2位は「アクサ生命」、3位は「かんぽ生命」「第一生命」、5位は「ソニー生命」と続きます。
30代は結婚や子供の誕生などのライフイベントを迎えることが多い年代でもありますが資産運用を考え始める年代でもあるため、利率の高い商品が多い外資系の生命保険会社がおすすめといえます。
40代の終身保険満足度ランキング
40代になると、子供の教育資金や老後資金などの運用のために、利率が良い商品がおすすめです。そのため、比較的利回りが良い外資系が多くランクインしています。1位は「プルデンシャル生命」、2位は「アメリカンファミリー(アフラック)」、3位は「メットライフ生命」、4位は「東京海上日動あんしん生命」、5位は「ソニー生命」となっています。
50代の終身保険満足度ランキング
50代の終身保険満足度ランキングでは、資産運用という傾向がみられました。1位は「東京海上日動あんしん生命」、2位は「メットライフ生命」、3位は「ソニー生命」、4位は「JA共済」、5位は「日本生命」です。老後の生活を視野に入れて、資産運用に重点を置いている人が多い年代でもあるため、外資系が人気を集めているようです。
【性別】終身保険満足度数ランキング
男性の終身保険満足度ランキング
男性が選ぶ終身保険の満足度ランキングでは、1位は「東京海上日動あんしん生命」でた。次いで2位に「ソニー生命」、3位に「かんぽ生命」、4位には「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」「JA共済」がランクインしています。
女性の終身保険満足度ランキング
女性の終身保険満足度ランキングでは、1位には「プルデンシャル生命」、2位は「第一生命」、3位は「メットライフ生命」、4位は「明治安田生命」、5位に「オリックス生命」と続いています。しっかりと利益や保障を確保しつつ、保険料も手頃に抑えたい人には、大手生保会社や外資系がおすすめといえるでしょう。
終身保険に加入する必要性は?
終身保険は、一生涯の死亡保障を準備できるだけでなく、保険料を払い込んでいく年数が多ければ多いほど、解約返戻金が増えていく仕組みです。そのため、20~30代の若い世代の人が貯蓄のために加入するケースが多くなっています。また、相続税対策として一時払いの終身保険に加入するケースも多く、資産が多い方や貯蓄を増やしたいと思っている人におすすめの保険です。
ただし、子供がいる人などは貯蓄も必要ですが、まずは大きな死亡保障を定期保険などで準備することをおすすめします。
まとめ
終身保険は貯蓄性と保障性を兼ね備えた保険ですが、加入する必要性はその人の状況を考慮して決める必要があります。ただし、死亡保障としての終身保険ではなく、医療保障を終身でもてるタイプの保険はおすすめですので、ランキングを参考に、今加入中の保険を見直してみるといいでしょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ ※2018年4月2日付けで「アメリカンファミリー」は「アフラック生命保険株式会社」となりました。 |