保険の見直しっていつすればいいの?どうやって考えればいいの?など、様々な疑問が浮かぶことがあります。そこでこの記事では、保険見直しが必要なタイミングや方法・注意点などについて説明します。
目次
「保険の見直し」って何をするの?
保険料や保険期間、特約などの再検討
たとえば、「保険料が高くて生活費を圧迫している」と感じる場合には、保険料を抑えるにはどうすればいいかという点について検討する必要があります。
いくつかの選択肢のうち、保障金額を下げることで保険料を抑えるという方法が考えられますが、何かあった時には困る可能性もあります。まずは、どの保障を削って保険料を下げるのが良いのかを知らなければなりません。また、保障期間を長く設定しているとその分保険料も高くなることが多いため、適正な保険期間を知ることも大切です。
保険を見直す際によく見られるのが、以下のようなケースです。
・特約が他の保険と重複している
・内容をよく把握せずに特約を付けてしまっている
このような場合、必要に応じて特約の見直しも行うこととなります。
いずれにせよ、保険について再検討したいのであれば、まずはファイナンシャルプランナーなどの専門家へ相談する事をお勧めします。
他のプランやコースとの比較
保険自体は変えず、同じ保険の中の異なるプランやコースへの乗り換えが可能な場合もあります。保険料を1段階抑えたコースへ切り替える・保障が手厚いプランへ変更するなどの方法であれば、比較的簡易に保険の見直しができるケースもあるでしょう。
また、たとえ同等の保障内容の保険であっても、保険会社によっては保険料に差が生じることがあります。このような場合は、複数の保険会社を比較する事で見直しが可能となります。複数の会社や商品を一度に比較できると時間や手間を省くこともできます。
見直しの時期や注意点って?
保険の更新やライフイベントがある時
定期型の保険の多くは、加入後10年や15年で更新の案内があります。加入時より年齢が10歳や15歳上がった状態で、保障内容を変えずに契約を更新すると、保険料が高くなることがほとんどであるため、見直しに適したタイミングといえるでしょう。
また、ライフイベント(具体的には、結婚・出産・子供の独立など)があると、必要な保障金額や保障内容が変わる場合も多いため、見直しを行った方がよいタイミングと言えます。
生命保険は見直すと損をする可能性も
「保険を見直すと損をする場合」もあります。昭和や平成初期に加入した貯蓄型保険(終身保険・養老保険・年金保険)の中には、今よりも格段に予定利率が高い商品があります。そのような保険で見直しを行うと、貯まる金額が大幅に減ってしまう可能性があるため注意してください。
見直しより解約という選択肢も
たとえば、発売からある程度時間が経過している医療保険には、保険料は割高でも解約返戻金があるものがあります。貯まったお金が戻って来るので良い保険と思われがちですが、医療保険はある程度長い保険期間を前提としており、高齢になって解約するケースはあまりありません。そのため、長期間加入し続けた人が解約返戻金をもらう可能性は低くなります。
このような場合、見直しより解約という選択肢を選んだ方がよいこともあります。解約して長く続けられる保険料かつ今の医療(治療方法)にマッチした医療保険へ切り替えることが勧められます。
年代ごとの見直しタイミングは?
20代・30代…結婚・出産など
20代・30代で独身の場合、蓄えが充分にはできていない時期ということもあり、入院での急な出費や病欠による収入減少が起こると生活が圧迫される恐れがあります。そのため、まずは入院やがんへの準備を充実させることが必要です。年齢が若いほど保険料も安くなる傾向にあります。
また、結婚や出産の後は、家族への保障が重要なポイントとなります。万が一の場合に備え、残された家族がお金に困らないように、最低限の保障は確保しておきたいものです。
40代・50代…昇進・子供の進学など
40代・50代が昇進・昇給の時期にあたる人は少なくなく、収入の増加が見込める年代といえます。一方、子供が成長して支出が増える世帯も多いことでしょう。必要な保障や支払える保険料にも変化が生じるタイミングと考えられます。
また、50代も後半に差し掛かると、そろそろ老後の資金準備を考える時期となります。保障を確保しながら老後の資金となりうる貯蓄タイプの保険へ切り替えるというのも、見直し方法のひとつです。
60代以上…退職・老後の準備など
60代以上になると、まとまったお金(退職金など)をどう増やしていくのかという点が大切になってきます。低金利が続く間は、普通に預けていても増える金額はごくわずかです。まとまったお金に「働かせる(運用する)」ことを考えるタイミングと言えるでしょう。
運用には多少なりともリスクが伴うため、まずはリスクを知る!これが重要となります。運用の仕組みやリスクについて理解することは、どういった商品で運用するのが自分に合っているのか・そもそも運用そのものを開始すべきかといった点に対する判断材料となります。なるべく多くの知識を仕入れておくことをお勧めします。
保険見直しにはどんな方法がある?
保険会社の窓口や代理店での相談
保険を見直したいと思ったら、加入している保険や、加入を検討したい保険を取り扱っている保険会社に直接連絡をし、「保険を見直したい」という旨を伝えましょう。のちに折返しで営業担当者から連絡があり、個別相談できるという流れになっていることがほとんどです。
担当者の自宅訪問による相談
担当者が自宅(もしくは指定場所)まで訪問してくれるサービスもあります。「保険の見直し」とは言ってもお金や個人情報に関わる話が出る場合もあるため、自宅で相談することをお勧めします。
特にライフプランなどについては、ある程度詳細な資産状況(所得・財産など)が分からないと意味のないものになってしまうことがあります。せっかく時間を作って相談するのですから、「じっくり、ゆっくり、正確に」を意識して、落ち着いて相談できる場所を選びましょう。
街頭の無料相談コーナーの利用
最近は、街頭でも保険の無料相談コーナー(ショップ)を見かけることがあります。予約が必要な場合・予約なしでも相談できる場合のどちらもあるようですので、事前に確認してみましょう。
行きやすい場所に店舗があるのは来客者への配慮ともいえ、気軽に利用できそうなイメージがあります。しかし、「相談するスタッフがどのような資格や経歴・経験を持っているか」という点については確認しておきたいところです。保険の見直しは自身や家族の将来に関わることでもあるため、しっかりとしたスタッフに安心して相談できる状況が望ましいでしょう。
ネットでできる保険診断も
インターネット上の専用フォームに年齢や必要な保障などを入力すると、おすすめの保険を案内してくれるサービスもあります。最低限の情報を入力するだけなので手軽ではあるものの、正確な保険診断ができているかどうかについては疑問が残る部分もあるかもしれません。
特定の保険に加入する場合のメリット・デメリット(貯蓄ができる商品なのか・インフレに対応できる商品なのかなど)が知りたい場合や、各家庭に合った商品選びをしたい場合にはインターネットの保険診断は参考にとどめ、二次的に活用する分には問題ないでしょう。
まとめ
保険の見直しについて、方法やタイミングなどを紹介しました。どのような場合でもポイントとなるのは、「信頼できる相手に相談しながら見直しをすること」といえます。まずは、じっくり相談できるファイナンシャルプランナー探しから始めてみるのもひとつの手段かもしれませんね。