病気やケガにより病院で治療を受けなければならなくなったとき、治療費などの心配をせずにすむよう備えるのが医療保険です。そんな医療保険の中でも、一生涯の保障作りができる終身医療保険としていろいろな商品が提供されています。この記事では、終身医療保険の種類と、人気の商品について紹介します。
目次
終身医療保険の種類とは
終身保険には、「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2つのタイプがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
・掛け捨て型…支払った保険料が返ってこない保険です。掛け捨て型のメリットは、商品の内容がシンプルで、保険料が割安であるという点です。デメリットは、病気やケガをせず保険金を受け取ることが無ければ支払った保険料が無駄になってしまう点だといえます。
・貯蓄型…一定期間保険を続けると、満期保険金や解約返戻金などが受け取れる保険です。支払った保険料が無駄にならないというメリットがある一方、掛け捨て型に比べて保険料が割高という面もあります。また、契約後短期間で解約した場合には、損をしてしまう可能性もあるという点には注意が必要です。
【全体】終身医療保険加入者数ランキング
5位「県民共済」の終身医療保険の特徴
終身医療保険加入者数ランキングの第5位は、県民共済です。県民共済は、年齢や性別によらず掛金が一定で、シンプルな保障内容が特徴です。死亡保障と医療保障がセットになっており、1つの契約で両方に備えることができます。
なお県民共済への加入を希望する場合、原則として契約者が居住または勤務している都道府県の共済へ申し込むこととなります。細かい保障内容は都道府県ごとに異なるため、詳細は加入を希望する都道府県共済へ問い合わせてください。
4位「日本生命」の終身医療保険の特徴
終身医療保険加入者数ランキングの第4位は、日本生命です。「みらいのカタチ」で選択できる「総合医療保険」では、入院・手術・放射線治療が保障されます。
みらいのカタチは、いくつかの保険を組み合わせて1つの商品として契約する仕組みです。終身医療保険にがん保険や死亡保険などを組み合わせて総合的な保障作りをしたいという人に向いた保険と考えられます。
3位「メットライフ生命」の終身医療保険の特徴
終身医療保険加入者数ランキングの第3位は、メットライフ生命です。メットライフ生命の「終身医療保険 フレキシィS」では、入院(日帰り入院含む)や手術、先進医療に備えることができます。
特徴は、健康祝金特則の付加によって健康祝金を一定期間ごとに受け取ることができるという点です。女性専用タイプや持病のある人向けのタイプもあり、幅広い人のニーズに対応できる保険だといえるでしょう。
2位「オリックス生命」の終身医療保険の特徴
終身医療保険加入者数ランキングの第2位は、オリックス生命です。オリックス生命の「新CURE」では、生活習慣病や三大疾病への手厚い保障が特徴で、一般的な病気やケガの場合は1回の入院の支払い限度日数が60日ですが、七大生活習慣病による入院では120日、三大疾病では無制限となっています。女性特有の疾病にも備えたいという人には、「新CURE Lady」も用意されています。
1位「アフラック生命保険株式会社」の終身医療保険の特徴
終身医療保険加入者数ランキングの第1位は、アフラック生命保険株式会社(旧アメリカンファミリー※)です。アフラック生命保険株式会社の「ちゃんと応える医療保険 EVER」では、通常の入院や手術に加え、日帰りを含む短期の入院・通院による手術・放射線治療なども保障されます。また、保険契約者専用の「医療相談サポート」が用意されており、診察や治療における不安や悩みを相談できる点もポイントです。
※2018年4月より「アフラック生命保険株式会社」へ社名変更
【年代別】終身医療保険加入者数ランキング
20代の終身医療保険加入者ランキング
20代の終身医療保険加入者数ランキングは、1位がアフラック生命保険株式会社、2位が日本生命です。3位には全体ランキングで8位だった第一生命がランクインし、4位は全体ランキング6位のかんぽ生命とメットライフ生命となりました。
20代は初めて保険に加入する人も多いため、テレビコマーシャルなどでよく見る保険会社を選ぶ傾向にあるのかもしれません。
30代の終身医療保険加入者ランキング
30代の終身医療保険加入者数ランキングは、日本生命に代わって全体ランキングで9位だった東京海上日動あんしん生命がランクインしました。東京海上日動あんしん生命では、「メディカルKit NEO」という終身医療保険を販売しています。入院手術の保障のほかに、特約を付加することで生活習慣病や就業不能、女性疾病にも備えることが可能です。
家族を持つ人も増えてくる働き盛りの30代では、多方面へ保障作りができる東京日動あんしん生命が支持されたと考えられます。
40代の終身医療保険加入者ランキング
40代の終身医療保険加入者数ランキングでは、全体ランキングでは5位だった県民共済が3位へ、7位だったソニー生命が5位へランクインしました。40代は、一定の収入が見込まれるようになる一方、住宅ローンや子供の教育費などの出費がかさむ時期でもあります。そのため、手ごろな掛金の県民共済が順位を上げたと考えられます。また、老後を見据えての保障作りをしたいというニーズから、ライフプランナーによる相談体制があるソニー生命に人気が集まったのではないでしょうか。
50代の終身医療保険加入者ランキング
50代のランキングに入った生命保険会社は、全体ランキングと変わりありません。50代は、世帯人数や収入の状況に個々で差が出てくる時期といえます。今後も教育費がかかる人もいれば、セカンドライフへ向けての準備に入る人もいるでしょう。そのため、色々なタイプの商品に人気が分散したと考えられます。
【性別】終身医療保険加入者数ランキング
男性の終身医療保険加入者ランキング
男性の終身医療保険加入者数ランキングでは、日帰り入院や放射線治療・先進医療などに対応できるアフラック生命保険株式会社とメットライフ生命が1位と2位にランクインしています。また、ライフプランナーに相談することで総合的な保障作りができる日本生命とソニー生命が3位と5位に入りました。手ごろな掛金の県民共済は4位です。
男性のランキングでは2位から5位までの加入者数にそれほど差が見られない点が特徴です。家族・収入などを考慮し、個人の状況に合わせて保険選びを行った結果、人気のタイプが分かれたことが予想されます。
女性の終身医療保険加入者ランキング
女性の終身医療保険加入者数ランキングの中では、1位のアフラック生命保険株式会社、2位のオリックス生命、3位のメットライフ生命、5位の日本生命で、女性特有の疾患にも対応できる女性向け終身医療保険を発売しています。女性特有の病気に対して十分な保障作りをしておきたいと考える人が多く、このような保険会社が上位になったといえるでしょう。
自分に合った終身医療保険の選び方とは
終身医療保険では、一般的に「掛け捨て型」は保険料が割安・「貯蓄型」は保険料が割高となる傾向にあります。また、保険料払込期間によっても月額保険料が変わるため、契約の際はシミュレーションを見比べ、家計に無理のない商品を選ぶようにしましょう。
詳細な保障内容や給付金の支給条件などは、商品ごとに異なります。契約前にパンフレットやご契約のしおり、約款などをきちんと確認し、自分に必要な保障がある保険を選ぶことが肝心です。
まとめ
終身医療保険加入者数ランキングでは、年齢や性別によらずランクインする人気の保険会社がある一方、順位は年齢や性別によって変動するという結果になりました。終身医療保険は長い保障期間を前提とするため、契約に慎重になってしまうこともあるかもしれません。いろいろな保険を比較して選びたいときや、保障内容をわかりやすく説明してほしいときなどは、複数の保険会社を取り扱う代理店へ足を運んでみるとよいでしょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ ※2018年4月2日付けで「アメリカンファミリー」は「アフラック生命保険株式会社」となりました。 |